知り合いの方が体を悪くされ、飼っていた犬を保健所へ連れていくという。

人間の都合だけで簡単に命を取られてしまう動物達....

とまとは、その知り合いから譲り受けた犬だ。

生後一年目の雑種の雌犬。はじめの一月ぐらいは、猫達が逃げ回っていたが

その後、お互いに無視しあっている。

今では仲良しの猫が三匹いる。すずめ、ぽち、かもめ

この犬猫物語は別の機会にします。

さて、私たち人間も、一人より大勢で食事をするほうがおいしいし、食もすすむ。

犬や猫もそうらしい。とまとと猫達と、犬用の食事と猫用の食事を、別々の場所で

与えていた。当初とまとは、庭でくさりに繋がれて食事をさせていたが、猫達は家の

なかそのうち食事を取らなくなり、自分の犬小屋をたべだした。

そうこうするうちに、熊ヶ谷も住宅化が進み、猫を放し飼いにできなくなり、家本体

をネットですべておおい被せてしまった。まるで大きな鳥小屋のなかに家があるみた

い。これがとまとにとって幸運だだった。

くさりから解放してもらえ、まるで猫になったように

庭から座敷、ベットルーム、ベランダと走り廻れるのだ。

食事も猫と同じ場所で、一緒に食べている。

猫達の食べ残しもきれいにかたずけてくれる。

病気もせず、体重変化もなく、猫同様昼寝好きになってしまった。


熊ヶ谷猫物語