天文学史


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研究会、学会発表

昨今、天文学教育・普及についての関心がかつてない高まりを見せている。それは 天文教育普及研究会による活動、あるいは天文学会自体の取り組みに顕著に反映 されていると考えられる。このような天文学教育・普及に関して、その歴史的変遷や、 さらには科学史的観点からの研究は今後の教育・普及を考える上で非常に重要である。 また、純粋に天文学史という立場から考えても日本の天文学社会が果たしてきた 役割やその発展に関して重要なテーマである。
我々はこのような天文学普及の動向を知るために「天文月報」に掲載された論説に ついて、分野別に分類し、その動向について検討した。
「天文月報」は、天文学会初代会長寺尾寿の「発刊の辞」にあるように、天文学普及に 重点を置いていた。また、「天文月報」は、後に天文同好会(現東亜天文学会)に よって発行される機関誌「天界」とともに、天文学会の機関誌として、天文学普及の 中心的な役割を果たしてきた。従って、「天文月報」に掲載された論説は、当時の 天文学普及の動向を示していると、言える。
今回は、1908年の創刊から1945年までの38年間についての調査を報告し、年代による 変化や分野の変化、さらに日本の天文学社会の中心的な話題との関わりなどについて 議論したいと考える。
(講演予稿集より)

雑誌、会報


出版

購入希望の方はご連絡ください。


活動

歴史的に見た天文学(暦道、天文道)と京都の関係に興味を持っている。
京都府下の地学教員で現在執筆中の「新・京都自然紀行」に原稿を書くために土御門家に関することを調査した。現在最終的な編集作業中。1999年11月発行予定。
また、この「新・京都自然紀行」の原稿から天文学史の部分だけ独立して新たに一冊にまとめるプロジェクトを進めている。このプロジェクトはさらに発展し、”京都”、”天文”という言葉をキーワードとした京都学を模索している。最終的には本にまとめる予定である。タイトルは「京都天文めぐり」。もしもこのようなことに興味をお持ちの方はメールをください。
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