京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2003年10月号 掲載)
合宿に来てくれた

花園大学OBの近況報告

中友千芳子

 みなさん、こんにちわ。今年の3月に卒業した“ちかちゃん”こと中友千芳子です。先月の合宿では久しぶりに子ども達や親御さん方と接することが出来、子ども達とは楽しく、親御さんとは学生の時とは違う視点でお話を聞くことが出来、とても良い2日間を過ごすことができました。

 今、私は重症心身障害児・者施設で働いています。主な仕事は生活全般の介助で、排泄介助、水分補給・食事介助です。毎日がこのことを行うだけで精一杯という現状です。スタッフは時間に追われているのですが、当の利用者の方々はというと、自ら動いたり訴えることが出来ないので、スタッフの手があくまでじーっと待っていてもらっている状況です。

 施設は、利用者さんにとっての家でなければならないはずなのに、果たしてその役目を行えているのか疑問に感じています。集団生活である以上、ある程度の我慢や決まった活動をしてもらわなくてはならない現状ですが、短時間ではなく、一生施設生活という点から考えると、もっと一人ひとりに合わせた生活を提供していかなければいけないのではと考えているところです。かといって、スタッフの人数が少ない現状ではなかなかです。

 施設で働いてながら、施設というものは必要ないのではないかと考えています。何か、それに代わる事を作り出して行きたいと思っているのですが、いつになることやら・・・。

 重症の方々ですが、笑顔が見られたり反応があると、とても嬉しく、頑張ろう! という気持ちにさせてくれます。

 これからどんどん大変なことがあると思いますが、常に前向きに、一歩ずつ進んで行きたいです。また、トライアングルの活動には参加したいなぁと思っているので、その時にはよろしくお願いします。


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