京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2004年10月号 掲載)
9月3日 おしゃべり会に参加(傍聴?)しました

こてらさちこ   

 いつもの事務局のメンバーに加えて、母親4人、父親1人の参加で、テーマは「高校でてからどうするの??」。お互いに毎日の暮らしぶりを報告、情報交換しあいました。デイサービス、作業所、ボランティア、スポーツジム、スイミング、習い事に通う・・・など、バラエティー豊か。みんな情報を集めてはいろんなスペースをうまく利用しているようで、そのパワーには感心するばかり。でも、トライアングルでの作業所などの立ちあげについては・・??? 親の負担が大きすぎるという事で、作ろう!! という声は誰からも聞かれませんでした。

 うちのあきは、まだ2才になろうかというところ。「高校でたら・・」というテーマは具体的な悩みではなく、私が世話をできなくなったり、万一の事があったらどうなるの? という漠然とした不安。先輩の話を聞いていると、子どもの意思を尊重して一緒に楽しむことができたら、親子とも充実した生活を送っていけるのだと思った。でも・・・情報を集めて、子どもの気持ちに寄り添い、子どもの望むシチュエーションを準備しているのはたいていが母親。

 その母親がもしできなくなった時のことを考えてしておけることはあるのかな〜と考えてしまいます。先輩たちのように、それぞれ充実した生活を送れているのは、親のガンバリはもちろん、それまでの人との出会いや縁、運やなりゆき?だろうし、その延長線でやっていけるのかもしれないけれど・・。

 結局、考えてもしようがないことに気づき、開き直る・・。今できることしかできないし、今のあきととしか向かい合えないんだから。将来のために何かをするのではなく、今の幸せを大切に今を楽しむことしかないのかもしれない。

 先日、近頃少しヘコみ気味の私に友人がこう言ってくれた。うれしかった。
「さっちゃんは何もしなくていいんだよ〜。さっちゃんとあきとくんが楽しそうに幸せそうにしているだけで、その姿を見た周りは2人から大切なことを学んでいるんだよ。それだけでいいよ。」

 今回のおしゃべり会に参加して、一番思ったこと。ゆかちゃん&まりちゃんのように、あきとにもお友だちができたらいいな〜って!!
ゆかちゃんとまりちゃんは、年も近く、とっても仲良しで、ケンカもするけど、毎日のようにメールをしあっているそう。でも、こうなるまでは時間もかかったし、親もかなり手を焼いたのだとか・・。でも、そうやって一緒に成長していけるのっていいなぁ。

 トライアングルのみなさん、末長くよろしくお願いします。


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