京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2010年10月号 掲載)

リレー通信 No.44     <父親の部>

松谷能孝

 早いものでもう2年生になり、もうすぐ2回目の運動会です。入学式から毎日妻と交代で登下校に付き合ってきました。いつになれば一人で学校へ行ける日がくるのかと思いながら、今日まで来てしまいました。最初のころは信号も「あかとまれ!」って口では言いますが身体はノンストップ。やっとこの頃は一応「あかとまれ!」は実行出来ます。通学路はほぼ完ぺきです。私の血を引いているのか小さい時から方向感覚はいいみたいです。ある日、下校時に学校で担任と話し込んでる内に健の姿が見えなくなった時がありました。どこにいるのかと思えば、さっさと学童への道のりを一人で歩いて行きました。但し、信号無視して・・・。

 学校生活は1年の普通学級では退屈な国語・算数の時間もあれば、楽しい楽しい音楽・体育の時間、休み時間は在校生みんなに見守られたおかげで、嫌がることなく登校しました。2年では育成学級に算数の時間は出張してゆっくり勉強しています。

 学校に通うことが多くなったせいで、教職員の方々、特に校長先生と顔を合わす機会が増えたおかげ!?で、PTA会長をお願いされ、「健が在学してる間ならいいかも」と後先も考えずに快諾しました。PTA活動の右も左も分かっていなかった私ですので、それからの毎日が新しい発見ばかりです。会合で今まで以上に学校へ足を運ぶことが増え、保護者や地域の方々と出会うことが出来ました。会長を引受けた当初はちょっと後悔した時期もありましたが、今では交友関係が増えたことを喜び、これも健のおかげと感謝しています。

 健と通学路を歩く日はまだまだ続きそうですが、本人は当然ながら、周りの子どもたちや地域の安全を見守りながらゆっくり歩いて行こうと思います。

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