あそこで泣いている人は俺
あそこで傷ついているのは俺
あそこで苦しんでいるのは俺
そのように
人の気持ちがわかる人
そんな人に俺は知り合いたい
ああ、あそこで
微笑している人は俺
俺なのだ
ああ、あそこで
感動している人は俺
俺なのだ
車の免許もない
仕事もしていない
お金もない
友達もいない
恋人もいない
嫌なことはあるけれど
面白いことはない
こころは空虚、空き缶だ
権力に踏み潰されて
ペンシャンコだ
ゴミ箱行き
一般の幸せに縁はない
支配者にペシャンコに
踏み潰されてゴミ箱行き
スクラップさ
何者にもなれず
精神障害者の
分裂病患者のレッテルだけは
しっかりと張られているたわけ者
それが俺というこの世の存在
名も無きものさ
この世での俺の存在意義は
何もない
あるのは病気だけ
親父、いつでも
俺の体にナイフを
つき刺していいよ
俺もこの世は
面白くないから
さあ、そのナイフで
刺しておくれよ
死にたいわ
人生こんなもん
人生やり直しが効かない
やり直しが効くとしても
俺は世の中に産まれて来たくない
人生に失敗して嫌なめに会うのは
わかっている事だし
妨害妨害妨害
否定否定否定
病気病気病気
妄想妄想妄想
差別差別差別
区別区別区別
管理管理管理
狂気狂気狂気
隔離隔離隔離
こんなもんや
俺の人生、皮肉にも
自嘲してしまうよ
ああ、キチガイの挽歌
誰かの耳にとどいてくれよ
正義とは悪とは
何が正義で
何が悪か
それぞれの立場や
立場の逆転や
時の流れに翻弄されて
それは歴史の本に
記される
それぞれの
勝者の手のペンによって
そうです
状態が悪いのです
病気なのです
精神障害者なのです
分裂病患者なのです
効精神病薬を飲んでいます
キチガイなのです
健常者はいいですね
俺、キチガイやけど
キチガイやけど恋人欲しい
まあ、可能性は無いけどね
みじめなものやね
病気は一生モンや
治そう思ったら死ぬしかないね
馬鹿にされてもキチガイやから
しょうがない
知らない人に笑われて
そんなに俺けったいかな
俺は向こうを知らんけど
向こうは俺を知っているね
けったいな世の中や
イミテーションの世の中
嘘で固めて嘘で言い訳して
嘘でまとめて
嘘で国が動いている
俺、キチガイやけど
それはわかるわ、キチガイやけど
空が泣いている
僕の心は空の色と同じ
鉛色
ひとりなんだ
孤独なんだ
理解の範疇にも
僕は及んでいない
自由のように見えるけれど
自由じゃない拘束の人生
黙って死を待つしか
死を待つしかないんだね
だって無謀な生き方を
してるから
可能性の無い生き方を
してるから
だから
じっとして黙って
死を待つしかないんだよ
セルビデオを買って観て
CDを買って聴いて
文庫本を買って読む
これが僕の世界
狭隘な趣味しかゆるされない
それが僕の生活
これが僕の世界
僕が主治医に出会った頃
僕が二十歳で主治医が
三十四か三十六、
確かそれぐらいの年齢だった
と思う
僕は今、三十三才
僕は今年、三十四才
かぞえで、三十五才
キチガイです
精神障害者をやってます、
そうです、過去も今も、
そして未来も
無駄に無駄に年だけ重ねて
生きています
ひとりがいい
みんなとうまくやっていけないから
俺の性格では
恋人どころか友達も
一生できないだろう
まわりに問題をおこし
迷惑ばかりかけている
そこにあほうな俺がいた
孤独でいい
孤独でいい
孤独でいい
俺にはひとりでいることが
似合っている
ひとりでいい
波瀾万丈
不倶戴天
諸行無常
切磋琢磨
百鬼夜行
五里霧中
猫に学ぼう
猫に学べ
夜郎自大
いつかは
画竜点睛
百花撩乱
何も求めるな
何も求めるな
必要最小限
猫に学べ
命の果てるまで
命の果てるまで
それだけ・・・、
遠方の友からの葉書
元気な内容の葉書はほっとする
いい調子で生活できていて
良かったと想う
僕もいいニュースの葉書を送りたい
いいニュース、無いなあ
無いなあ、
無いんだよ、哀しいことにね