我は反逆する輩
我は反骨する輩
寒く赤砂塵の向かい風を
この傷だらけの不完全な
身体でもって
壊れた精神でもって
一歩一歩倒れそうな
足取りで歩んでいく
我の主人は我なり
我の主人は我なり
そこで死んでしまえば
あそこで死んでしまえば
それはしょせんそれだけの
我の人生
しょせん、ただ、
それだけの男
我は反逆する輩
我の主人は唯我なり
僕は闇の赤い薔薇から生まれし者
吸血鬼、
ちょっとエッチな吸血鬼
今夜はあなたの枕許に
僕は参上する
あなたの首筋が僕を呼んでいる
愛しく美しいあなたに
僕は引き寄せられる
そして僕は接吻するだろう、
あなたの唇、首筋、etc、etc、
今夜、月齢十五日の月が天蓋に
輝くころ、
行くよ、
あなたに会いに
あなたのところへ
あなたの部屋に
僕は闇の赤い薔薇から生まれし者
じゃあ、行くからね、待っててね
愛しい人
あなたの期待に添えない
僕を笑ってください
言い訳するわけじゃあないけれど
僕は恋愛下手です
女心は不可解なのです
それに僕は恋愛経験豊富じゃ
ないのです
上手に恋愛してみたいです
こんな僕でも憧れています
ああ、やっぱりこれは
言い訳だ、
言い訳の何物でもない
ああ、人生の歩み方が
不器用だな、僕は、
いつのころからか
マイナス思考で生きてきた
否定、否定、否定、
自己卑下
そして言い訳、
嗚呼、
もっとさっぱりした男に
なりたい、・・・・、
占いって信じないようにしてたけど
でもね、その通りになるときがある
いいことは当たらないけれど
それが悪いことになると
なんか占いが当たっているような
そのような気がする
いや気がするんじゃあなくて
本当にその通りになったりする
いいことが当たってほしいよなあ
いい占いがその通りになったらいいのに
なんで悪いことばかり当たるんだ
俺、なにか超自然現象的な何かに
恨みでも買われているのだろうか
不思議だ
そして不気味だ
占いのいいこと当たってくれよ
心の底からそう想うわ
散歩する
散歩する
ひょっとしたら
あなたに出会える偶然性を
期待して
散歩する
散歩する
あなたがこの世界に
存在することの確信性を
期待して
偶然にあなたと出会える
可能性は低いけれど
それでも
それを期待して
散歩する
散歩する
そのための一歩を踏み出す
踏み出す
情けない男に成り下がってしまった
今までのはメッキだったのか
本物の男ではなかったのか
今ではメッキがはげ落ちてしまっている
愚男だ
これが本当の俺なのか
これが本当の俺なのか
今までのは単なるメッキだったのか
情けない男が本来の本当の
俺の姿なのか
これが俺なのか
現実は認めなければならない
真実は認めなければならない
情けないのが本当の俺なのだ
俺は落ち武者
みじめな敗残兵
心に傷を持ち、
心を病み、
そして頭が壊れている
無惨にも目から鼻から口から
おびただしい黒い汚れた
血を流している
俺はそんなみじめな自分を
顧みて一言、
「かっこわりい、さえねぇなあ」
俺は落ち武者、
俺は弱かったんだ
ほんと、さえねぇなあ、・・・、
普通の恋愛がしたい
普通の男になって
普通の女の子と
普通の恋愛がしたい
普通の男に生まれたかったなあ
普通の人生を歩みたかったなあ
普通じゃないのってしんどい
普通じゃないのってつらい
普通じゃないのってカッコ悪い
普通じゃないのって、
いいことない
普通の男に生まれたかった
普通の人生を歩みたかった
雨が降っている
雨が降っている
豪雨
驟雨
心のなかにも
雨が降っている
その中を僕は歩いている
その顔は
吹き出物だらけ
いっこうに止む気配のない雨
虹を観られるだろうか
虹を観る可能性は
無きに等しい
雨が降っている
雨が降っている
ぬかるみの中を歩いている
面皰マン、
面皰マンが今日も行く
ゴーゴーゴー面皰マン
ゴーゴーゴー面皰マン
独り善がりで傲慢だぜ
自分勝手でお調子者だぜ
ゴーゴーゴー面皰マン
ゴーゴーゴー面皰マン
面皰マン、ゴーファイト
雨の降る午後
虹色の雨が降っている
七色の雨
悲しみも憎しみも恐れも
ネガティブなものはすべて
この七色の雨で
洗い流しておくれ
世界を真っ白にしておくれ
世界を真っ白にしておくれ
雨が止むとき、
長い長い雨が止むとき
それが、
その時がー
いいや、もうよそう
雨が降っているのだから
ああ、雨が降っている
雨の降る午後