日本記号学会第33回大会
〈音楽〉が終わったら ポスト音楽時代の産業/テクノロジー/言説
日時:2013年5月18日(土)/ 19日(日)
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叡山電鉄・京都精華大前駅より徒歩すぐ
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京都市営地下鉄烏丸線・国際会館駅(3番出口)よりスクールバス約10分(無料)
ただし日曜日はスクールバスの運行がございません。国際会館駅からいらっしゃる場合は、3番出口から京都バス40/50(2番のりば)で京都精華大学下車、あるいはタクシーをご利用ください。
参加費:1000円(学生・大学院生は無料)
主催:日本記号学会
facebook: 日本記号学会第33回大会
開催主旨
日常生活のあらゆる局面へデジタル技術が浸透した現在、今日の〈音楽〉を巡る状況もドラスティックに変化を遂げています。ライヴ演奏を前提とする西洋芸術音楽や民族/フォーク音楽と異なり、20世紀以降のポピュラー音楽は、録音という複製技術を媒介として流通・受容されてきたという点に特徴があります。音楽を記録するメディアは、ヴィニール盤からCDへと移り変わり、そして昨今ではインターネットによるデータ授受へと変化を迎えています。またそれに先立つ音の電子的な合成、デジタル技術による音の複製、コンピュータによる自動演奏などは、物理的な原因による音を、人間が発生させて組み合わせるという従来の〈音楽〉の常識を塗り替えてきました。〈音楽/MUSIC〉という枠組みでは捉えきれないような現代の状況を「ポスト音楽」と名付けるとすれば、こうした変化は、音/音楽のコミュニケーションのあり方自体への問い直しも要請するでしょう。こうした状況に記号学/記号論はどのように寄与するのでしょうか。本大会では、サウンド・アートやアクースマティック音楽という実験、音楽制作/受容状況の変容、ポピュラー音楽研究の現状という3つの点から考えてみたいと思います。
京都精華大学は今年度より、音楽コースとファッションコースからなる新学部、ポピュラーカルチャー学部を立ち上げました。今回の大会では、とくに音楽コースのスタッフを中心として、さまざまな領域から多彩なパネリストを迎えます。
日本記号学会第33回大会実行委員会:佐藤守弘、島本浣、安田昌弘(以上、京都精華大学)
プログラム
1日目:5月18日(土)
14:00 【実行委員長挨拶・問題提起】佐藤守弘(京都精華大学・視覚文化論)
14:30- 【セッション1+パフォーマンス】 黎明館L-101
音=人間=機械のインタラクション
The
SINE WAVE ORCHESTRA:城一裕(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]・音響学/インタラクション・デザイン)、石田大祐(アーティスト)、古舘健(アーティスト/プログラマー)
RAKASU
PROJECT.:落晃子(京都精華大学・電子音響)
フォルマント兄弟:三輪眞弘(情報科学芸術大学院大学・作曲/メディアアート)、佐近田展康(名古屋学芸大学・メディアアート/メディア論)
+岡野勇仁(ピアニスト/MIDIアコーディオン奏者)
司会:吉岡洋(京都大学・美学/メディア理論)
2日目:5月19日(日)
10:00- 【研究報告1】 黎明館L-002(L-001から変更致しました)
中野恭子(四條畷学園短期大学)
近代のニヒリズムに対する記号的装飾による共同体的連帯——モノグラムと江戸小紋
石田尚子(お茶の水女子大学)
『作られたもの』としてのフィクションと情動の問題――修辞学的考察
11:15- 【研究報告2】 黎明館L-002(L-001から変更致しました)
佐古仁志(大阪大学)
パースの記号論における「意識」:ふたつの「習慣」との関係において
外山知徳(静岡大学)
引きこもり対策としての家族関係修復のセミオシス
13:30- 【セッション2】 黎明館L-101
音楽・産業・テクノロジー——音楽制作の現状
佐久間正英(京都精華大学・音楽制作)
榎本幹朗(音楽コンサルタント)
山路敦司(大阪電気通信大学・作曲)
司会:水島久光(東海大学・メディア論)
15:45-【セッション3】 黎明館L-101
モノと人と音楽と社会——ポピュラー音楽研究のフロント
南田勝也(武蔵大学・音楽社会学/情報メディア論)
土橋臣吾(法政大学・社会学/メディア研究)
谷口文和(京都精華大学・音楽学)
司会:安田昌弘(京都精華大学・文化社会学/ポピュラー音楽研究)
※プログラムは変更の可能性があります。
お問い合わせ:佐藤守弘(大会実行委員長) *リンク先ページよりメールをお送りください