京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2003年10月号 掲載)
あてもん

下鳥浩一

 「おい!下鳥、お前1年にいっぺんしかトライアングルにきーへんねんから今回レポート書き」「エー、ウソだろー!」「えーから書き!」「締めきり9/22までな。ええか!」「…..」「ええな!」「…..」

 6回目を数える今回のトライアングルの一泊合宿、山の家に到着後懐かしい面々と1年分の挨拶を済ませて早速ビールで乾杯をしてくつろいでいる時、突然目の前に立ちはだかった最大個性派の1人島崎さんとのやり取りが上記の3行。知らない人には多少荒っぽく聞こえるだろうが、あの言い方ややり取りで通用してしまうのがトライアングルの最高に良い?ところだと思う気がするような気がします(笑い!)

 生まれた我が子の障害を知り、今思うと初めは子供の為にというよりは、自分達の精神状態を何とかしなければと必死の思いでインターネットにかじり付いて、結果600Kmも離れた京都の親の会に入会するという不思議な縁に巡り会ったんだと思います。初参加の時はあまりにも関西のインパクトが強過ぎて引き気味で合宿に参加していたと思いますが、回を重ねていくにつれそのアクの強さが中毒となり、なんだかんだで合宿出席率は皆勤賞ものの6回目を無事迎えられた訳です。あっという間の6年が過ぎた感じです。

 友大もおかげさまで憎たらしい程生意気な5歳になり、幼稚園でも相変わらず中途半端ながらそれなりに刺激され、今どき珍しい青っぱなを垂らし元気に集団行動を乱しています。先が不安にもなりますが嬉しい限りです。年に1回会員ですが、時間の長さや回数ではなくあの一泊二日が私達にとっては1年分に匹敵する内容をもっています。会を運営されている役員の方々には感謝です。京都を遊び回るのに不便なのでこれから先も新幹線で行く事は無いと思います。車を運転する気力が続く限り合宿には参加する覚悟で、来年の買い出しと合宿を楽しみに私は体力作りに励みたいと思います。会員やボランティアの皆さん来年また会いましょう!

 最後に島崎さんの人柄から発せられる「あてもん」というイントネーションが我家ではとても好きな響きで一年中頭の中に残っています。音楽療法でのチキンダンスは年々パワー不足になって来ているような気がするんですが?中根先生とのコンビは今回GOOD!でした。(大笑い!)私達にとってのあてもんの一等賞はやはりトライアングルに当たった事でしょうか。御後が宜しいようで。


会報No.108のindexへもどる
会報バックナンバーのindexへもどる

homeへもどる