京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2011年10月号 掲載)
「花背山の家」合宿報告

 8月27、28日、今年はじめて、「花背山の家」での合宿を行いました。参加者は音楽療法の伊藤先生、岩垣先鋭と17名のボランティアさんを含めて63名と、こじんまりした合宿でした。

 はじめての場所で慣れないせいもあり、食堂も体育館も炊事場も、ひとつひとつが遠くて、ちょっと大変でした。その上、時々雨も降って、心配でしたが、みんなの移動の時間には雨もやみ、傘がなくても済んだのはラッキーでした。

 お昼ごはんのあと、体育館でボランティアさんと遊んでいるうちに伊藤先生が到着。音楽療法が始まりました。「遊びすぎて、子どもたち疲れちゃったかな?」と心配したけれど、大丈夫、伊藤先生のパワーにみんなどんどんひきつけられていきました。

 そのあと、高いところにある炊事場でお父さん、お母さんが準備してくれたバーベキュー。遠くて困ったけれど、見下ろした夕暮れの山の景色は最高でした。

 花火して、お風呂に入って、青年部と親とボラさんたちは机もイスもないフロアに車座になって、そこから懇親会。青年部の子どもたちはもう、慣れたもの。親や周りの人たちの通訳も含めながら、順々に近況報告。親も近況やら悩みごと相談やら・・・。今回出た大きな問題は2つ。「小学校高学年男子、仲良しの女性ボラさんにひっついて、ハグするけど‥」というものと「4才の男の子、言って分からない時は叩いてでも‥」というものでした。これを巡って、みんながケンケンガクガク。お酒の酔いも手伝って、どこまでも終わりません。守衛さんに注意されて、電気を暗くしても話し合い続行。思いがあふれて、泣き出すボランティアさんもいて・・・結論は出なかったけれど、あの場にいた、それぞれのひとの思いが、あふれて、交錯して、花背の夜は更けてゆきました。

 次の朝はごはん食べて、のんびりしゃぼん玉なんかもして、閉会式して、帰っていきました。
伊藤先生ありがとう。そしてボランティアさんたちもありがとう。みんなのおかげで、なんとか無事に今年の合宿も終えることができました。

 広くて、建物も、おふとんもお風呂もきれいで、涼しくて、そして、ごはんも食堂に行けば食べられて・・・、でも広すぎて、どこへ行くにも遠くて、みんながどこで何をしてんのか分からなくなることもあって・・・そんな「花背山の家」。それに比べて、貸切で狭いから、誰がどこで何してるのかよく分かるけど、おふとんもシーツもあんまりきれいじゃなくて、朝ごはんも昼ごはんもお母さんたちが必死でがんばって作んなきゃならない今までの「京北山国の家」。さて来年の合宿は、どちらがいいでしょうか・・・みなさん、御意見お寄せください。(島崎)




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