「中村潔さん追悼文集」を再読しようとしけれど

 それは紛失していました

 冒頭の「潔さんの言葉」で考えさせられたのは

 僕が今まで想っていた「ちいさなしあわせ」で

 ある存在の作業所が潔さんの言葉では

 「・・・おおきなしあわせでないでしょうか」

 と記されている事でした

 僕は考えさせられました

 それは世の価値観と

 個人の価値観と

 その考えかた、受けとめかた、

 そしてそれらの相違です

 ・・・・凄い・・・、

 凄いです

 中村潔さんは凄いです

 僕は作業所を「ちいさなしあわせ」との考え方から

 作業所は「おおきなしあわせ」だと考え方に

 変わりました

 キヨッチャン、ありがとう・・・、

 この価値観の変化はとても大切な事なのです

 価値観のいろいろな変化側からの取り用によって

 人は幸せにも不幸にもなってしまう

 そして、僕らの通所している作業所は

 「・・・おおきなしあわせ・・・」

 なのです

 潔さんのこの言葉、そしてこの言葉の意味

 大切に胸に収めて僕は生きていきたいです

 作業所はおおきなしあわせ・・・

 

 

 

 

 ALL OR NOTHING

 ALL OR NOTHING

 すべてか無か

 無かすべてか

 僕は今までこのような

 思考をしてきた

 黒か白か、白か黒か

 だが中途半端な灰色でも

 灰色でもいいのではないか

 灰色でもいいのではないか

 この考え方は僕にとっては

 少々辛いことだけれども

 物事の中間、あやふやな状態、

 それでもいいな、・・・と

 最近の僕は想うようになった

 そして、そのように考えるようにも

 しようと想った

 

 

 

 世界はいつまで俺を

 生かしておくのだろうか?

 

 

 

 おおきなしあわせ

 ちいさなしあわせ

 しあわせにおおきいもちいさいも

 大も小もないのだ

 しあわせはしあわせなのだ

 しあわせを感じられる事自体

 それが、しあわせなのだ

 また、その証なのだ

 しあわせは、しあわせ、

 おおきさなんて関係ない

 僕はそう想うようになった

 

 

 

 この世界から消えて無くなりたい

 

 

 

 

 果てしない闇の人生

 心臓を鼓動させることだけで

 せいいっぱい

 肺を呼吸させることだけで

 せいいっぱい

 それだけでせいいっぱい

 それが僕の人生

 航跡を残すことさえできない

 

 

 

 けなげなあなたに思慮を巡らす

 夜具の中でまどろみながら・・・

 

 

 

 しんどいなあ、・・・

 

 

 

 人のこころの不可解さ

 自分のこころの理不尽さ

 

 

 

 べつに死に急ぎはしない

 その時がくれば死ねるさ

 この世での仕事が終われば

 この世での

 僕の役目が終われば、

 そうしたら、その時、

 死が僕を迎えに来るさ

 たとえ中途半端な仕事だと

 しても、それはそれだけのこと

 べつに死に急ぎはしないよ

 時が来ればこの世と

 おさらばできるさ

 そう想って僕は生きる

 この世をその時まで

 生きるのさ

 

 

 

 月の無い夜空

 星星の散らばる天蓋

 そのなかのひとつを見上げる

 あれがあの星が僕の本来、

 居るべきところ

 あの星が

 そう、故郷だ

 僕の故郷だ

 そこへ

 帰れるのだ

 いつか

 いつか帰れるのだ

 使命を完遂したそのとき

 そうすれば

 帰れるのだ

 そこへ帰れるのだ

 

 

 

 果たして、

 果たして俺は

 無能のひとか

 無芸のひとか

 無脳のひとか

 俺はひとに迷惑を

 かけているよね

 俺にもなにかできることが

 あったらいいのに

 あったらいいのに・・・・、

 

 

 

 雨が降っている

 雨が降っている

 春の雨

 春の雨

 温かい雨

 この雨で桜の蕾も

 膨らんで来るだろう

 雨は天からの贈り物

 親は天からの贈り物

 妹は天からの贈り物

 友は天からの贈り物

 憧れの人も

 天からの贈り物

 この世のものは

 みんな

 天からの贈り物

 なんかいいこと天から

 降ってこないかな

 降ってこないかな

 雨が降っている

 春の雨が・・・、

 

 

 

 太陽、ぽかぽか

 おひさまぽかぽか

 庭で猫が転がっている

 仰向けに伸びている

 猫の腹の毛が大きく

 禿げているのが見える

 なんでだろ

 なんで禿げてんだ

 太陽、ぽかぽか

 おひさまぽかぽか

 もう春だ

 春なんだなあ

 

 

 真実虚実、真実は死んだのか

 嘘か誠か、嘘がのさばる

 そんな世の中

 何が本当で何が嘘か

 歴史の本は嘘吐きだ

 人々は虚言を吐く

 それがこの世の中

 けったいな世の中

 正直ものは損をする

 嘘をつく奴得をする

 不正をする奴得をする

 悪がまかり通る

 正直者は夜の嵐の中で

 誰にも届かない血の叫びを

 上げる

 そう、誰の耳にも届かない

 血の叫び

 正直者の血の叫び

 虚実真実、

 真実はもう死んだ


(元に戻る)