脳内麻薬好き好き野郎の超B級体験記 これまでの体験記

楽しい性転換8 鏡の中の少女篇 明晰夢  2004/08/22

ふと気が付くと、私は自宅の風呂場の湯船の中にいた。

“おかしい…、さっき布団の中で眠りに就いたはずなのに…。”

すぐにその疑問の答えが出た。“そうか!これは夢だ!”

湯は、かなりヌルかったが、かといって冷たくもなく、とても快適だった。布団の中で、現実の肉体が感じている温もりだと理解した。

風呂場にいても仕方がないので、私はとにかく風呂場から出ることにした。

風呂場の扉から出る直前、私はふと考えた。風呂場を出ると、そこには洗面台の大きな鏡がある。自分は“美少女”なのだと思って鏡を見れば、自分の姿はどのように見えるだろうか…。

私はその考えを実行した。自分は“美少女”であると強く念じながら、鏡を見た。

そこには、白いTシャツを着た自分自身が映っていた。

一瞬、失敗したかな…と思ったが、鏡に映った姿には、なんとなく違和感があった。

最初に“違う”と気付いたのは髪型だった。現在の私は髪を短く刈り込んでいるが、鏡の私は七三に分けたボブヘアで、右耳の上が寝グセみたいに大きくハネていた。

次に気付いたのは顔だった。鏡に映った顔は、たしかに私の顔だったが、現在よりずっと若く、しかも、とても中性的な感じがした。その顔は、もし私が女のコとして生まれていたら、こんな感じになっていたのでは…と思わせた。

元が自分の顔だけに客観的な評価は下し難いが、自分的には、結構カワイイやん!と思えた。私は、ここで初めて、自分が女性化したことをハッキリと自覚した。

自覚した瞬間、私は、自分の胸に女性らしいバストがあることに気が付いた。丸みを帯びた軟らかそうな二つの隆起が、Tシャツの布地を前方へと押し上げていた。

私は自分のバストのカタチを確かめるべく、やや興奮しながらTシャツを脱ぎにかかった。

Tシャツを脱ぎ去る直前、一瞬、めくれたTシャツで視界が真っ白になった。

私は“ヤバイ!”と思った。夢の世界では、視界が一旦途切れると、次の瞬間には、視界がまったく別の状況や別の場所に変わっていることがよくあるからだ。

しかし、その心配は杞憂に終わった。Tシャツを脱ぎ捨てると、鏡には上半身裸の私(少女バージョン)が映っていた。

バストはやや小振りでBカップぐらいだろうか、私好みの程よい大きさとカタチで、とても弾力がありそうだった。

私は、ここで初めて全身をじっくりと眺めた。顔とバストにばかりに気をとられていたが、よく見ると、プロポーションもとてもカッコよかった。

身長は、男の時より若干縮んだ感じだったが、170cmくらいありそうな長身で、スレンダーなボディは一流のファッションモデルのようだった。これが自分のボディなのかと思うと、ナルシシズムとエロチシズムがフツフツと湧きあがり、私はとてもエッチな気分になった。

私は左右のバストを両手で揉んでみた。

“かっ…硬い!”

適度に弾力のある軟らかな膨らみを予想していた私にとって、予想を裏切る硬さだった。大胸筋がそのまま隆起したような、ゴツゴツとした筋肉を触っているようだった。

そのうえ、揉んでいるうちに、右のバストの位置が鎖骨のあたりまで移動し、押し潰されたようにペシャンコになっていた。コレでは、さすがにエッチな気分も興ざめである。

私は、バストをグイグイと押しながら元の位置に戻し、ダンゴをこねるような感じでカタチを整えた。手を離すと、元の美しいバストに戻っていた。

バストでは遊べないことが解ったので、私は興味を下半身へと移した。

私は灰色のブリーフをはいていた。私はトランクス派なのでブリーフは一枚も持ってないが、男物のブリーフをはいたセクシーな美女が登場するTVCMが大好きなので、おそらくはその影響と思われた。

私は、女性化した自分の性器を検分するべく、ブリーフを脱ごうとして、いったんはブリーフに手をかけたが、すぐに止めた。

このとき、私は女性化した自分のカラダにとても性的興奮を感じていたので、股間には最大限に勃起した男性器の感覚があった。このままブリーフを下ろせば、その感覚通り、男性器が現れる可能性が大だった。

この勃起感を消さない限り女性にはなれない…。そう思った私は、下半身から意識をそらし、勃起していることを忘れようとした。しかし強烈な勃起感は忘れようとしても忘れられるモノではなく、股間はさらに甘美な熱と快感を帯びてきているようだった。

勃起感を消せないのなら、この感覚を別の感覚へとすり替えられないだろうか…。そう考えた私は、この股間の快感を“膣の火照り”だと思い込んでみた。股間の勃起感は体外にあるのではなく、体内にあるのだと強くイメージしたのだ。

男性から女性へと性転換手術をするとき、男性器の包皮は切り取らず、そのまま裏返して膣形成に使うと聞いたことがある。このときの私も、なんとなく、男性器が裏返りながら体外から体内へグググッとメリ込んで行くような、そんな感覚を強くイメージした。

性転換手術的イメージが功を奏したのか、勃起感は消え、熱く甘美な快感は体内へと移動していた。体外にあるはずの男性器の感覚はほとんど消失し、もうブリーフを脱いでも大丈夫だと思えた。

私はブリーフを脱いだ。

股間には見慣れた男性器はなく、ヘアで覆われたデルタ地帯があった。ヘアのせいで、女性器はよく見えなかったが、私は性転換に成功したことを悟った。

私は両足を少し開いて、左手の人差し指を膣に挿入してみた。特に快感はなかった。指が体内にメリ込んでいるだけ…という感じだった。体内に作り出したはずの膣の火照り感は、挿入した指よりやや上(腹側)に位置し、指の動きと熱く甘美な快感とがシンクロすることはなかった。

私は、この熱く甘美な快感は膣の火照り感ではなく、陰核が感じている快感なのだとイメージを修正してみた。すると、指の動きと快感がシンクロし始め、かなり気持ちよくなった。

しかし、このあたりから視界が不安定になり、いつのまにか鏡は見えなくなっていた。そして間もなく覚醒…。

結局、オルガスムスを感じるには至らなかったが、鏡に映った姿がとてもリアルだった事と、性転換を、自分の意志で、ある程度コントロールできたという点が、大いに満足できる体験だった。

主観的美少女度 ★★★★★★★

楽しい性転換1〜7は こちら
 


三途の川 明晰夢  2003/04/19

あ〜これは夢だな〜と気付いたとき、私は、いかにも日本の山…という感じの、緑豊かな渓谷の、高さ50〜60メートルくらいの滝の前にいた。

滝の前には、高さ20〜30メートルくらいの、赤い鉄柵に囲われた人工的な展望台があり、私はそこから滝の全景を眺めていた。

滝は荘厳な感じでとても美しく、また、顔にかかる滝の水しぶきがとても心地よかった。

周りを眺めると、展望台の一角に異質な空間を発見した。渓谷の一部と、どこかの民家の家の中とが繋がっているのだ。

どこからどこまでが自然の渓谷で、どこからどこまでが家の中なのかハッキリしない、まさに異空間という感じだった。

家の中には見覚えがあった。母方の祖父の家である。

そう思うと同時に、祖父が家の中から出てきた。

祖父はすでに他界し、この世の人ではない、という事実はハッキリと自覚していたので、現れた祖父が、祖父を模した幻覚である可能性が非常に高いことは自覚していた。しかし、とにかく大好きだった祖父が目の前にいるという事実は大きく、私は祖父と出会えたことを素直に喜んだ。

私は祖父といろいろな話をした…はずなのだが、目覚めたあと、残念ながらその大半を忘れてしまった。覚えているのは最後の方だけである。

祖父は、話しながら少しずつ若返って行き、いつのまにか40〜50歳くらいに見えたので、

「おじいちゃん若返ってるよ、ウチの親父より若い!」

と私が言うと、祖父は生前には見たこともないような若々しい笑顔で

「そうか…フフフ」

と笑った。

そこへ、小さな子供の手を引いた和服の中年女性が現れた。そして祖父に向かって言った。

「そろそろ帰るよ」

私は瞬時にして祖母だと理解した。祖母は私が物心つく前に他界したので、祖母に関する記憶は全くなかったが、生前の写真は何度も見たことがあったので、すぐさま“似てる!”と思ったのだ。

私は祖母に声をかけようとしたが、言葉を思いつかなかった。なにしろ、生前の祖母と話した記憶はないのである。何を話せばいいのか、急には思いつかなかった。

そこで、私は、祖母が手を引く子供を話題にすることにした。子供は3〜4歳くらいの男の子で、顔は土気色で、生気がなく、まるで死人のようだった。大きな眼だけがギョロギョロと動く様子は、まるで妖怪みたいで、全然可愛くなかった。

「この子の名前は?」

私が尋くと、

「とのはし」

と祖母は答えた。

珍しい名前なので、もし自分の親族であれば、(もしこの夢が現実とシンクロしているなら)目覚めたあとで身元を確認できるかもしれないと思い、もう一度フルネームを尋ねた。

「とのはし?とのはしナニ?」

しかし、祖母はこの問いには答えず、柔らかい笑顔を浮かべたまま、子供の手を引いて空中へと舞い上がった。

祖父も、軽く手を上げて“じゃあまた!”という合図をして、空へと飛び立った。このとき祖父は、17〜18歳くらいの少年のような姿になっていた。

祖母と子供、そして祖父は、滝の向こう側へと飛んでいった。

私も飛行で追いかけようと思ったが、ふと大きな不安がよぎった。

死者である祖母たちが帰る場所といえば“黄泉の国”しかない。祖母たちは、滝から流れ落ちる川の流れの向こうへ飛んでいったが、もしかしてコレは“三途の川”じゃなかろうか…、まだ生きている私が川を越えれば、帰ってこれないかもしれない…、と思ったのだ。

このとき、私はこの体験が夢であるという自覚はあったが、すべてが脳が作り出したマボロシだという確信もなかった。私にとって、川を越えるということは、生死を賭けた大きなリスクであるように感じられた。

結局、私は川を越えるのは止めて、川と反対側の渓谷へ飛び立ち、しばし空中散策を楽しんだが、すぐに覚醒…。

日本人的“死後イメージ”刷り込まれ度 ★★★★★★★
 


怪しい飲み屋 明晰夢  2003/03/23

“これは夢だ!”と気付いたとき、私は自宅の居間にいた。

居間にいても面白いことはないので、私はとにかく外に出ようと玄関へ向かった。

玄関に行くと、小学校時代からの友人Bがいた。

友人と会えば、酒を飲みに行くというのはいつものパターンなので、私は「おうっ!飲みに行こうや」と言った。Bは軽く頷き、“ええぞ”と視線で合図した。

私とBは玄関を出て歩き始めた。

「(ここは)夢なんやから、ムチャ怪しい店に行こうや」

私が言うと、Bがニヤリと笑った。はじめからそのつもりのようだった。

ただ、Bが何もしゃべらないのが少し気になった。Bはかなり幻覚っぽくて、この世界にウマく馴染んでいないと感じていた。

自宅を出て、ホンの十数メートル歩いたところでBが止まった。

見たところ、普通の木造2階建住宅っぽかったが、そこが“飲み屋”であるらしかった。

Bは、その家の門に付いているインターホンに向かって「はんにんから」と言った。

“はんにんから”とはなんだろう…、“犯人から”?…。

よくは解らなかったが、Bが初めてしゃべったので、私はだいぶ夢に馴染んだな…と感じた。

家の玄関が開くと、鉄骨がムキ出しの仮設エレベーターが現れた。建築中のビルなどで使われているヤツである。どうやらソレで地下に降りるらしかった。

たしかに“ムチャ怪しい”店だな…と思った。

Bがエレベーターを呼ぶボタンを押したが、しばらく経っても、エレベーターの扉は開かなかった。

私はチラホラと現実体の感覚を感じ、覚醒度が少しずつ高くなっていることに気付いた。

私は身体感覚を幻体に戻すため(ようするに目覚めないため)、シャドーボクシングのように右手と左手を交互に突き出した。

やや幻体の感覚は回復したが、相変わらず覚醒度は高く、夢の世界にいられるのは、あと十数秒くらいだと感じていた。

「おぅ!まだ(エレベーター)きーひんのか?!」、私は少し苛立ちながら叫んだ。

Bは私が目覚めそうなのも気に留めず、エレベーターの前で突っ立ってるだけだった。

私は軽く手を見たりしてカラダを動かし続け、目覚めないための努力を続けたが、ついに耐えきれなくなって覚醒…。

覚醒直前の踏ん張り度 ★★★★★
 


VS・劇場占拠テロ集団 半明晰夢  2003/03/12

私は、大勢の客で賑わう劇場の最後部の席で映画が始まるのを待っていた。私は座高が高いので、後ろが気にならない最後部の席に座ることが多いのだ。

そこへ、劇場の左側のドアから、迷彩服を着た数人の男たちがドヤドヤと入り込んできた。どの男も大きなライフル銃を抱え、ヘルメットと顔全体を被うガスマスクのようなゴーグルをしていた。

そして、その完全武装した男たちは、客席に向かって、一斉にライフルを乱射し始めた。劇場内は、銃弾を受けて倒れる人や、逃げ惑う人たちで大パニックになった。

私の脳裏に、昨年、ロシアで起きたテロ集団による劇場占拠事件の記憶が甦った。

えっ!マジ!?これはテロなの?

ビシ!ビシ!ビシッ!

私は腰と太ももに数発の銃弾を浴び、その場に倒れた。

アァ〜、おれはここでテロの巻き添えをくって死ぬのか…。

痛みはなかったが、下半身がジ〜ンと痺れ、意識が薄れて行くのを感じた。とてつもなく眠く、このまま眠りに落ちたい…という衝動に駆られた。

しかし、眠れば死ぬ!オレはまだ生きてるし、なんとかして劇場を脱出し、病院に行くのだ!

そう考え直した私は、とにかく自分の怪我の程度がどれぐらいなのかを調べるため、腰と太ももを見つめた。

キズがない!!

ジーンズを履いた太ももには、クレーター状の小さな窪みが幾つかあるだけだった。どうやら銃弾は、ジーンズに窪みを作っただけで、すべてハネ返されたようだった。

私は、この不条理な状況と、太ももを見つめた際に生じた幻視っぽい視覚から、な〜んや!コレは夢やん!と悟った。

夢だと自覚した私は、私に死の恐怖と屈辱を与えたテロ集団に復讐するため、テロ集団を全員ブチ殺すことに決めた。

私はまず、男たちが出てきた扉付近の通路に立っている一人の男に向かってジャンプした。 たくさんの座席を瞬時に飛び越え、男の背後に素早く着地し首を絞める!

という手はずだったが、意外に飛行スピードが遅く、私はフワフワゆっくり飛行していた。これでは、狙い撃ちされそう…と焦ったが、幸い、男に気付かれることなく背後に着地できたので、私はイメージ通り首を絞めた。

首は思いのほか柔らかく、ぐにゃんと曲がって男はその場に倒れた。

前方を見ると、それに気付いた他の男たち二人が、銃を構えながらこっちに向かって来た。いますぐにも銃を発射しそうだった。

ヤバイ!

この世界(夢)では、銃弾は私には効かないことは判っていたが、ジーンズに窪みを作るぐらいだから、エアガンなみの威力はありそうだと思った。エアガンも目に当たれば失明するし、素肌に当たれば凄く痛い!

私は咄嗟に、左手を前方に突き出し、透明の“バリア”を張った。子供のときの“ごっこ遊び”のように、そこに“バリアがあるつもり”という感覚だ。

男たちが私に向かって銃を撃っている姿は見えたが、銃弾が飛んできているのかどうかは、よく判らなかった。バリアに銃弾が当たったような感覚はなく、バリアは目に見えない力で銃弾の軌道を変え、バリアそのものに当たらないようにしている…と感じた。

私は、バリアができたのだから、かめはめ波のような精神波ビームを使えるのではないかと考え、右手の掌を男たちに向け、“ビーム出ろ!”と念じた。

すると、掌から空気のカタマリのようなモノが発射され、凄いスピードで飛んでいった(正確にいうと、飛んで行く気配がしただけ)。

二人の男は、空気のカタマリに触れると、ポーン!と跳ね飛ばされ、後方の壁に激しく叩きつけられた。二人とも全く動かなくなったので、私は死んだと思った。

この空気砲をもっと試したかったが、ここで覚醒…。

かめはめ波度 ★★
 


スノーケルの少女 普通夢  2003/02/09

海もプールもない場所で、なぜかスノーケルをくわえた13〜14歳ぐらいの少女がいたので、イジワルしてやろうと思い、右手で鼻をつまんで、左手でスノーケルの先を押さえた。

少女はどんどん涙目になって行き、最後はスノーケルを吐き出して、「息ができません…」と、つぶやいた。その様子と、ちょっと鼻にかかった声が、とても可愛かった…。

鼻づまり声萌え度 ★★★★★★★
 


バトル・オブ・京阪電車 明晰夢  2003/01/26

“これは夢だ!”と気付いたとき、私は京阪電車(関西の私鉄)の車内にいた。

美女がいないか周りを見渡してみたが、美女どころか女性は誰一人としていなかった。

車内は閑散として乗客はとても少なく、変形ガクランを着た不良っぽい学生達が数人いるだけだった。

仕方がないので、私は、性欲の代わりにバイオレンス欲を満たすことにした。

最近、バトル夢が少なくて不満だった私は、美女が発見できなければ、誰でもいいからケンカを売る! と、寝る前に決めていたのだ。

学生達は、どいつもこいつも体育界系のゴツい体とコワモテの貌で、そのイカツイ風貌は、高校の番長連、あるいは大学の応援団を連想させた。

私は、リーダー格と思われる目つきの悪い男に声をかけた。

「おぅ!オレとバトルしょ〜や!」

男は特に表情を変えるでもなく、目で“ええぞ〜”と応えた。

男はアゴをしゃくって、私と他の学生達に“隣の車両へ移れ”と合図した。

ここではカタギの皆さんに迷惑がかかるから、すいている隣の車両で…と私は解釈したが、今思うと、もともと学生達以外に人はいなかったし、ほとんど意味のない行為である。

私は、バック(背後)を取られるがイヤだったので、学生達のあとから隣の車両へ移った。夢とは解っていても、背中から攻撃を食らうのはやはり怖い。

隣の車両へ移るやいなや、私は前を歩いていた学生の後頭部に、全体重を乗せたジャンピング・キックをブチかました。やはりケンカは先手必勝&不意打ちが基本である。

後頭部を蹴られた学生は、マンガみたいに勢いよく飛んで行き、座席にぶつかって止まった。首が変な方向に曲がっていたので、私は“一人倒した”と認識した。

学生達は、宣戦布告なしのイキナリ攻撃にかなり慌てている様子だった。

私は、まだ臨戦体制の整わない別の学生の横っツラに、渾身の力を込めた右フックをブチ込んだ。

学生は勢いよく倒れたが、脳震盪を起こした倒れ方ではなく、拳の勢いで倒れただけのようだったので、きっちりトドメを刺すべく、倒れた学生の顔面にサッカーボールキックをブチ込んだ。

学生は床を滑るように飛んで行った。どこまで飛んで行ったのかよく判らなかったが、私は、また“一人倒した”と認識した。

私は、すぐにまた別の学生の顔面に右ストレートをブチ込んだ。

しかし、ガツン!と大きな手応えはあったものの、学生は物凄い形相の仁王立ちで私の拳を撥ね返した。

いかんいかん!これは夢なのだから、こんな力まかせの攻撃ではダメだ!もっとイメージを大事にしなければ!

そう思った私は、学生の腕を掴み、そのカラダを頭上高く持ち上げた。そしてブンブン振り回すと、窓に向かって投げつけた。

学生は窓と窓枠を破壊し、電車の外に消えた。

私は、また“一人倒した”ことと、イメージを上手く使った攻撃ができたことに、大きな喜びと満足感を覚えた。

パンチやキックより、ずっと力まかせじゃねぇか!なんて言われそうだが、現実では不可能な攻撃方法であるという点が、非常にイメージ的(夢的)なのだ。

私は次の獲物を探した。

しかし、いつのまにか学生達はいなくなっていた。全部で5〜6人はいたはずだったが、リーダー格の男を含む残りの学生達は、忽然と消えてしまっていた。

しかし、そんなことは夢ではよくあることなので、そのことについては、すぐに興味を失った。

私は、外れた窓枠から外を眺めた。

景色が流れる…というよりは、止まった光景が瞬間的にパッ!パッ!パッ!と切り替わって行くような感じだった。

また、現実だったら、窓から風がたくさん入ってくるはずだが、風らしい感覚は一切感じられず、夢の中の私は、あまりリアルでないな…と思った。

特にすることもないので、窓から外に出ようとした瞬間に覚醒…。

ボブ・サップ度 ★★★★
 


おしん少女たえこ 体外離脱  2003/01/14

ふと目覚めると体脱フリー状態だったので体脱した。視覚は非常に鮮明で、寝室の様子がリアルに見渡せた。

私が寝ていた布団は無人で、掛け布団が無造作にめくれあがっていた。体脱というよりは、布団の中から普通に立ち上がったような感じだった。

いつもなら窓を抜けて外に出るのだが、視界が鮮明で、かなり窓が固そうに見えたので、抜けるのはやめて、手で鍵を外し、窓を開けて外に出た。

外も近所を模したリアルで現実っぽい光景だったが、しばらく飛行していると、いつのまにか知らない場所にやって来ていた。

そこはたくさんの人やクルマが行き交う街の中だった。なぜそう思ったのかはよく解らないが、私は京都府北部のどこかの街にいるのだと思った。

私は、どこかの駅前っぽい広場の、人がたくさん集まっている場所にやって来た。

数人の老若男女が「幽霊や!幽霊や!」と騒いでいた。どうやら、広場の真ん中に幽霊がいるらしいのだった。

私は、こんな真昼間の街中に幽霊なんてバカバカしい!集団幻覚でも見たのだろう…、と思った。私はとにかく、幽霊が見えるという広場の真ん中を見てみた。

最初は何も見えなかったが、少しずつ半透明の人影のようなモノが見えてきた。幽霊に見えないこともなかったが、私には“幽霊がいる”という先入観を持って見たために見えた“幻覚”だと思えた。

ちなみに、幽霊は幻覚だと思った私だが、数人の老若男女については、自分の脳が創り出した幻覚であるという発想は完全に欠落していた。このとき意識の明晰度はかなり低下し、普通の夢と変わらない状態になっていた。

ユラユラと微かに揺れる半透明の人影の中に、幼い女の子のような姿が見えたので、私はもっとよく見ようと目を凝らした。

その瞬間、人影がスゥ〜と動いて、私の胸にピタッ!と張り付いた。

うわっ!憑かれた!

一瞬ビビッたが、体脱中に得体の知れないモノに纏わり付かれることはよくあることだし、“これは幻覚だ!”と思える心の余裕もあったので、私は冷静に、両手で人影を引き剥がした。

私の両手に抱きかかえられた人影は、いつのまにかハッキリ見えるようになっていた。それは、とても可愛らしい7〜8歳の少女だった。

少女はニコニコ微笑みながら、私の目を見つめていた。その微笑みは、私が思わずハニャ〜と脱力してしまうくらい非常に愛くるしいものであったが、それと同時に、私は少女の姿に大きな違和感を覚えた。

その違和感は、少女の服装や髪型にあった。黒ずんだボロボロの和服を着て、髪を古風に結ったスタイルは、明治・大正時代の貧乏農村の子供…という感じで、かつて大ブームを呼んだNHK朝の連続ドラマ「おしん」のような格好だった。

そのリアルな姿に、う〜ん…これは本当に幽霊かもしれない…、と思った私は、覚醒後に少女の身元が確認できるよう、名前を尋ねた。

「たえこ」

少女は笑顔で答えた。

私は次に住所を尋ねようとしたのだが、突然、私の横からメガネをかけた中年のオバサンが現れて邪魔をした。

「お母さん、死んじゃったの? 死んじゃったの?」
「お母さん、死んじゃったの? 死んじゃったの?」

オバサンは、バカの一つ覚えのように繰り返した。

おいおい!答えを誘導するような尋き方をするなよな! オバサンの無神経な質問の仕方に憤りを覚えた私だったが、オバサンの声を聞いているうちに、私も、少女は母親と死に別れたのだ、という気になってきた。

私はオバサンの声を遮るように、「いまナニしてんの?」と尋ねた。すでに住所を尋くことは忘れていた。

少女は、顔をちょっと横に傾けながら考え込んだ。そのしぐさと表情もとても可愛らしく、私は見ているだけで、なんだかとても幸せな気分になった。

何秒か答えを待っていたが、結局、答えを得ることなく、幸せな気分のなか覚醒…。

ハニャ〜度 ★★★★★★★★★

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