京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2008年10月号 掲載)
FDFダンス発表会に参加して

望月 克彦

 今回初めてエンゼルハウスでのFDFダンス発表会を見ることが出来ました。
 練習に付き合っていた私としても、是非本番をみたいと思っていました。
 ダンスの振り付けを覚えるために渡されたDVDなのに、高子はほとんど見ている様子もなく、もっぱら「ワンピース」と「相棒」にのめりこんでいました。

 こんなので大丈夫なのかいな?と思いながらも、とうとう本番当日。少々心配ながらリハーサルの様子を見ていると、ちゃんとステージの流れを覚えているようで、ダンスもなんとか出来ていました。

 高子は、これで2回目(?)の参加で、もうなんだか慣れた感じで参加していました。年上では3番目。22歳になってかなり自信というか、落ち着きも出てきて、その場面での自分の位置もわかってきたようです。ずいぶん頼もしく、大人になったように思います。

 当日は黒のTシャツと靴も着替えもちゃんと用意して、いつ出かけてもいい状態で待っていました。集合時間よりかなり早めでしたが、昼から始まったリハーサルの様子をしっかり見ていました。合間の時間では、これまでの練習のなかで顔見知りになった人を見つけては、ハイタッチで挨拶していました。そうした、付き合い方ができるのもとてもいいことだと思います。

 発表会はトライアングルのチームはリハーサルの時より、さらに本番に強いところが出て、曲のリズムにものって、笑顔で踊ることができました。小さい子もリズム感もよくびっくりしました。やっぱり、音楽の力はすごいと改めて感じました。

 発表会では口だけでリズム楽器の演奏するヒューマンビートボックスに感激したり、片手だけで逆立ちしたり、頭だけでグルグル回っているのを見て、もう子どもたちは大興奮で歓声を上げていました。松本りゅうこ先生をはじめインストラクターの方の思いがみんなに伝わったと思いました。

 余談ですが、作業所の健康診断で、ダイエットするように言われました。で、食べる量を少なくして、運動しないとダメだと話し、ダンスのDVDを見て運動したら、と言ったら、2006年のDVDを見ながら、夜中まで全曲踊っていました。翌日、疲れて全く起きることが出来ず休んでしまいました。後日、休みの届けに「運動をやり過ぎ」って自分で書いていました。とにかく好きなものにはとことんのめり込むタイプのようです。


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