京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2016年10月号 掲載)
合宿報告

島嵜明子

 9月3日(土)と4日(日)の一泊二日で、2年振りに合宿に行ってきました。参加者は13家族40名と、15名の花大ボランティア、そして日曜の朝一番でかけつけて下さった伊藤先生と葛城先生の計57名と、ちょっと少なめでした。おかげで、ノンビリ、ホッコリ。お天気にも恵まれ、久しぶりに川遊びも花火もちゃんとできました。
 
 でも、キャンプファイヤーでちょっと事件(?!)がおきました。実習やアルバイトやで充分打合せ、準備ができていなかったボランティアさんたちの司会進行は決して上手とはいえず、見かねたまわりのおとなから突っ込みが入り、それは、キャンプファイヤーをもり上げようとしたものだっただろうけれど、結果的にはそうはならず、学生を追いつめるばかりで、残念なキャンプファイヤーになってしまいました。
 
 今、色々反省しています。その一、キャンプファイヤーをうまく仕切るというのはナカナカ難しいことで、去年合宿がなかったことを思えば、ほぼ学生全員が初体験なので、もっと細かく、キャンプファイヤーの段取り、打合せを事務局も含めたメンバーでするべきだったし、分からないことは経験豊かな親御さんたちに前もってアドバイスをもらうべきでした。その二、合宿は親同士の親睦も大きな目的なので、親たちの中には早い時間からビール片手に作業する人もいて、そしてそれもアリなのですが、どこまでも節度をもって飲みすぎないようにしてほしいものです。そんなゴタゴタした中で、幼児が花火でやけどをしたり、バーベキューでやけどをした子がいたこともあとで知りました。目が行き届かなかったこと申し訳ありませんでした。
 
 そのあとの懇親会はどうなるのか不安でしたが、みんな色々話してくれて、ちょっとホッとしました。その中のひとつ。中学生男子の親から出たのは、かまってほしくてなのだろうけれど、公衆の面前でおちんちんを出すときがある、どうすればいい?というものでした。他の親からは、「うちの子もクレヨンしんちゃんのまねをしておしり出した時がある。はじめ、怒ってもやめずに先輩に相談したら「真剣に、必死に親が言えば伝わる」と言われて真剣に言ったら止まった」という例などが話されました。私もずっとその事を考えていて、他の人に相談したりもしました。今、言えることは、子どもにはどこまでもヒトとして接する、分からないと決めつけないで、ちゃんと1人の人格のある人としてじっくりむかいあうことが必要なのではと思います。外でおちんちん出していたら、障害があっても警察につかまるし、そうなったら大変やし・・と、必要なら、そんな話もなるべく分かり易く、心をこめて伝える、そんな対応が必要なのではと思いました。
 
 色々あった合宿でしたが、手慣れたメンバーが次々に段取りよく食事の用意、バーベキューの用意、かき氷の用意もこなして下さり、今年は事務局メンバーの参加は半分の3家族だけ、ということで心配していましたが、なんとかなりました。ボランティアさんたちも、よく参加メンバーに寄り添ってくれました。
 
 山国の家でのお泊り合宿だからこそ見えてくる子どもの側面もあり、空気も星もきれいで、一年に一回、バーベキューして、キャンプファイヤーして、次の朝の音楽療法の中での新聞破りも楽しくて・・・又、来年も合宿やりたいと私は思いますが、参加した皆さんはどうだったでしょうか。来年の合宿は、みんなに聞いて、やるかやらないか判断したいと思います。ボランティアさん、おつかれさま。伊藤先生、ありがとうございました。
 

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