京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2003年10月号 掲載)
合宿の報告

 9月13日〜14日、夏の合宿がありました。行き先は去年と同じ京北町の山の家。参加は、19家族と伊藤先生、中根先生、ボランティアさん25名、ボラOB3名の総勢92名。これまでにない大人数に、準備の段階で少々パニック。「布団が足らない!」ということで寝袋をかき集めたり、92名分の食料の買い出しは十分だろうかと心配になったり、その上ボラさんの参加や担当者がコロコロ変わり、キレ気味の事務局でした。

 当日は、心配した台風もそれて快晴。到着して、まずは部屋割り。どう知恵をしぼっても全員が部屋で寝ることはできず、子どもから手の離れた親は会議室に寝袋で雑魚寝ということで…。2時に開所式を行なうと、子どもたちは水あそびをし、その後、夕食準備。子ども達は野菜切り、母はおにぎり作り、父はバーベキューのかまど作りとみんな手際よく働きます。夜店を楽しんだところで、お腹もペコペコ。バーベキューとやきそばを焼くお父さんは汗だくで、みんなを満腹にしてくれました。

 日も落ちて、いよいよキャンプファイヤー。火の神様の今にも消えそうなトーチによって何とか火がつき、ボラさんの進行で歌やダンス、ユカ&マリのパフォーマンスもありました。ボラさんにまかせきれなくなったのか、元キャンプリーダーの松谷パパが輪の中に躍り出て、「チェッチェッコリッ!」と歌いだし、続いて伊藤先生も「おおきな声で、ハレルーヤ!」。さすがに二人のリードはみんなをぐいぐい引きつけます。松谷パパ、伊藤先生、来年は是非とも「これぞキャンプファイヤー」というのを見せてください。

 夜の懇親会では、親の近況報告や、 “介護”の仕事の壁にぶちあたったボラOBの話に対して、中根先生が分析されたり、伊藤先生のアドバイスがあったり。どちらも「答えはない」とおっしゃりながらも明快で、“親”以外の人の意見が久々に新鮮に響きました。そして、懇親会は何時まで続いたのやら…いつまでも元気なボラを残し、親たちはお先に床(と言っても寝袋)につきました。

 翌朝は7時起床。朝食の後、部屋の掃除をして、伊藤先生の音楽療法がありました。「夜更かしはいいけれど、音楽療法で居眠っているボラがいたら、はったおすよ」との脅しが効いたのか、ボラさんと子どもたちは1時間半の伊藤先生の音楽療法にめ一杯からだを動かしていました。

 閉会式では、今回初参加の4家族のお父さんが感想をのべられました。初参加とは思えぬ大活躍のお父さんとお母さん方と小さな子ども達の参加を心強く感じましたし、いつものメンバーともどもいい仲間づくりをして行きたいなと思いました。伊藤先生、中根先生、ボランティアさん、みなさん、お疲れ様でした。また来年!
(近藤)   


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