僕の人生、綱渡り

　地上百メートルの綱渡り

　冷たい北風と乾いた赤い砂粒が

　容赦なく僕の身体に吹きつける

　何処へ僕は行くのだろう

　この世の楽園か

　この世の伏魔殿か

　スクラップ置き場か

　何処まで二本の足で立っていられるか

　臨界を越えろ

　限界を越えろ

　綱を突っ走れ

　疾風怒濤

　闇の中をつき抜けろ

　僕の人生、綱渡り

　僕は何者でもない

　僕は何者にもなっていない

　そして僕は臨界を

　そして僕は限界を

　越えて見せる

　越えて見せる

　人よ知りたまえ

　精神障害者は純真な人が多いと言われるが

　中には居る

　中には存在する

　邪悪な精神障害者

　極悪な精神障害者

　そんな奴が精神障害者の中に居る

　あいつらは奸知にたけ、そして

　あいつらは老獪だ

　外見では判断不可能だ

　そして困ったことにあいつらは

　己が邪悪だとは想っていない

　己が極悪だとは思いもつかない

　まったく自覚がない

　それよりも己達が純真だと思っている

　それよりも己達が正義だと思っている

　始末のしようがない

　俺はそんな人間にちかずきたくない

　俺はそんな精神障害者に

　仲良くはしたくない

　あいつらは邪悪だ

　さらに根回しがたけている

　困った精神障害者達である

　事実は多数あるが、真実はひとつである

　困ったやつらだ、ちかずきたくない

　俺はやつらにちかずきたくないのだ

　ラジオの深夜放送はなんやしらんが

　面白いと想う

　それを聴いていると一体感が感じられる

　深夜に眠らずにおきている人々と

　ディスクジョッキーとの連帯感が

　妙にあって、またそれが心地好くて

　なんか世間との連帯感があるような

　そんな錯覚がいいのかもしれない

　深夜におきているのは良くない事だけれども

　おおめにみてくれないかなあ

　それはともかく僕は深夜ラジオを聴きながら

　本を読むのが好きなのです

　本を読むのが好きなのです

　ひょっとして、

　僕には人を好きになる資格が無いのかもしれない

　僕には人を好きになる資格が無いのかもしれない

　恋愛をしてもいい人間ではないのだ

　精神障害者ということもある

　分裂病患者ということもある

　それに今までの恋も失恋だらけだ

　もしかして恋愛を許されない範疇の

　人間なのだ

　不幸だな

　不幸な人間だな

　叶わぬ恋と想っていても好きになる気持ちは

　加速していく

　僕は恋愛をしてはいけない人間なのだ

　その結果、相手も傷つくし、

　己自身も傷つきそして破滅していく

　想いは秘めるものなのか

　こんな僕にも今は好きな人がいる

　でもそれが、叶わぬ、許されぬ、

　なんて哀れだ

　悲しい道化師

　それさえも踊らされているのか

　僕には人を好きになる資格が無いのかもしれない

　そしてそれさえも許されないのかもしれない

　負けたのか

　白旗か

　敗北宣言か

　戦いに負けたのか

　あなたは負け犬の僕でも許せますか

　あなたは負け犬の僕でも侮蔑しませんか

　ああ、・・・負け犬になりそうだ

　負けたのか

　白旗か

　敗北宣言か

　戦いに負けたのか

　それでも、僕は、戦いを

　戦いを止めない

　すぐれたリーダーは

　この世界に存在しない

　世界の歴史の中では

　たった、二人を除いて

　優秀な能力のあるものは

　圧力をかけられて潰される

　なんでもない凡人がリーダーを

　名乗り調子に乗っている

　それが資本主義民主主義

　非凡なる者はリーダーになれない

　非凡なるものは潰される

　この世界社会に対して疑問をもたぬ

　従順な腹の黒い凡人がリーダーに

　なることを許されている

　彼らは己がマリオネットだという

　自覚がない

　いや、非凡なる者もマリオネットかも

　しれない

　凡人も非凡なる者も操られている

　見えない糸によって

　何者かの手のひらの上で踊らされている

　リーダーも凡人も非凡なるものも

　この世界によって踊らされている

　たいていの人々はこの事実真実に

　気がついていない、いや、ある意味では

　たいていの人々はこの事実真実を

　受け入れているのに違いない

　生きていくために、しかたなく、・・・、

　いいか

　汝の敵は汝自信だ

　まずは己に打ち勝つこと

　まずはそれからだ

　いいか

　まずはそれからだ

　死にたいよね

　生きていたくないよね

　みじめだものね

　人生の敗北者だものね

　孤独だものね

　精神障害者だものね

　分裂病患者だものね

　このように、

　生きているだけでも立派だよ

　いいことないれどね

　恥を忍んで生きているよ

　本当は一日も早く死にたいよね

　カッコ悪い人生だものね

　本当はこの世に産まれてきたくはなかった

　それでも心臓は動いている

　鼓動しているよね

　しかし、生きていくと言うことは

　みじめなものだよね

　こんなにも女々しく

　こんなにも弱く

　こんなにも甘えん坊で

　こんなにも勇気がなく

　こんなにもこんなにも

　どうしょうもない僕を

　あなたは嫌いでしょうね

　あなたは嫌いでしょうね

　レベルの低い僕の性格

　そして僕は自分のことを

　わかっているつもりだよ

　そんな僕にとってあなたの囁きは

　癒してくれる

　僕の傷だらけのこころを癒してくれる

　そして僕はわかっています

　心配しないでください

　迷惑はかけません

　ただ今はあなたの囁きを聴いていたい

　心の底まで浸透させたい

　あなたの囁きに心を委ねたい

　それだけです

　頭、髪の毛は薄くなるし

　腹は出てくるし

　鼻毛は早く伸びるし

　吹き出物は出てくるし

　年いくとろくなことないな

　おまけに馬鹿で

　精神障害者で

　分裂病やし

　生きとってもええことないわ

　ＭＩＲＡＣＬＥ　ＦＡＴ　ＭＡＮ

　ＷＯＮＤＥＲ　ＦＡＴ　ＭＡＮ

　ＭＩＲＡＣＬＥ　ＳＩＣＫ　ＭＡＮ

　ＦＡＴ　ＦＡＴ　ＦＡＴ　ＭＡＮ

　ＬＯＮＥＬＩＮＥＳＳ

　ＭＩＲＡＣＬＥ　ＦＡＴ　ＭＡＮ