そうです

 すべては幻想です

 すべては妄想です

 すべてこの世は幻です

 すべて世界は幻想です

 私も幻想です

 私の存在も幻想です

 私が生きているのも幻です

 私の死もきっと幻でしょう

 森羅万象すべて幻

 この世は夢幻、

 夢幻はこの世、

 すべて空なり

 すべては幻想、

 すべては妄想、

 すべては夢幻

 しかし、痛みは本物

 肉の痛みも心の痛みも

 すべては夢幻

 私の生も死も

 すべては空なり

 

 

 

 これじゃあ、

 詩人ではなくて

 死人である

 

 

 

 血を滴らせて

 傷ついた獣は行く

 身体も心もぼろぼろの

 満身創洟の獣

 今にも倒れそうだ

 血を滴らせて

 傷ついた獣は行く

 今日も行く

 輝く月の光を

 背に受けて

 

 

 

 

 血の色の空

 赤色の月から

 血の滴がしたたっている

 この世の圧倒的な不利な

 戦いに挑んで

 破れ散っていた者の

 流した哀しい血

 勇敢な戦士たちの

 流された清らかな血

 この流された血を

 無為にはできぬ

 苦しかっただろう

 辛かっただろう

 その空の下、戦士たちの

 墓標が累々と・・・、

 その空の下、

 風が吹いている

 いま、風が吹いている

 そして、いま、血が流れだした

 血が流れだした

 

 

 

 自殺。

 自分で自分をあやめる

 このことを考えない月なんて

 あっただろうか

 自殺の想いはいつも僕の頭の

 片隅を横切る

 でもさすがに行動にはおこせない

 死ぬ時が来たら死ねるだろう

 死ぬ時が来たら死ねるだろう

 その辺は天の配済に委ねよう

 ただ事故死にしても他殺にしても

 死ぬ心構えはいつでも出来ている

 早くあの世へ行きたいよ

 この世はしんどいことばかり

 神様、俺を早く殺してくださいよ

 

 

 

 人を好きになっても

 報われなかったら

 どうしょうもないね

 心の傷を広げるだけだから

 ならば初めから

 好きにならなかったら

 いいのだ

 好んで心の傷を

 自ら広げるような

 馬鹿なまねはもうたくさんだ

 畢竟、そういう天命なのだ

 キチガイの人生を歩んでいるのだから

 そういうことなのだ

 キチガイに恋愛は分不相応

 身の程を知れ

 そういう事なのだろう

 かなわぬ夢や憧れはもたぬこと

 俺は馬鹿ではない、馬鹿になりたくない

 ましてや道化師もゴメンだ

 ようするにキチガイは幸福になれない

 そのようにこの世界は出来ている

 出来ている

 

 

 

 気をつけよう

 甘い言葉と

 福祉の女の子

 

 気をつけよう

 おいしい話と

 病院の関係者

 

 気をつけよう

 いいかげんな話を

 無理やり納得

 させようとする

 福祉関係者

 

 

 

 僕は生きています

 みんなのお陰で生きています

 いろいろな人々のお陰様で

 生かしてもらっています

 父と母、そして妹、

 作業所のみんな、

 デイケアのみんな、

 そして名も知らぬ人々の

 お陰様様でこの世に

 生かしてもらっています

 猫や雨風やの自然、

 空気、水、食べ物、

 みんな、みんなのお陰様で

 生かしてもらっています、

 感謝、感謝、感謝、

 ありがとうございます

 いろいろあるけれども、

 ありがとうこざいます

 これからもよろしく

 お願いします

 

 

 

 六月も終わりの日曜日の夜明け

 神社にお参りに行った

 生温い空気の中を神社目ざして

 歩いていく

 歩いていく

 歩いていく

 神聖な空間、土地、空気

 帰り道は小雨が降った

 神社の神様は僕の願いを

 聞き届けてくださるだろうか

 聞けばこの神社の神は

 戦いの神、あらぶる神

 スサノオノミコトだと言う

 そのことは僕にとっては

 良いことかもしれない

 そして帰り道

 小雨の中、

 歩いていく

 歩いていく

 歩いていく

 

 

 

 昔、霊感で飯を食べている人から

 僕に竜神が憑いていると

 言われた事を記憶の隅から

 見つけた

 本当かな?

 本当かな?

 それが本当なら嬉しい

 それが本当なら、

 心強い

 畢竟、この人生を

 生き抜ける事が出来るかも、

 そういう心強さになる

 心の支えになる

 そのためには

 正しい言動

 正しい行動

 正しい優しさ

 正しい思考

 何が正しいか分からないが

 それがこの世の中

 僕はそれを捜しながら生きていこうと

 想う、

 そのためには竜神に気に入られるような

 人間として生きていかなきゃナ

 でも本当に竜神が憑いているのかいな?

 

 

 

 君のことを想っている

 本を読みながら

 君のことを想っている

 食事をしながら

 君のことを想っている

 テレビを観ながら

 君のことを想っている

 ラジオを聴きながら

 君のことを想っている

 散歩をしながら

 君のことを想っている

 CDを聴きながら

 ・・・君のことを、

 想っている・・・、

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