近藤 雅子 トライアングルではだいたい月に1回の行事がありますが、参加者の多いものと少ない行事ははっきりしています。人気があるのは「いもほり」「クリスマス」、それに比べて9月に行われた合宿は参加者が少なめの行事の1つなのです。 今年の合宿の参加者はボランティアさんを含めて55人、例年よりもいっそうこぢんまりとしていました。恒例の夜の懇親会の時、口火を切った島崎さんがこんな提案をしました。「合宿もいつまでもこんな形のものがいいのかどうかと事務局では話し合っています。みなさんの意見はどうでしょう」。 実は、合宿の1週間程前に事務局の中で「参加者が少ない割に、こんなに前準備も当日も大変な合宿は今回で最後にしない?」という意見が出ました。というのも、参加申し込みは少なく、今回が初めての参加者は千葉県から参加の下鳥さん(母子)と、新しく事務局を手伝ってくれている福山さん、初参加とはいえもうすっかりトライアングルではおなじみの顔(有名人?)で、あとはいつもと同じ顔ぶれです。もちろん少人数でも楽しく過ごせることに変わりはなく、久しぶりにみんなに会えることは嬉しいのですが、ひところには100名以上の参加者があったことを思うと、トライアングルの会員さんにはこの合宿に対するニーズがなくなってきているのかもしれないと感じずにはいられません。その割に食料品やゲームの景品の買出しなど準備に労力がいるのです。それに、山の家までの道のりは車を運転する人にとってはとても疲れるのでしょう(私はいつもだれかに乗せてもらうので楽チンなのですが)。合宿の間中は寝る間もない程のハードスケジュールで(夜おそくまでの懇親会、これがキクのです・・)、毎年、合宿から帰るとぐったりとなってしまいます。来年からは、もっと食事付きでゆったりとしたおフトンで寝られるような、そんな合宿にしてはどうかという話になりました。 そうと心づもりしてからは、事務局の間では下準備をするのにも二言目には「今回が最後なんだし・・」というのが合言葉のようになっていて、次からはもっとラクができる合宿を夢に描いていたのです。「今回の買い物リストも行事反省ノートに・・書く必要もないか、来年はもう山の家へは行かないんだしね」という具合です。 さて島崎さんの発言の後、参加の人たちの反応は? というと、それはもう「合宿はぜひ続けてほしい。毎年とても楽しみにしているのだから」という声の怒涛でした。「こういう場があって、とてもホッとしているんやで」という一言に、「トライアングルの合宿は必要か」という迷いもふっとんでいきました。本当はそんな言葉がほしかったのかもしれません。言い出しっぺの島崎さんはことにウルウルしていました。 「継続は力なり、やめることはいつでも出来るのだから」と、お父さんたちもそれぞれに合宿の継続に強い意欲をみせてくれて心強い限りです。「何かを得られるとか、与えられるとか、そんな活動ばかりでなくてもいいのじゃないか。ただの仲良し会的な要素も、親の会には必要なのだ」という意見もあり、そうそう、何もそんなに情報交換だとか提供だとか肩肘をはらなくてもいいのだと少しホッとしました。あと10年、20年たって私たちの楽しみがだんだん少なくなってきた時に、こうして年1回の合宿が続いていたなら、それもまたいいのではないかとも思います。その後のメーリングリストでのやりとりでも、「来年からもどんな形であれ合宿だけは無くさないで!」というメールが届きました。 今年の合宿でよかったことは、ボランティアさんがたくさん参加してくれて、子ども達をとてもよくみてくれたことでした。今年は伊藤先生が2日目からしか来られなかったので、1日目のキャンプファイヤーはボラさんだけでうまくできるのかと心配でしたが、きっちりと仕切ってくれました。雨の時のメニューも考えてくれていたようで、もうカンペキです。合宿はボランティアさんを大きく成長させてくれることは確かです。 来年も合宿がなくなることはないでしょう。でも、今までとは違った形の合宿もしてみるのもいいのではないかと思っています。それがイマイチならまたもとの京北町山の家での合宿に戻せばいいのですから。まだ来年はどんなふうになるのかはわかりませんが、とりあえずは合宿は絶対に続けていこう! と意気込みもあらたにしている私たちです。 これからも、より多くの人たちと楽しく交流できるような合宿にしていきたいと思っています。「もっとこんな合宿なら参加しやすい」という意見がありましたら、どんどん申し出てください。そして、会報を読むばかりであまり行事には参加されていない会員さんも、ここで一歩をふみだして何かの行事に参加されてはいかがでしょう! 事務局のお手伝いも大歓迎ですよ。(なんて言うから、こわがられるのかしら・・・) |