脳内麻薬好き好き野郎の超B級体験記 これまでの体験記

しまったぁ… 体外離脱  2000/10/31

睡眠中、ふと気が付くと体脱フリー状態になっていたので、普通に立ち上がるような感じで体脱した。視覚もかなり鮮明で、寝室の様子も現実とあまり変わらない印象だった。

寝室を出て廊下に出ると、そこに中学生ぐらいの見知らぬ女の子がいた。ショートヘアがよく似合う健康そうな女の子で、茶色い長めのスカートと、英語らしき文字が書かれた濃い緑のトレーナーを着ていた。明るい家庭の元気な娘さん、という雰囲気だった。

私は「最大の楽しみ」のために、この女の子を襲うかどうか迷っていた。まだこれが幻覚だという確信がなく、寝ぼけて立ち上がっただけのようにも感じていたからだ。現在の私は夕方から深夜にかけて眠るという睡眠サイクルなので、私が眠っている時間帯だと、同居している両親の知り合いがウチに来ている可能性も十分考えられる。もしこれが現実なら、私がここでこの女の子を襲うと大変な事態になるかもしれないのだ。

結局、私はリスクを侵してまで女の子を襲うのは止めにした。こう書くと、とても冷静な判断のようだが、じつは意識の明晰度が低いだけだった。私はこの後すぐに廊下の突き当たりの窓を開けて空へと飛び出したのである。体脱中の感覚はカラダで覚えているので、窓を見るとほとんど条件反射で外に出ようとしてしまうのだ。外に飛び出すぐらいなら女の子をヤッちゃえよ!という感じであるが、意識の明晰度が低いため、そこまで頭が回らないのだ。

結局、家の外に出た後、近所をウロウロ飛行していただけで「最大の楽しみ」もできず覚醒。もちろん目の前の大魚を逸した私は大後悔した…。

後悔度 ★★★★★
 


妖怪ハンター 半明晰夢  2000/10/28

夢の中、私は2人の男と一緒に歩いていた。一人は40歳代ぐらいの中肉中背の男で、もう一人は私と同じぐらいの身長の30歳ぐらいの細身の男だった。二人ともパリっとしたスーツ姿で、ビジネスマンが持っているようなアタッシュケースを手に持っていた。私はこの時点では自分の姿は確認してないが、自分も同様の姿であることは解っていた。

我々は山の美しい緑に囲まれた川沿いの道路を歩いていた。道路は舗装してあり、観光地のハイキングコースという感じだった。我々は、この道路沿いにあるという土産物屋を目指して歩いていた。そこに「人間に化けた妖怪」がいるらしいので、我々はソイツを退治にやって来たのだった。我々は妖怪退治を仕事にする警官(公務員)だった(この設定は夢の中で漠然と解っていた)。

我々は大きな木々に囲まれた小さな公園の中に、目的の小さな土産物屋を発見した。我々が土産物屋に向うため木々の下を通ろうとした時、上の方から水が降って来た。私の前を歩く2人は、頭や肩にかなりの量の水を浴びていた。しかし、水だと思ったのは本当は木の上にいる猿のションベンだった。私はションベンを浴びないように、できるだけ木のないところを通ろうとしたが、それでも右肩にいくらかのションベンを浴びてしまった。猿はわざと我々を狙っていたのだ。

中肉中背の年配の男(この男が我々のリーダー)は、特に表情を変えることもなく、静かにハンカチで頭と肩を拭いていたが、細身の男は拳を振り上げ猛烈に怒りながら、猿に対し「クソッ!テメー殺す!」とか怒鳴り散らしていた。私もスーツを汚され怒り心頭だったが、「あっ!これは夢だからクリーニングしなくてもいいんだ!」と、ここで夢を自覚することができた。

まんまとションベン攻撃に成功した猿たちは、木の上で人間のような表情でニヤニヤ笑っていた。身体の大きさが人間ぐらいある真っ黒い体毛の不気味な猿だった。自然界にそんな猿は存在せず、あきらかに妖怪の類だと思われた。

相変らず細身の男は怒っていたが、リーダーが「ザコに構うな」みたいなことを言ってなだめると、細身の男も静かになった。我々は、この猿たちの元凶が、今から向う土産物屋にいる人間に化けた妖怪であることは解っていた。我々はその場を後にし、土産物屋へと向かった。

土産物屋の中に入ると、レジカウンターの向こうに婆さんが立っていた。いかにも妖怪が化けました…というような化け物っぽい顔だったので、ソイツが妖怪だということはすぐに判った。リーダーが警察手帳みたいなのを婆さんに見せて「正体は判っている。観念しろ」みたいなことを言うと、婆さんの顔が徐々に変化し、完全な化け物の顔になった。最新のSFX映画のような見事な変身シーンだった。

化け物が暴れ出したので、我々は戦うことになった。リーダーと細身の男は中国の青龍刀のような刀をどこからか取り出して戦っていた。私はというと武器もなく、どうしたらよいか分からなかった。リーダーが私に「早くヤマトウ(やま刀?)を使え!」と言っているが、そのヤマトウがどこにあるのか判らなかった。

しかし、私は不意に「あっ!そういえばここだ!」と思い出し、アタッシュケースを開いた。そこには青龍刀のようなヤマトウがあった。私はさっそくヤマトウで化け物のカラダを斬り付けたが、化け物の体表面で滑るだけで全く斬れなかった。しかもヤマトウは刃の部分が大変薄っぺらく、ペランペランと左右に揺れて非常に扱いにくかった。

私がヤマトウの扱いに四苦八苦している間に、何時の間にか化け物は他の2人に切り刻まれ、バラバラの肉塊になっていた。リーダーはその肉塊を川に捨てようと言ったが、私は反対した。バラバラになった化け物が、その肉片の数だけ再生して復活するのはホラー映画の常套手段である。私は肉塊をすべて焼き尽くすべきだと提案した。しかしリーダーは「もう死んでいる」と言って、結局川に流してしまった。と同時に、私は覚醒し、現実世界に戻された。

最近の私は、リアルな夢を体験すると、ホントはどこかにパラレルワールドがあり、私はその世界に紛れ込んだり、その世界の住人の誰かに乗り移ったりしているのではないか…とロマンティックに考えることがある。今回の体験も、今頃パラレルワールドで化け物が大挙して復活していると考えると、ちょっと笑えた。

パラレルワール度 ★★★★  B級ホラー度 ★★★★
 


空飛ぶ授業妨害男 半明晰夢  2000/10/26

夢の中、私は空を飛んでいた。空を飛んでいるので「これは夢(異世界)だ」ということはかろうじて自覚していたが、意識の明晰度はかなり低く、普通の夢に近い状態だった。

学校のような4階建ての建物の横を飛んでいると、建物の窓から小学3〜4年生ぐらいの子供達の授業風景が見えた。私は3階の窓にへばりつき、中の様子をうかがった。何人かの子供が私の存在に気付き、驚きの表情でこちらを見ていた。

私は「どうだ〜オニイサン(オジさん?)は空飛べるんだぞ〜」と見せびらかすつもりで、空中に浮かびながら子供達に手を振った。また、落ちるふりして一瞬2階に行ってすぐ戻ってきたり、空中でクルクルと前転したり、派手なパフォーマンスを繰り返した。

気が付くと、ほぼ全員の子供達がこちらを見ていて、笑ったり驚いたり怪訝そうな顔であったり、様々な表情を見せていた。私はパフォーマンスがウケて(?)上機嫌だったが、スーツ姿の教師らしき女性が怒った顔でこちらにやって来るのが見えたので、私は「ヤベェ〜」と思って上昇し、屋上に逃げた。

屋上から景色を眺めると、周囲はほとんど田畑だった。緑の田畑が格子縞模様に広がる景色は、太陽光線がきらびやかに輝き、大変のどかで美しく、心安まる光景であった。私は他にすることが思い付かなかったので、とある方角の数百メートル先に見える小さな住宅地へ向うことにした。しかし、空を飛んでいる途中で覚醒。

女教師の怒り度 ★★★
 


気になる貼り紙… 夢→明晰夢  2000/10/23

夢の中、私は夜の公園にいた。この公園には以前にも夢の中で来たことがあった。以前来た時、この場所はゲームメーカーである任天堂のテーマパークで、マリオなどのキャラクターによる様々なアトラクションで賑わっていた。しかし今は、アトラクションの舞台やそのための装置も撤去されていた。人の気配は一切なく、とても静かだった。

「たしか、こっちに行くとアレがあったはず…」。私はアレがあった方へと歩いて行った。アレとは以前来た時に最も楽しかったアトラクションで、それはゲームの世界を具現化した地下ダンジョンであった。

私は地下ダンジョンがあったと思われる場所にやってきた。以前あった建物は撤去されていたが、代わりに高さ1mほどの白い小さな祠のようなモノがあった。祠の周囲は黄色と黒のシマシマ模様のロープで囲まれていて「入るな!」ということを示していたが、ロープをまたいで簡単に入ることができた。

私は地面に地下ダンジョンの入り口と思われる頑丈そうな鉄の扉を発見した。祠のように見えたのは扉を雨から守るための簡素な作りの屋根だった。扉はでっかい鍵で施錠してあり開けることは無理のようだった。私は屋根の側面に貼り紙がしてあるのを発見した。

貼り紙には文字がびっしり書き込まれていた。しかし、それを読もうとすると、視点が定まらない感じでどうしても読めなかった。私はこの感覚は夢で何度も体験しているので、「あっ!これは夢だ!」と自覚した。

夢を自覚した私は、一旦は貼り紙を読むのを止めて、その場を立ち去ろうとした。しかし、文字の中に私の名前(本名)があった気がして、それがとても気になったので、戻ってもう一度読むことにした。相変らず文字は読めなかったが、その字のほとんどは漢字で、人の名前のリストという感じがした。

私は覚醒度がグングン上昇するのを自覚していた。このまま貼り紙を凝視し続けると覚醒してしまうことは解っていたが、どうしてもその貼り紙が気になって目を離すことができなかった。貼り紙の文字に、私に対する何らかのメッセージが込められている…という気がしていたのだ。

しかし、結局「馬越」という人名とも地名ともつかない文字を一つ確認できただけで覚醒した。文字を全部読めたのならまだしも、せっかくの楽しい明晰夢の時間を無駄にした気分だった。

ちなみに、夢の中の記憶では、以前にも公園に訪れたことになっているが、目覚めた後の記憶では、以前にそんな夢を見た記憶はない。こういう夢の中だけの記憶というケースは時々あるが、結構不思議な感覚ではある…。

明晰夢中文字認識度 
 


太陽の美少女 夢→半明晰夢  2000/10/20

夢の中、私は壁から剥がれたコンクリートが散乱する廃虚のビルの階段を登っていた。なぜそうなったのか記憶にないのだが、私の背中には若い女性らしき幽霊が憑いていて、私はその幽霊をおんぶするようにして階段を登り続けていた。特に恐怖心はなかったが、幽霊の腕が私の首を絞めるように巻き付き、少々息苦しかった。

私は階段の踊り場に大きな鏡を見つけたので、いったいどんな幽霊が憑いているのだろうと思って鏡を見た。鏡には、私とその背中におんぶされている女の子が映っていた。女の子は、セーラー服にもんぺ、そしておかっぱ頭という、まるで戦時中の女学生のような格好だった。

「うわ〜戦時中から現存している因縁霊だぁ…」と私は思った。さっきまでは幽霊の姿が見えないこともあり、ほとんど恐怖心は感じなかったのだが、こうして幽霊の姿をまのあたりにすると、かなりの恐怖心が沸き上がった。顔は髪に隠れてよく見えなかったが、敢えてよく見ようとはしなかった。もし顔が"血みどろ"だったり"お岩さん"だったり"貞子"だったりしたらとても怖いからだ。

私は幽霊の「上に行け」という意志を感じていたので、とにかくひたすら階段を登り続けた。途中、自分のカラダが妙に軽いことに気が付いた私は、無意識のうちに踊り場から踊り場へと大ジャンプするような感じで、猛スピードで階段を駆け登って行った。

私はいつの間にかビルの屋上のような場所に来ていた。周囲を眺めると、周りにも古ぼけたビルが無数に立ち並んでいた。そして不思議なことに空が無かった。空には東京ドームの数十倍はあろうかと思われる巨大なドーム状の屋根があった。

私は「これが現実であるはずはない!これは夢だ!」と思った。よく考えたら階段も空飛ぶように登ってきたわけだし、気付くのが遅かったぐらいである。私は忘れかけていた背中の幽霊のことを思い出した。背中にはまだ幽霊がへばりついていたが、私はもう背中の人物が幽霊だとは思っていなかった。この世界が夢だと気付いた時から、「夢の世界の住人が背中にくっついてやがる」という認識に変わっていた。

私は首に巻き付いている夢の住人の腕を両手で引き剥がし、そいつのカラダを地面に叩き付けるようにしてブン投げた。そいつは私の足元に転がった。そいつは上半身を起こして私を見つめた。この時初めて私はそいつの顔を見た。

凄い美少女だった…。鏡に映して見た"おかっぱもんぺ"ではなく、清楚で上品な白いドレスを着た長い髪の少女だった。少女はいまにも泣き出しそうな顔で私を見つめていた。その姿はあまりに弱々しく、可憐で、美しく、男を狂わす魅力があった。私はすっかりこの少女に心を奪われていた。

私は少女に「なぜオレに取り憑いた」と心の中で尋ねた。すると言葉ではなく、瞬時に意識情報が転送されて来た…という感じで、頭の中にその理由が浮かんだ。少女はこの巨大なドームの外に出たいと思っているのだが、このドームから出ようとする人間は、このドームを管理している組織の殺し屋に殺されてしまうらしい。そこで私をドームから脱出するまでのボディーガードに選んだというのだ。

あまりにSFちっくというかアニメちっくというか…、私自身、今こうして書きながらアホくさ〜と笑えてくるが、夢の中の私は真剣そのものだった。「この少女を守れるのは異世界(現実)から来た超人のオレしかいない!」とマジで考えていた。私はこれが夢であることは自覚していたが、夢というパラレルワールドの現実の中にいるのだと疑いも無く信じていた。

殺し屋はすぐに現れた。向いのビルの屋上に、映画「マトリクス」に登場したような黒メガネの男二人がこっちを見ていた。男達は、まるでバッタが跳ねるようにピョ〜ンと高く飛んで私達がいるビルへと向かってきた。

私は少女を連れて逃げようとしたが、少女は元々脚が悪かったのか、私に投げられて脚を痛めたのか、とにかく一人では立ち上がることができないようだった。私は少女の背中と膝裏に手を添え、少女を抱きかかえた。そしてそのまま屋上の端まで走って行き、向いのビルの屋上へ向かってジャンプした。

私達は空を飛ぶというよりは、ビルの屋上から屋上へと大ジャンプを繰り返すという感じで、殺し屋の追跡をかわして行った。ジャンプとはいっても、一回のジャンプで最大100mぐらいは飛んでいたので、飛んでいる最中は非常に気持ちよかった。美少女を抱きかかえ、追手の追跡をかわす空飛ぶスーパーヒーローを演じる私は最高の気分だった。

いくつかのビルを越え、私達はドームの端と思われるところにやって来た。しかし、もうあと少しでドームの外に出られるというところで、行く手を防火シャッターのような大きな鉄の扉が阻んでいた。他に出口はないようだった。

私は少女に「抜けられるか?」と尋ねた。私一人なら"壁抜け"で通り抜けられそうだったが、この世界の住人である少女は抜けられるかどうか判らなかったからだ。少女が小さくうなずいたので、私達はイッキに鉄の扉に突っ込んだ。

その後、少女がどうなったのか私には解らなかった…。なぜか扉に突っ込んだ後の記憶が途切れているのだ。私はいつの間にか、どこかのショッピングセンターの駐車場のような場所で、ボケーっと突っ立っていた。私の心は少女を"失った"という空虚感に支配されていた。少女を助けるのに失敗したのかどうかは自分でもよく解らなかった。ただ、少女とはもう"二度と会えない"ということだけが何となく解っていた。

そんな私のところに二人の男がやって来た。さっきの殺し屋かとも思ったが、全然違う服装で一人は少年だった。その少年がいきなりナイフで私に切りかかってきた。私は一瞬びっくりしたが、あわてることなくナイフを奪い取り「なにすんねん」と言った。少年の次の行動次第では、私は少年を殺すつもりでいた。

しかし少年はもう何もしなかった。少年は泣いていた。泣きながら私に向かって何かを言っていた。言葉は聞き取れなかったが、雰囲気でその内容は理解できた。なぜあの少女を助けられなかったのだと言っているのだ。

もう一人の年配の男が、あれは彼女が望んだことなので仕方のないことだったのだ…と少年の肩を抱いて優しくたしなめた。私はこの年配の男と意識による会話で、少女が何者で、そして鉄の扉を抜けた後どうなったかを知ることができた。

男の話によると、少女は太陽に属する高エネルギー意識生命体で、そのエネルギーを利用しようとした組織にドーム内に監禁されていたらしい。それを私が助け出したわけだが、少女はドーム内に長期にわたり監禁されたことでカラダがとても弱っていて、ドームから脱出すると、もう人間の姿を保っていられなくなり、エネルギー意識生命体本来の姿に戻ったそうなのだ。

男は、彼女の意識はもう大きなエネルギーの一部となって、再び彼女に会うことは不可能だと言った。いきなり私を襲ってきた少年は、少女の姿をしたそのエネルギー生命体が大好きだったので、私が結果的に彼女を助けられなかったことを、ひどく憎んでいたのだった。私はもっと男の話を聞きたかったが、ここで現実世界に戻された…。

今回の体験は、人から見れば「こんなんタダのバカ夢やん!」と言われそうだが、私にとってはストーリーもそこそこしっかりしてたし、ちゃんとオチもあったし、最高に楽しく感動したエンターテイメント夢体験であった。今年のベスト夢の最有力候補かも?

エンターテイメント度 ★★★★★★  ヒロインに萌え度 ★★★★★★★
 


楽しい性転換4 巨乳パジャマ篇 明晰夢  2000/10/19

夢の中、とある家のリビングルームを歩く髪の長い女性の姿が見えた。女性は白地にいろいろな模様が付いたダブダブの大きなパジャマを着ていて、その胸の部分が巨乳で大きく盛り上がっていた。ただし顔はよく覚えていない。女性はそのままキッチンまで歩いて行き食器を洗い始めた。

女性が食器を洗い始めてしばらくすると、いつの間にか、私の視点が女性の目から見た視点に変わっていた。私は自分の手で食器を洗っていた。私はお茶碗やお皿を2〜3枚洗い終わると、今度はステンレス製の大きな網状のザルを洗い始めた。

ザルは細かい網の目に、キャベツのクズみたいなモノがいくつも挟まっていて、私はソレを丹念にタワシで擦って一つずつ取っていた。この時、視覚も手の運動感覚や触覚も凄くリアルであった。

ザルを洗うために視覚や触覚を強く働かせ、覚醒度が上がったからだろうか、さあもうすぐザルが洗い終わるというところで、私は突如「あっ!これは夢だ!」と気が付いた。それと同時に、自分が現在「女になっている!」ということにも気が付いた。

私はさっそく自分の性器がどうなっているのか確かめるためパジャマのズボンを下ろした。毎度ワンパターンだが、自分が性転換したという充実感を味わうにはコレが一番手っ取り早いのだ。それに意識の明晰さも低いので、他のことは全然思い付かなかった。今思うと、せっかく巨乳だったのだから、その感触も確かめればよかったとは思う。

ズボンを脱いだ私は、ショーツを脱いだ記憶はないし、カラダを屈めた記憶もないが、いつの間にか自分の股間を覗き込むようにして性器を凝視していた。陰毛は無かった。

私は両手でかき分けるようにして大陰唇を広げてみた。広げた時、一瞬現実のカラダの精巣がググっとカラダの中に入って行くような感覚があったが、男の肉体感覚が顕れたのはソレっきりだった。

大陰唇を開くと、中の小陰唇や膣口がハッキリ見えた。現実では有り得ない夢ならではの構図である。性器全体が白に近い薄いピンク色で、形の整った小陰唇と合わせて非常に美しかった。多少、料理屋の料理見本みたいな作り物っぽいところはあったが、これなら人に自慢できると思った。

陰核が包皮に隠れて見えなかったので、私は恥丘に左手を添えて、皮膚をヘソの方へと引っ張り上げた。するとかなり小さめの陰核が現れた。陰核は隠語で「真珠」などと呼ばれたりするが、まさに白くツヤツヤ光る小さな真珠のようだった。

私は陰核を右手の人差し指で触ってみた。指にも股間にも小さな肉の突起の存在は感じられたが、指を軽く動かしても、快感らしきモノは何も感じられなかった。これは私の期待を大きく裏切り、かなり残念だった。その後、アッという間に覚醒。

美マン度 ★★★★★  エンドルフィン度 

楽しい性転換 
 


食いちぎられました… 明晰夢  2000/10/17

夢の中、私は空を飛んでいた。空を飛んでいるので「これは夢だ」と自覚した。私は学校の校舎のような建物の屋上に降り立とうとしたが、うまく屋上に降りられずに、校舎と体育館の間の中庭に降りてしまった。そこは私が通った小学校の中庭に似ていた。

中庭に人の気配はなく、校舎の中にも人がいる様子はなかった。しかし中庭から少し離れた運動場の近くに人がいるのを発見した。腰まである長い髪の女性だった。私は労せず女性を発見し「ラッキー!」と思った。私は女性に接近した。

女性は黄色いトレーナーとデニム生地のミニスカートの上に濃い緑のロングコートを着ていた。しかしその服はどれも古ぼけ薄汚れていて、もう何日も着の身着のままという感じだった。風呂ももう何ヶ月も入ってないのではないかと思うほど顔もうっすら黒く汚れていて、栗色の長い髪も汗や汚れでベトついた感じがしていた。

しかし、こんな姿の女性ではあったが、顔だけは非常に美しかった。北欧の血が少し入ってるような目鼻立ちがしっかりした17〜18歳の美少女で、たとえ衣服や肌が薄汚くとも、内側からにじみ出る美しさは隠しようがなかった。私はすっかり欲情していた。

私は自分のズボンとパンツを下ろすと、少女の口に○○○をくわえさせた。少女はイヤがることなく嬉しそうにソレを口に含んだ。それは性的行為が嬉しいというよりは、やっと食べ物にありつけたから嬉しいというような表情だった。

私は悪い予感がしてすぐに少女の口から○○○を引き抜いた。私は「間に合った!」と思ったが、少女は口をモグモグさせて何かを食べていた。○○○を見ると先端が無くなっていた。食いちぎられ、短くなった○○○の先からは、真っ赤な血がダラダラと滴り、ミンチ状の肉片がボタボタと下に落ちていった。

私はあまりにも凄惨な光景にショックを受け、思わず○○○から目をそむけた。しかしこの世界が夢だということは忘れていなかったので、ショックから立ち直るのは早かった。お返しに少女をムチャクチャにしてやろうと思ったが、いつの間にか少女の姿は消えていた。その後すぐに覚醒。

ショック度 ★★★★★  自業自得度 ★★★★★
 


ガレキの中の美少女 体外離脱  2000/10/15

睡眠中、ふと目覚めると金縛っていたので体脱した。いつものように窓を(開けずに)抜け、家の外に出た。視覚は少し全体的に暗い感じで、それほど鮮明ではなかった。意識もあまり明晰ではなく、窓を抜け家の外に出るという動作は、ほとんど金縛り状態からの条件反射という感じだった。

2階の窓から飛び出した私は、その高さを維持しながら道路に沿って空中をゆっくり移動していた。途中、隣家の2階から大勢の女性が大声で笑ったり、はしゃいだりしている声が聞こえてきた。私はムラムラと性欲が沸き上がったが、我慢してその家を通り過ぎた。万が一、現実とシンクロしていたら困るので、私は近所ではエッチはしないことにしているのだ。

しばらく行くと、視覚はさっきよりずっと鮮明になり、周囲も近所とは全く違う光景になっていた。ウチのような田舎の住宅地ではなく、高層マンションが乱立する都会の住宅地という感じだった。私は目前のマンションの3階通路に侵入した。

外から見るとキレイなマンションだったが、中は廃虚のようで人の気配はなく、ゴミやガレキが散乱していた。私は九龍城のような迷路状のマンション内を特に宛てもなく徘徊していた。すると前方の通路に人影がよぎるのが見えた。スカートを穿いた女性のようだった。私は人影が見えた方に行ってみた。

通路の先には通路同様にゴミとガレキにまみれた部屋があり、そこにさっき見たと思われる女性を見つけた。女性はストレートヘアの先が肩で軽く外側にカールする15〜16歳ぐらいの美少女で、様々な色を使ったハデな模様のジャケットに、黄色地に赤い花柄(みたいな)模様のミニスカートを穿いていた。

美少女を見つけた瞬間、性欲が瞬間湯沸かし器のように沸き上がった私は、さっそく美少女を押し倒した。スカートをまくると赤いブルマーのようなモノを穿いていた。私はブルマーに手をかけてズリ下ろした。ブルマーの下から真っ白なショーツが現れた。私はショーツをズリ下ろした。

しかし、お目当てのモノは現れなかった。現れたのはまたしてもショーツで、今度のは白地にピンクの水玉模様が付いていた。私は水玉ショーツをズリ下ろした。しかしまたも別のショーツが現れた。今度はハデな黄色だった。私はまたそのショーツをズリ下ろしたが、またも別のショーツが現れた。このあたりから、もうどんなショーツだったかは記憶にないが、とにかくショーツを脱がす度に別のショーツが現れた。

10枚ぐらいショーツを脱がしたところで、このままではキリがないと思い、私は両手の指をしっかりとショーツと肌の隙間にめり込ませた。私は手に十数枚ぶんのショーツの生地の厚さを感じていた。そしてそのままイッキにショーツの束をズリ下ろした。私は見事お目当てのモノに御対面できた。

私はお目当てのモノを舌でナメナメした。味は感じなかったが、小さな突起とビラビラの形状を舌で確認できた。しかし4〜5秒ナメナメしただけで、覚醒度が急激に上がったことを感じたので、私はナメるのを止めた。舌の感覚だけでなく、その部分の凝視によって視覚を限界まで働かせたことが覚醒度の急激な上昇を招いたようだった。

視覚が崩れかかっていたので、私は視覚が崩れる前に自身を挿入した。ピストン運動の途中で現実のカラダに戻されオルガスムスには達しなかったが、かなりの脳内麻薬が出たようでとても気持ちよかった。

形状のリアル度 ★★★★★  エンドルフィン度 ★★★★
 


激疲労!フリークライミング リアル夢  2000/10/13

私は絶壁の崖を道具も無く手と足だけを使って登っていた。下を見る余裕はないので、自分が今どれぐらいの高さにいるのかは分からなかったが、落ちれば数百メートル下の地表に叩き付けられるという事だけは理解していた。

私はフリークライミングの経験は全くなかったが、「動かしていい手足は一箇所だけ」という基本はどこかで聞いて知っていたので、私は注意深く岩の出っ張りを探し、必ず手足の3箇所は固定しつつホンの少しづつ崖を登って行った。

私はこれが夢だという自覚はなかったが、かといって現実だという感じもあまりなかった。恐怖感もあまりなかった。崖を登るのに精一杯で、全く他の思考が働いていない状態だった。とにかく登らねばならないという使命感に似た感情だけが私を支配していた。

意識の明晰さは無いに等しい状態だったが、しかし幻視や幻触は生涯最高レベルだった。岩は現実にそこにあるかのようにその細部まで鮮明に見えていたし、手を掛けた岩の出っ張りが、不意に崩れてバラバラと落下して行ったり…というように、手足の感触も非常にリアルだった。

私は何度も何度も手足を一箇所づつ動かし、ひたすら登り続け、そして目が覚めた。結局、目が覚めるまでに3〜4mぐらいしか登ってないが、体感的には2〜3時間は夢の中にいた感じだった。目覚める直前「これは夢だ」と自覚したが、そのまま明晰夢に移行しようなんて気はサラサラなく、意識的に自分から覚醒を望んだ。とにかく目覚めてホッとした。

目覚めた時、たった今まで呼吸が止まっていたのではないだろうかと思うほど呼吸が乱れ、心拍数も上昇していた。カラダはめちゃくちゃダルく、精神と肉体の両方が極度に疲労しているという感じがした。呼吸が止まっていたからか、それともストレス性の神経伝達物質が大量に分泌されたからかは判らないが、とにかく私は「こんな夢、毎晩体験したらノイローゼになるかも…」とか思った。

しかし、その後一眠りすると疲労感は取れ、疲れが後を引くことはなかった。ただ、こういうリアルで不可解な夢を体験すると、ついつい夢に何か意味があるのかと思って深く考え込んでしまう…。

瞬間最大疲労度 ★★★★★★★
 


好きだった先輩と… 明晰夢?  2000/10/10

私は夢の中で、どこかのデパートの紳士服売り場にいた。私はカッコいいスタジャンを見つけたので、試着するふりして試着室に入り、そのままワープしてスタジャンを盗んでしまおうと考えた。しかし、よく考えるとワープするのにわざわざ試着室に行く必要はないと思い、結局スタジャンを手にとってその場でワープすることにした。

これは、今思い出すとおかしな感覚である。私はワープしようとしたぐらいなので、そこが夢の中だという自覚はあった。しかし、夢の中だと判っていながら、スタジャンを盗むという愚挙も犯している。もちろん夢の中だと思っていたからこそ"盗む"という悪事をしても大丈夫だと思ったわけだが、盗んだところでソレを現実に着ることは不可能だという発想が全くなかったのだ。

これは果たして明晰夢と言えるのだろうか? 夢だという自覚はあっても意識の明晰さという点では普通の夢とほとんど変わらない。私は最近こういう夢を体験することがよくある。ただし意識の明晰さが低いので嘆いているのかと言えばそうでもない。私はこういう夢を結構歓迎しているのだ。

最近の私は、体脱や明晰夢という幻覚は、心のどこかに「これは現実だ」という思いがないとリアルに現れないと考えている。夢の世界を、「これは自分の脳が作りだした幻覚だから何でもできるのだ」と考えていると、その世界は作られたウソの世界だと判っているため、幻覚は現実感を欠き、幻視や幻触が崩れやすくなる。私が掲示板でよく「夢の中の世界を異世界だと思うようにしている」と言っているのも、「これは異世界での現実だ」と暗示をかけることで、幻覚のリアリティーを高めようとしているのだ。

もっとも、今回の体験は夢の中の世界を異世界だと「思うようにした」のではなく、意識の明晰さが足りないために勝手に「思っていた」だけであるが、とにかく幻覚は非常にリアルだった。スタジャンの手触りやシワの一本一本までリアルに記憶している。

話を元に戻そう。特に行き先を考えずに紳士服売り場からワープした私は、古びたビルの屋上のような場所に出た。屋上にはクリーム色のフェンスに囲まれた給水塔の他には何もなく、屋上一面のコンクリートが所々薄く剥がれていた。視覚は非常に鮮明で、私は現実(異世界の現実)に古びたビルの屋上にいるのだと思っていた。

私は屋上の端にある50cmほどの高さのコンクリート製の欄干を乗り越えて、空へと飛び出した。見下ろすと、そこは郊外の住宅地という感じで、住宅に混じってあちこちに田畑が点在していた。私は道路を歩く若い女性を発見した。それは学生時代のバイト先で一緒に働いていた先輩で、私がひそかに好きだった人であった。

「ありまさん!」私は空中から呼びかけた。ホントはその人の名前は「ありまさん」ではないのだが、なぜか私は「ありまさん」と呼びかけた。ちなみに「ありま」という名前の友人知人は誰もいないので、なぜそんな名前で呼んだのかは皆目不明だ。

ありまさんはニコニコしながら私に手を振っていた。私は降りて行って「最大の楽しみ」をしようと思ったが、高さ10mぐらいのところで、ありまさんを中心に半径3〜4mの円を描くようにグルグル回るだけで地上に降りることができなかった。

結局、グルグル回っている状態のまま、私は現実のカラダに戻されてしまった。あの超リアルな幻視レベルで好きだった先輩と「最大の楽しみ」ができていれば最高に素晴らしい体験になったに違いない。つくづく残念である…。

意識の明晰度   幻覚の明晰度 ★★★★★
 


気持ちよく走っていたのに… 明晰夢  2000/10/07

私は夢の中で「そうだ走らなけりゃ…」と思って走り出していた。走り出してしばらくしてから、なぜ走っているのかを思い出した。10/1の体験のように、体脱したら走る実験をしようと思っていたのだ。私は「これは夢だ」と自覚した。

私はある学校のグラウンドの横を走っていた。私が通っていた高校のグラウンドに似ていた。グラウンドでは白いユニフォームを着た女のコたちがテニスの練習をしていた。

私は「最大の楽しみ」をしようかどうか迷った。今なら女のコたちが選りどりみどりであるが、走りも物凄く快調でとても気持ちよかった。「う〜ん…どうしよ〜かな〜」と迷っていると、アッという間にグラウンドの横を通り過ぎてしまった。時速40kmは出ているようで、凄いスピードだった。

私は女のコたちはあきらめて(少し未練はあったが)走り続けた。とにかく凄いスピードで、しかも自分の力で走ってるという自覚があるので最高に気持ちよかった。高校時代、部活でよく走らされたが、私は走ることは大嫌いだった(特に持久走が)。しかしこんなに気持ちよく走れるのなら"大嫌い"は返上である。高橋尚子が「走るのが大好き!」という気持ちもよく解る(尚子ちゃんだってこんなには速く走れないだろうけどね(笑))。

走りは快調でどこまででも走って行けそうだった。私はウチの近所に似たアップダウンの激しい住宅街の中を凄いスピードで駆け抜けた。とにかく止まりたくなかった。道路が続く限り走り続ける気持ちでいた。しかし私は止まらざるを得なくなった。前方の道路が行き止まりになっていたのだ。

コンクリートがむき出しの2階建て住宅が道路の中央にデーンと構え、道路を塞いでいた。私の走りをジャマするこの住宅に私は物凄くハラをたてていた。覚醒度がイマイチ高くなかったので、道を引き返すという発想がなかった。しかしすぐに「そうだこの建物を飛び越えればいいんんだ」と思い、住宅の2階ベランダ部分までジャンプした。

ベランダに登った…と思った瞬間、私はスゥ〜と開いた自動ドアを通り抜け、赤い絨毯が敷いてある6畳ほどの小さな部屋の中にいた。誤解のないように言っておくが、この間の記憶がなく、いつのまにかその部屋にいた…というわけではなく、あくまでベランダに登った瞬間、屋外だった光景が屋内へと変化したのである。

部屋には"王様"がいた。中世ヨーロッパの国王のように、王冠をかぶり、きらびやかな衣装を着て、白いアゴ髭を生やしていた。しかしどこか安っぽい感じがしていた。素人が演じる文化祭の出し物で登場するような、とてもチープな王冠と衣装で、アゴ髭もニセモノっぽかった。

「よく来たね」みたいな事を王様は言っていたが、私は王様を無視して部屋の出口を探していた。なんとかしてもう一度走ろうと思ったのだ。しかし部屋には入って来たはずの入り口がなかった。王様は「キミに頼みたいことがある」みたいなことを言っていたが、正直私は激怒していた。最高に気持ちよく走っていたのに、この"バカ"にジャマされたのである。

私はこの"バカ"をギッチョンギッチョンにしてやろうと思ったが、その瞬間、前触れもなく現実のカラダに戻されてしまった。走りをジャマされたこと…、ギッチョンギッチョンにできなかったこと…、何もかもが無念だ……。

バカ殿度 ★★★★★  怒りのやり場がない度 ★★★★★
 


楽しい山登り 体外離脱  2000/10/05

睡眠中、ふと目覚めると金縛りになっていた。金縛りがキツく、なかなか体脱できなかったが、現実のカラダから幻体をムリヤリ引き剥がすような感覚でなんとか体脱した。

私はいつものように窓を(開けずに)抜けて家の外に出ようとしたが、窓に「ゴンッ」と幻体がぶつかって出られなかった。視覚はあまり鮮明ではなかったので抜けられると思ったのだが、10月1日の体験記で窓を開けて外に出たので、そのイメージが残っていたのかもしれない。

窓を開けてカラダ半分外に出た時、私は現実のカラダに引っ張られる感じがして幻体が左の方へ大きく動いた。ちょうど胴体が窓で分断されるような感じになり、生理的に凄く不快な気分になったが、すぐに胴体は分断されたわけではなく、めり込んだだけと認識した。

幻体はほとんど金縛りに近い状態で、自由に動くのは腕ぐらいで、しかも肘から先の方だけだった。私は腕を動く範囲で平泳ぎするようにして動かし、空中を手だけで泳ぐようにして壁にめり込んでいる幻体を抜いた。幻体が完全に空中に浮かんだ状態になった。

私はその状態のまま、手だけで泳いで空中を移動した。腕は凄く重く、動かすのがやっとという感じで、泳ぐスピードも遅く、歩くのと同じぐらいだった。しかし泳いでいるうちに、腕の重さはしだいに軽くなり、いつのまにか大きく手を動かせるようになっていた。

最初、私はウチの近所っぽい住宅地の2階ほどの高さを空中遊泳していた。しかし次第に住宅の数が減り、広葉樹が道の両脇にたくさん立ち並ぶ田舎の山道のような登り道を、ほぼ目線の高さで進んでいた。道は一本道だったので、とにかく私はその山道を登り続けた。

途中、何度か人とすれ違ったが、誰も私を気にとめる気配はなかったし、私もまた無視した。美女とも数人すれ違ったが、この道の先に何があるのかの方が気になったので「最大の楽しみ」は我慢した(笑)。

腕は途中何度か感覚がなくなりかけたが、基本的にはずっと動かしていた。山道を登り続けるだけという単調な体験であったが、腕をずっと動かしていたために覚醒度は高く保てていたように思う。美女とすれ違った時も、「モンローもラバージも目先の快楽に身を委ねなかったからこそ不思議で面白い体験ができたのだ。オレも我慢しなければ…」と考える余裕があった。

私はとにかく山道を登り続けた。道の脇にはハイカラな住宅やペンション風の建物が並び、別荘や宿屋の多い避暑地という感じだった。昔、子供のころ家族と旅行した先の風景に似ていた。なんとなく懐かしく、心が落ち着く景色だった。

私はいつのまにか広大な芝生のある自然公園のような場所に来ていた。物凄くたくさんの人がいて、皆それぞれ楽しんでいる様子だった。そこは山の頂上であり、それ以上うえには行けなかった。しかし私は、山道を登り続けてきたのは、こんな自然公園に来るためではなかった…という気がしていた。

私は自然公園からはるか前方に見える、今いる山よりもっと高い山の頂上を目指すことにした。私は上昇した。公園をはるか下に見下ろすほどに上昇した。私は広葉樹がびっしり生い茂るその山の山頂目指して飛行した。太陽光線が七色に輝き、山の緑は神秘的で美しく、素晴らしい光景だった。

私はその素晴らしい光景に、山を登り続けてきた理由の一端を見た気がした。この先にはもっと素晴らしいことが待っていそうな気もした。しかし、これ以上体脱を続けることはできなかった。目覚めの予兆が顕れはじめていたからだ。

私は思い出したようにまた腕を平泳ぎのように動かそうとしたが、もう手首ぐらいしか動かすことができなかった。私は目覚めた…。実際の時間は数分だったかもしれないが、体感としては40〜50分ぐらいは体脱していた感じだった。私は凄い疲労感でグッタリした。しかし非常に心地よい疲労感ではあった。

グッタリ度 ★★★★★  されど心地よい度 ★★★★
 


楽しいランニング 体外離脱  2000/10/01

睡眠中、ふと目覚めると金縛りになっていたので体脱した。視覚はかなり鮮明で、部屋の様子も現実とほとんど変わらないように思えた。いつものように窓を開けずに通り抜けるのは失敗しそうなんで(視覚が鮮明な時にはよくある)、今日は窓を開けて家の外に出た。

窓枠を蹴って空に飛び出すと、30mぐらい飛行したあと道路に降りた。掲示板(ログ1375)に「スピン法やタコ踊り法は目覚め予防に効果はあるか?」という話が出ていたので、私はその実験をしてみることにした。初めから体脱できればやろうと決めていたのだ。

その場でタコ踊りをするだけではツマラナイので、私は走ることにした。これも決めていたことである。走るという行為は全身を動かすので、タコ踊りと同じ効果が期待できる。夢の中で永久に走り続ければ、永久に目覚めないという可能性も考えられるのだ。

私は走り出した。オリンピックのマラソン選手並みのスピードである。50mも行かないうちに、いつのまにかウチの近所ではなく緑の木々が美しい森の小道を走っていた。眺めるのにちょうどよいスピードで美しい景色が私の両側を流れて行き、私はとてもすがすがしい気分だった。

走りは快調だった。目覚める気配は一切なかった。タッタッタッタッタ…と規則的に地面を蹴る感触が伝わってくる。しかしリアルな感触とはちょっと違う。とにかくカラダがむちゃくちゃ軽く、つま先のバネだけで軽やかに飛ぶように前に進むという感じだった。

体感として300mぐらい進んだころ、私はいつのまにか地面を蹴る感触や腕を振る感覚がなくなっていることに気付いた。視点だけが空中をすべるように移動している感覚になっていたのだ。私は「ハッ」として意識を手足に戻した。すると地面を蹴る感触や腕を振る感覚が戻り、私は再び走ることができた。

私は走りながらふと、目覚め回避には「夢の中で息を止める」という、鷹さんの方法(掲示板ログ1376)を思い出した。私は走りながら息を止める実験をすることにした。私は夢の中で呼吸を意識したことはほとんどなかったので、なかなか興味深い実験だと思った。

私は、息を止める前に呼吸に意識を集中してみた。「スーハースーハー」という規則正しい呼吸音が聞こえた。それは、走っている夢の中の私の呼吸ではなく、眠っている現実の私の呼吸音が聞こえている感じで、夢の中の私の呼吸が、現実の私の呼吸とシンクロしているような感覚だった。

私は息を止めてみた。呼吸音が聞こえなくなり、なんとなく苦しくなった気がした。現実のカラダの呼吸も止まっている…という感じがした。

もっと息止め実験を続けて、夢の中の呼吸が現実の呼吸とシンクロしているのかを確かめたかったが、息を止めて6〜7秒ぐらい経つと、現実のカラダの感覚がチラホラ感じられるようになり、目覚めの予兆が顕れてきた。普段夢の中で意識しない呼吸系の筋肉(?)に意識を集中しすぎたために、覚醒度が高くなってしまったようだった。このままだとすぐに目覚めさせられてしまう。

私は意識を呼吸系から手足にシフトし、走ることに意識を集中した。いつのまにか視界も薄闇のようになって、景色がハッキリと見分けられなくなっていた。しかし、視界がハッキリしないながらも、しばらく走っていると現実のカラダの感覚が消失し、夢の中のカラダの運動感覚が安定した。

ただし、視覚は最初のころのように鮮明ではなく不安定な状態は変わらなかった。視覚を働かせているというよりは、まさに脳内で作られた幻視の光景という感じで、360度のあらゆる方向の視覚情報が、ひっきりなしに頭の中に流れ込んで来るという感覚だった。まるで異次元空間を走っているようだった。

私は視覚を安定させるために、現実の眼で見るような感覚で幻視の一部を凝視してみた。子供のころに行った海水浴場の、海岸に向う小道に似た光景が見えた。少しは視覚も安定した。しかし、視覚を強く働かせたために、またも目覚めの予兆が顕れてきた。視覚も再び不安定になった。

目覚めの予兆が顕れると、とたんにカラダは重くなる。手足に何十kgもの重い枷をはめられたように動きが鈍くなり、その枷の重さに負けて動きを止めると、たちまち目覚めさせられてしまうのだ。

私は何とかして走り続けようとしたが、今度はカラダの重さに負け、走り続けることができずに目覚めさせられてしまった…。

今回の実験では、走ることが目覚めの予防にはならなかったが、私が体験した感じでは、覚醒度の安定に効果はありそうな気がする。私はまた走ってみたいと思う(ホント気持ちいいよ!次は2〜3kmは走りたいね!)。

高橋尚子度 
 


9月の体験記 11月の体験記 ホームへ戻る