京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(1998年2月号 掲載)
「日本ダウン症フォーラム in きょうと」後記

近藤 雅子  

 第2回目ということで京都で開かれた「日本ダウン症フォーラム in きょうと」に私も裏方の一人として協力させていただきました。

 全国からダウン症児(者)本人と家族、支援者、専門家が一堂に集い意見や情報の交換をするフォーラム。これを是非とも京都で開催しようというJDSNの巽さんの呼びかけで、トライアングル事務局のメンバーは訳の分からないままにどんどん引き込まれていってしまいました。前日には交流会があり、宿泊やお弁当の手配をし、保育をし、「のんちゃん」の原画展をし、パネル展示をしよう! と巽さんは次々にアイディアを出していって、全部をやってのけてしまいました。 フォーラムの数日前に会場の下見に行くと、巽さんが「壇上のスクリーンに各地のホームページを映し出すようにしようと思うの」と言ってパソコンを一人で抱えて台車にのせています。すごいなぁ、何でもできるんだなぁと感心するばかりでした。

 フォーラムでは、ふだんはお目にかかることのない先生方や各地の親の会を代表するお母さん、お父さん方とお会いでき、会報やホームページなどでよく拝見するお名前とお顔が初めて一致したよい機会でした。小さなお子さん連れで果敢に参加された若いお母さん方の何でも吸収しようというパワーにふれ、遠方よりはるばるこられた方々に全国的なネットワークの必要性を感じ、学生さん達の熱心な眼差しに将来への希望を見た思いでした。たくさんの方々の表情を思い出しますが、親しく言葉を交わす余裕がなかったのは残念でした。

 今また最後の仕上げとして報告集を作成するお手伝いをしているとフォーラム会場の熱気が甦ってきます。しかし私が申し訳ない気持ちで思い出すのは、受け付けに手間取って皆様をお待たせしたこと、お弁当券が足りなくなったこと、交流会で料理が少なかったこと等々‥‥こちらの不手際で参加者の方々にご迷惑をおかけしたことばかりです。大きなイベントに慣れていない私たちには大変なフォーラムでした。

 今後も毎年1回全国各地でこのフォーラムが開催されるとして、次にまた京都に巡回してくるのは47年後、そんなことはないとしても、次に京都で開かれる時にも元気のいいダウンちゃんが活躍する姿や、小さなダウンちゃんにも出会えればいいなぁと思います。


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