脳内麻薬好き好き野郎の超B級体験記 これまでの体験記

ある巡礼者との邂逅 半明晰夢  2001/11/03

これは夢だ…と気付いたとき、私は暗く陰気な古い土蔵の中のような場所にいた。そんな場所に長居は無用なので、私は真上へ3mほどジャンプして天井付近の小さな窓から外に出た。

窓の外は舗装されていない薄暗い路地裏だった。少し歩くと舗装された広い道路に出た。

舗装された道路の端に立っている電柱に、何かの文字が書いてあった。私は読もうととしたが、古代エジプト文字のような絵文字で、読むことはできなかった。

「あなたもソレが読めるのですか?!」

ふいに背中越しに声を掛けられた私が振り向くと、柔道着と山伏の服をミックスさせたような変な服を着た若い男が立っていた。

男の話によると、この辺りは霊的な修行をする人々の巡礼コースであり、電柱の文字はその道しるべであるということだった。またその文字は、修行を重ねた巡礼者にしか見えないということであった。

「一手お願いします!」

男が言った。武術の勝負をして、お互いに修行の成果を試そうというのである。それが巡礼者同士の礼儀であるらしいのだ。男はかなり自信満々の顔つきだった。

私は巡礼者ではないし、戦う理由もなかったが、男の自信満々の顔つきに大いにムカついた。夢の住人ごときがオレ様にケンカを売ろうなどとは十年早ぇ〜んだよ!という怒りがフツフツと込み上げてきた。

私は男に向かって、いつでもかかって来い!というゼスチャーをした。

男がゆっくりした動きで私に向かってきた。夢の中でのバトルはいつもそうだが、相手の動きがとてもスローモーに見えるため、まったく負ける気はしない。私は相手の何倍ものスピードで動くことができるのだ。

いちおう、これはケンカではなく試合ということだったので、私は男を殴ることはせず、相撲でいうノドワの態勢から右手一本で男の体を宙に浮かせ、そのまま男の後頭部を路面に叩きつけた。私は右手にガコンッ!という激しい衝撃を感じた。

死んだかな…と思ったが、男はすぐに立ちあがった。男は潔く完敗を認め、私の強さを称賛した。私も悪い気はしなかった。

男がふいに、私にお願いがあると言ってきた。巡礼の最終地であり、巡礼者たちの総本山があるという山の頂上に連れていって欲しいというのだ。

その山は私たちがいる場所からも見えた。高さはせいぜい300〜400mだが、山というよりは垂直にそそり立つ巨大な高層ビルといった形状で、歩いて登るのは不可能に思えた。

つまり、山の頂上へは空を飛んで行くしかないのだが、男はまだ飛行能力を習得していないらしく、私に男を抱えて“飛べ”というのだ。

「あんなとこまで(オマエを抱えて)飛べんわ〜…」

私はそう答えたが、男が何度も「お願いします!」と頭を下げるので、私も行けるところまでは行ってみるか…という気になり、男を背中から抱えると、山の頂上目指し飛び立った。

私と男は物凄いスピードでアッという間に山の頂上付近までやってきた。男の体重は全く感じなかったし、飛行は順調そのものだった。しかし、あと少しで頂上というところでスピードが急激に落ち、私と男は放物線を描きながら降下を始めた。

そのまま降下を続ければ、高層ビルの側面のような崖に激突してしまう大ピンチであったが、私は気合と根性で降下を最小限に食い止めながら、なんとか頂上付近の安全な場所に軟着陸した。

そこは、山寺の参道のような長い石段の上で、石段の20〜30m先には頂上が見えていた。

「あとはオマエ一人でも行けるやろ」

私はそう言うと、男と別れ、再度頂上目指し飛び立った。私も巡礼者たちの総本山とやらを、ぜひこの目で見てみたいと考えていた。すぐに頂上に着いた。

頂上は思っていた以上に広く、東京ドームのグラウンドと同じぐらいの広さの平地で、その平地一面に真っ白な小石が敷き詰められていた。そしてその平地のド真ん中に、出雲大社によく似た、巨大で荘厳な雰囲気の建物が建っていた。

私が空中移動しながらその建物に近づいたとき、どこからともなく極太の“レーザービーム”が飛んできた。TVゲームによく登場する青白くてギザギザしたヤツである。私を狙ったわけではなさそうで、私の遥か横を通り過ぎて行った。

これ以上近づくな!という警告だと私は思った。そこに人は誰一人いなかったし、人の気配も全くなかったが、「ここはキサマの来るところではない!」という誰かの意思だけはヒシヒシと感じていた。

私はその誰かの高圧的な意思に大いにムカついた。どこの宗教法人か知らんが、何様のつもりだ!と思った。私はさらに建物に接近した。建物の中に入り、大暴れしてやるつもりだった。

しかし、建物から何十本ものレーザービームが私めがけて飛んできたので、私はレーザーを避けるために後退するしかなかった。幸い、レーザーはとてもゆっくりした速度だったので、見極めて避けるのは簡単だったが、レーザーをかいくぐって建物に接近するのは不可能に思えた。

そのとき、私がレーザーに圧倒され、後退を余儀なくされているというのに、建物に向かって突進して行く人影が見えた。私がここまで運んできた男だった。

男と一瞬目が合った。

私が「よせ!やめろ!」という視線を送ると、男は何もかも悟ったような爽やかな微笑みを浮かべた。その微笑みからは、「これこそ私が求めていたものなのですよ」という強固な意思が感じられた。

そうか!これがこの男の最終試練だったんだ!

私は納得した。しかし、納得したときにはもう、私はレーザーに押し出されて頂上の端の方まで来ていた。男がどうなったのかも全く判らなかった。

私はそのまま夢の外まで押し出されるように覚醒…。

総本山にリベンジしたい度 ★★★★★★★★
 


楽しい性転換7 全裸主婦マイルーラ篇 明晰夢  2001/10/13

夢の中、ふと気が付くと私は全裸の女性になっていた。私はどこかの自然公園のような場所にいて、芝生に敷いたビニールシートの上に足を伸ばして座っていた。あまり長くない脚とふっくらした太モモから、自分は小柄でポッチャリした女性なのだと解った。

私は女性になった自分の性器が見たくて股間を覗き込んだが、視界がフラフラ揺れてよく見えなかった。あまり視覚を酷使するとすぐに覚醒してしまうので、私は性器検分は断念し、視線を股間から逸らした。

私は緑の木々に囲まれた美しい景色を眺めながら、なぜ自分は全裸なのだろう…と考えた。すると、私の頭の中に、ごく自然にその答えが浮かんだ。

私は夫と幼い子供(赤ん坊)がいる若い主婦であり、家族でピクニックに来たついでに、これからSEXしようとしているのだった。しかしその場に夫と子供の姿はなかった。夫は子供を連れて避妊具を買いに行ったのだ。

ふと私は、自分の右手に何かが握られていることに気が付いた。それはプラモデルに付いてる接着剤のような、ひし形の小さなチューブだった。「避妊具あるじゃん!」、私はそう思った。そのひし形のチューブを、私は「マイルーラ(膣に挿入して精液を殺す避妊薬)」だと思ったのだ(ちなみに本物は使ったことも見たこともない)。

私は中身はどんなだろうと思い、試しに左手の掌の上に少し出してみることにした。すると、まさにプラモデルの接着剤のような、粘性の強いドロ〜とした半透明の液体が出てきた。しかも、小さなチューブからは想像もできないほど大量に溢れ出てきたので、たちまち私の掌はドロドロネバネバした液体で山盛り一杯になった。

このドロドロネバネバをどう処理しよう…、私は一瞬悩んだが、すぐにイイ解決法を思いついた。本来の目的通り、このドロネバを膣に挿入すればいいのである。私はさっそくドロネバを膣に挿入した。

挿入の際、大量のドロネバが膣に挿入されることなく下にボタボタと流れ落ちた。太ももの内側をドロネバがゆっくり伝い落ちるその感覚にリアルだな〜と感じつつ、私は挿入した人差し指で、膣の中をグリグリまさぐり始めた。

膣の中の感覚はほとんどなかったが、挿入した指にまとわりつくドロネバのヌルヌルした感覚はなかなか楽しく、その状況に興奮した私は、かなりの快感を感じていた。

と、そこへ1人のオバサンが現れた。マンガに出てくるPTA会長みたいな、いかにも堅苦しくて神経質な感じのするオバサンで、私に向かって何かを叫んでいた。声はよく聞こえなかったが、どうやら「若い娘がはしたない!服を着なさい!」みたいなことを言っているようだった。

「わかったわかった、服着たらええんやろ〜」、そう言った私は独りエッチを中断し、服を探すことにした。私のすぐ傍に白いボストンバッグがあり、その中に服が入っていることは解っていた。左手はドロネバでベトベトなので、私は右手だけを使ってボストンバッグを開けた。

私はバッグの中から、派手な絵をプリントをした男物の大きなTシャツを取り出した。それは私が実際に持っている、お気に入りのTシャツだった。このとき、Tシャツと同時に自分の右腕も見えたが、実際の自分の腕より遥かに細く、やはり女の腕は細いな〜と思った。

自分が夢の中で女性になっていることを再認識した私は、これは夢なんだからPTA会長の言うことを聞く必要はないと思い、Tシャツを着るのをやめた。

それより、このドロネバをPTA会長の顔になすり付けてやれば面白いかも…、いや…押し倒してレズプレイもいいかも…、いやいや…私が求めているレズプレイは美少女同士であり、これでは妥協がすぎる…、などと考えている最中に覚醒…。

ドロネバ度 ★★★★★★

楽しい性転換1〜6は こちら
 


砂の嵐 体外離脱  2001/09/20

就寝中、ふと気付くと体脱フリー状態だったので体脱した。視界は全体的に暗く不鮮明で、私はぼんやり見える窓を抜けて外に出た。

外に出ると視界はいくぶん鮮明になり、立ち並ぶ近所の民家が見えたが、どれもポリゴンやテクスチャーの少ない古臭いCGみたいなのっぺりしたデザインで、明らかに現実の光景とは違うと感じられた。

普段の私は、万が一現実とシンクロすると困るので、近所の家に忍び込んだり、近所でのエロ行為などは慎むようにしているのだが、この時は現実とシンクロしそうな感覚は皆無だったので、2軒隣の家に、2階の窓から忍び込んだ。

私が入った部屋は応接室のようで、黒いレザーっぽいソファーや、大理石っぽいテーブルがあり、壁には「ムンクの“叫び”」っぽい絵も掛けられていた。民家の2階の部屋というよりは、どこかの事務所の一室のようだった。

テレビが点いていたので眺めると、黄色と緑の2体のマペットが画面の中で動いていた。私は「セサミストリート」だと思った。音は聞こえなかった。

テレビを眺めていると、映像が消えて、いわゆる「砂の嵐」の状態になった。ホラー映画やSF映画などでは、こんなとき異界からのメッセージがあったりするので私も期待したが、何もなく覚醒…。

ヴィデオドローム度 
 


中山田さん 明晰夢  2001/09/18

夢の中、私は我が家に遊びに来ている友人と居間で話をしていていた。すると、いつのまにか居間から見える隣の部屋に、黒っぽい服を着た若い男が立っているのが見えた。

「うわっ!そこ変なヤツがおる!」

私が驚いた声で叫ぶと、友人は「どこどこ?」と言って周りを眺めた。どうやら友人には見えていないようだった。

私は一瞬「幽霊か!?」とも思ったが、視覚や身体感覚が夢っぽい感じがしていたので、私はすぐに自分が夢の世界にいることに気付いた。

しかし、夢の世界であることは理解した私であったが、その男が自分の脳が作り出したビジョンだとは思えなかった。実在する何処かの誰かが、私の夢に潜り込んできた…、そんな気がしていた。

「名前は?」

私は男に尋ねた。名前や住所を聞いておけば、目覚めた後、男の身元が確認できると思ったからだ。

「なかやまだひろ」

男はそう答えた。

「字はどう書くねん?」

私は手を大きく動かし、空中に指で「中山田」という漢字を書いた。

「コレけ?」

返事はなかった。向かい合った私と男とでは、男から見ると漢字が反対になるので解らないのかもしれないと思った私は、男の横に並び、もう一度空中に漢字を書いた。

「ソレや!」

「ほな“ひろ”は?」

「普通の“ひろ”や」

「広いの“ひろ”け?」

私は空中に「広」という字を書いた。

「ソレやソレ!」

男は嬉しそうにニコニコ笑っていた。

私は名前を忘れないように、「なかやまだひろ…なかやまだひろ…なかやまだひろ…」と何度も呟いた。

名前を繰り返し呟く私を見て、男が笑いながら言った。

「なに何回も言ってんねん」

「いや…夢の中やとすぐ忘れてしまうから…」

「ほな紙に書いたらエエやん」

それもそうだと思った私は、電話の横のメモ帳とボールペンを取り、居間のテーブルの前に座って「中山…」と書き始めた。

しかし、書いている途中で私は悟った。

「アハハ、夢なんやから残るわけないやんけ〜」

私が笑って言うと、男も「そらそうや」と笑った。いつのまにか友人も一緒になって笑っていた。

「ほな次、住所は?」

私の問いに男は何処かの地名や番地を答えた。しかし私は聞いたハナから忘れてしまった。

「もっぺん言ってくれ!」

今度はしっかり紙に書くぞ!と思った。残らないことは解っていたが、書いた方が覚えやすいと思ったのだ。

しかし、一言一句聞き漏らすまいと構える私に、男はもう何も言わなかった。

男を見ると、その姿が(…というか私の視覚が)崩れ始めていた。この時すでに私は覚醒寸前の状態にあり、視覚(幻視)も聴覚(幻聴)も、正常に保てなくなっていたのだ。

結局、私はすぐに覚醒し、住所を聞き出すことはできなかった。

ちなみに、私は他者と夢を共有する可能性はあると思っている。複雑な電子機器が他の電子機器と電波干渉し合うように、複雑な生物機器である脳も、他者の脳と、何らかの干渉をし合うことがあるかもしれないと考えるからだ。

しかしながら、その可能性があったとしても、よほど近くにいる人物か、脳(機器)の性質が似ている肉親などにしか起こらないのではないかと思っている。実際、私が見聞した共有夢体験はそんな例が多い。

けれども、どこかの“中山田さん”と、夢を共有したかもしれないと考えるのも、これはコレで、ロマンがあってなかなか楽しいと思う。

なかなか気さくな男だった度 ★★★★★
 


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