『こ・こ・ろのケア』ボランティア情報 

           京都 VOL.11 1995.10.11

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             カウンセラーズネットの現状

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 東灘区のカウンセラーズネットの現状について、代表の羽下大信さんからお話をうかがった。

 羽下さんは、東灘区に住んでおられるが、地震直後の1月21日から2月23日までは、徳島県の親戚の所へ一家で避難されていたそうだ。神戸へ戻られた頃には、心のケアのシステムは一応機能していたので、ボランティアのカウンセラーが動きやすくなるような受け皿の整備を心がけていった。いろいろなカウンセラーが現地に入っていて、それぞれの活動を思い思いにやっていたというのが実情であった。とりあえず、ボランティアのカウンセラーが相互に連絡をとりやすいようにということで、東灘保健所の一室を、事務センターという位置づけで借りることができた。そこは、留守番電話と郵便の受付場所になった。

 その後、避難所に常設の相談機関(よろず相談所)を設置したいと、いろいろあたっていく内に、4月後半になって、御影高校の保健室を提供してもらえることになった。ボランティアが交代で、そこに詰めて、避難している人と一緒にお茶を飲んで、その雑談の相手をする、といった雰囲気で、関わりをもっていくようになった。御影高校は、避難所になっていて、一般のボランティアのセンターもあり、保育所も設定されていたので、そこの関係者とも付き合うようになった。「いわば、避難所の中で、くたびれた人がちょっと身を隠す場所ですね。何かの陰になって死角になるような場所です。精神病院の中の、廊下の死角みたいなものです。余り忙しくはなくて、通りがかりの年配の女性が声をかけていくという感じでした。」

 設置当時の避難民は400人程度。日中はそういうたまり場として機能していた。他に、午前中には看護のグループが持続して関わり、夜には色々なボランティアのグループが入っていた。ボディーワーク、看護医療相談、住宅引っ越し相談等を受け持つグループが関与していた。心のケアとの関連は、ボディーワークのグループが強かっただろう。週に2回、1回の参加者は4〜5人というから、こじんまりしていたらしい。参加者は年配者が多く、身体のしびれ、肩こり、疲れを取るという目的で、その間に雑談するということだった。

 「心のケアというけれど、それ以前に生活基盤の安定というものがなければ、心のケアはないのです。そこがわかっていない人が多いのではないか。まず、人間として受けとめられることが必要です。お茶があって、いつでも誰か人がいる。必要なときには緊急に対応するシステムにつなげることもできる。そういう場を作ることが大事だと思います。一つのモデルとしては、学生相談室みたいなものでしょうか。最初はPTSDへの対応も考えていたのですが、余り出てこないのですね。報告によると、PTSDの発生は、4%とか言いますけれど、日本ではそんなに多くないのではないか。せいぜい1%ぐらいじゃないかと思います。その中で、実際にカウンセリングが必要な人は、もっと少ないでしょう。」

 避難所は8月末に閉鎖となり、改めて待機所が設定された。御影高校でのよろず相談所を移転するという意味も含め、9月18日から御影高校に御影よろず相談所、魚崎区民センターにうおざきよろず相談所が設置された。他に、区民体育館にも設置されているが、詳細不明とのこと。みかげよろず相談所は、日祭日以外の朝10時から夕方7時まで開所。ボランティアは関西カウンセリングセンターで研修を受けている学生(多くは社会人)が交代で1日2名。他に、月〜木は看護婦のボランティア。夜にはボディーワークのグループ、牧師さんなどのボランティアが関わっている。

 よろず相談所は、たまり場を作るというのが目的で、踏み込んだ話をしない、というのが原則としている。専門的な問題は、専門機関で、ということである。羽下さんの役割は、全体の調整で、個別の相談には応じていない。「ボランティアで関わってくれる人がカウンセリングの勉強中の人なので、どうしても個別のカウンセリングをやりたい気分になるのですね。しかし、当たり前の雑談で流した対応を相手とやれない人が専門的なカウンセリングをできるかどうかですね。雑談しろといっても、その意味がわからない人が結構いますね。それに、本当にカウンセリングを必要としている人は、ほとんどいませんね。また、薦めようとも思っていません。」

 この活動をやっていて、特に印象深かったこととして、「最近の近くの病院の内科等で、ストレスを身体症状で表している人がでてきているらしい。どうも、日本人は身体というチャンネルでもって、自分の状況を察知している面があるのではないか。今回もボディーワーク等が結構好評でした。ボディーワークといっても、マッサージの様なことですけど、そういう方法で関わっていくことの方が、日本人には無難なのではないでしょうか。カウンセラーと鍼灸師がペアで動くという試みをやった人もいます。随分有効だったようです。今後は、そういう身体的な訴えを出している人とか、にわかアルコール依存、パチンコ狂いという人達がどうなっていくか。また、どういう関わりが関連して必要になってくるかが一つの注目点でしょう。」

 「神戸の震災で、こんな時に『心のケア』をやるというのがどういうことか、あらかじめ知っていた人は日本の中にはどこもいなかったということがはっきりしました。やっている人達は足場も作らず、てんでにやっている。緊急時が過ぎると、皆いなくなってしまった。つまり、システムがなかった。そして、今回のことで、その見直しがないなら、このままいくということでしょうね。ないままね。

 次に震災が東京で起こったら、同じことをやってしまうだろう。最初はてんでばらばらで、形がついたら皆いなくなる。

 アメリカでは、災害地の医療機関は動けないという想定なのです。外から皆もって入る。医療、看護、心理、ソーシャルワーカー、救急医療班がセットになっている。日本は、地元がやるのか、外の応援団がやるのか、はっきりしていない。そういう基盤がないと、『心のケア』ができないのです。

 今回は、『心のケア』ということばがマスコミで取り上げられた。内容としてどれだけ受けとめられたかはわかりません。それでも、ことばを知った意味はあるでしょう。」 「それにしても、日本人は我慢強いですね。限度を越えて我慢しているのではないか。限界を越えると、一揆的に爆発してしまう。ほどよい自己主張ができない。また、それを受けとめる体制もない。

 避難民の中から自然にリーダーが生まれてくる。そのリーダーの質によって、避難所の様子が決まってしまう。行政はそこに立ち入らない。リーダーは、自分が引き受けてできるだけやったという風に思ってしまう。皆もそういうことを期待する。親分・子分的な関係ですね。それでダメだと行政が悪者にされる。そのパターンが変わらない。どこにでもそれが出てくる。当たり前に生きていこうとすれば、それに合わせていかないとむつかしい。そういう人間関係の中で、カウンセラーが動くという場合、西欧モデルでやれるかというと、難しいと思いますね。

 とりあえずは、避難所や待機所に『心のケア』の根付くような隙間を作っていくのが今後の私の課題です。」

                              (文責・編集部N.T)

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          「わんぱくサマーINささやま」報告・その2

            〜場づくりに関わるものとして〜

           西村仁志(環境共育事務所カラーズ)

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 私は、「環境共育事務所カラーズ」という個人商店をやっています。行政・企業・学校・団体・教会・お寺等いろいろな方々と、イベント・キャンプ・研修会・ツアー・施設等の調査・企画・運営・指導・編集…いろいろやっています。(周囲からは「そんなんで食べていけんの?」と言われ続けながら2年になります。)その仕事のネットワークから、縁あって全労災主催「わんぱくサマー inささやま」の企画・運営に携わることになりました。

 私は震災直後の救援に際し、現地活動に積極的に関わったわけではありません。また、「個人商店」という仕事の関係上そうできない事情もありました。(現地には数回足を運んでいますが。)しかし、これまでのネットワークや、ノウハウを生かして、お金集めや行事・企画・各団体の橋渡し役などとして関わってきました。

 このキャンプで、わたしは「場づくりのプロデューサー」役に徹し、このキャンプの大きなねらいである「子どもたちの癒し」のために、様々な方々にスタッフとして関わっていただくことを考えました。しかし、この「癒し」というのは、いわば隠された意図であって、子どもたちにとっては「サイコーに楽しい体験」でなければなりません。そのためには、その技術や経験のある「プロ」が関わる必要があります。

 まずディレクター(子どもたち全体の指導、そしてプログラムの進行役)として、山本克彦さん(生涯学習研究所SOUP)と浅野晴良さん(高槻市摂津峡キャンプ場)にお願いしました。また、造形遊びの指導者として、西村久美子さん(造形教育指導者)。アメリカインディアンのヒーラー(癒しのセレモニーの進行者)である松木正さん(マザー・アース・エデュケーション)。バンド「ハウスハズバンド」の鳥井新平さん(近江兄弟社学園小学校教諭)と、ダレン・ダモンテさん(滋賀県立陶芸の森)、自然体験プログラム指導者として、佐藤美代子さん(フリーランス)。さらに「保健室の先生」役として、尾崎万理子さん(心のケア)。全般の裏方スタッフとして小林奈津子さん、向草世香さん、西川雪乃さん。このような方々がそれぞれすばらしい役割を果たしてくださいました。

 子どもたちは、緑あふれる「ユニトピアささやま」の中で、神戸ではできない体験をたくさんすることができました。中でも、「夜の自然探検」、「アメリカ・インディアンの生き方に学ぶ」、バンド生演奏などが印象に残ったようです。

 このキャンプを終えて、今世の中にある様々な問題のアプローチの仕方は、私たちの周りにいる人達をダイナミックにネットワークしていくことによって見えてくるのではないか、そんな気がしています。このキャンプでも、スタッフとして関わった私たち自身が「今そこで起こっていることから学ぶ」「お互いに学びあう」そんな体験をしました。

 人づくり・グループづくり、そしてそれをダイナミックに動かしていくこと。そんな「場づくり」の仕掛人として私自身の存在意義があればと思っています。

 

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    日精診協支援センターウィークリーより・避難所(待機所)の現況

    連絡先:〒650 神戸市中央区三宮町2-10-7 グレス神戸7F 千島医院内

            078-393-0307 FAX 078-393-0308

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 9月26日現在、11の待機所に597人、77の避難所に1661人となっており、8月末と比べ、1000人強減っている。これは、仮設住宅への入居が進んでいることによるものと考えられる。9月20日〜27日にかけて、先着順による空き仮設住宅の斡旋が一般募集の形で行われ、2000人弱の応募があったとのこと。この募集には、避難所からの応募は少なく、親戚や知人宅に避難している人達の応募が殺到した。斡旋後の空き仮設住宅は、現在750戸とのこと。関係者によると、待機所や避難所に残っている人達の人達分の数はまかなえる勘定だが、要望は被災市街地への居住で、話し合いは平行線の状態の様子。市街地の仮設住宅から退去していく人も若干出てきており、現在返却された鍵の数等を整理中で、市街地でもいくらか空きを提供できる見込みとのこと。

 

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                 作業所の現況

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 垂水区の垂西(すいせい)むつみ会は、震災で建物が全壊し、5月に新しい場所(滝の茶屋)に移り、更に垂水スポーツガーデン内に助成により建てられた仮設の作業所を、新しいスペースとして、皆が集い、ほっと憩えるサロン『平磯フレンドリーホーム』として開設した。9月より週2回(月・金)の開所で、こちらの方は、作業は行わず、いろいろな催しをしているとのこと。震災後OT(作業療法士)の有志が続けている“ミニ・マインド”もその一つで、冷麺を作ったり、ドッジボールをしたりわいわいと楽しく活動しているようだ。 

 また、ステンシル講習会でコースターを作ったり、今後も次々いろんな取り組みが予定されている。卓球台とビデオがあり、駅から20分程かかるが、海辺で明石海峡大橋も眺められるところです。気軽に訪問してください。

 尚、スリッパ・ごみ箱・ボール・グラブ等のスポーツ用品・大工道具一式・国語辞典・百科辞典を求めている。協力してくれる人は、上記日精診支援センターまでご一報ください、とのこと。

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              心のケアセンターの現状

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 兵庫県下6箇所、神戸市内5箇所の地域心のケアセンターと、神戸市内2支部(北区・西区)に直通電話が設置され、地域での相談・訪問活動など継続中で、センターの設置されていない地域(加古川市等)にもスタッフが出向き、活動しているとのこと。

 

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                ボランティア募集

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 「震災・こころのホットライン24時間」ボランティア募集

活動内容:24時間対応の電話相談。

求人内容:精神科医、臨床心理士、PSW、看護士等の精神医療専門家。

状況:精療クリニック内のソファー等での宿泊、入浴は銭湯(徒歩約10分)、食事はほ   とんど外食(便利、美味)。

   *食費程度の支援が「心のケアセンター」から支給される。

申込方法:以下の要件をFAX送信してください。

     1)氏名、性別、年齢、職種

     2)自宅住所、電話、FAX。

     3)勤務先、及び住所、電話。

     4)臨床の略歴。

     5)活動可能なタイムスケジュール。

・8月の電話相談件数は、205件。男性57件・女性143件・不明5件。名称を変更して継続しているという情報が十分いきわたっていないためか、件数は7月以前より格段に減少している。マスメディアの関心も薄れてきて、相談電話の番号を被災者に常時まんべんなく知らせる方法がない。

・内容としては、抑欝、睡眠障害は相変わらず多く、性的問題に関する深刻なものも出てきている。(例/10代男性:父が震災死。2カ月前から母親に求められて…)アルコール問題、自殺念慮が増加傾向にあり、内容が深刻化している。震災とは無関係だが、深刻な問題でせっぱ詰まってかけてくる人も散見する。夜間の電話は相当減少しているが、一人になりやすい朝や夜の時間に待機している必要がある。「いざという時のために電話番号を控えていた」と言って電話してきた何人かの人がいる。

・電話1本の対応で、視覚からの情報がない。せっかくかけた電話でも、ひょんな言い間違いで一瞬にして切られてしまうと、取り返しがつかない。電話する側から考えると、表情を見られることなく、名乗る必要もないことが非常に好都合に作用して、1回の電話で十分に解決してしまうことも多い。こうした事情から、ボランティアの条件を臨床経験3年以上を目処にお考えください。 

           被災『障害』児・者支援の会の活動協力

 長期的に関われる方、毎週同じ曜日に来られる方を求めている。仕事の内容は、被災「障害」者の訪問・相談・送迎・入浴サービスなどです。

連絡先:「被災『障害』児・者支援の会」事務局

    〒612 京都市伏見区銀座1-360 めぐみホーム内

    п彦AX 075-612-0364

    郵便振替 01010-8-20216 被災「障害」児・者支援の会

    銀行口座 京都みやこ信用金庫大手筋支店 0886846 被災「障害」児・者支援の会

 

         日本キリスト教団京都教区のボランティア登録

 @緊急短期間登録、A毎週同じ曜日での登録、B医療・看護・専門技術登録等の連絡を待っている。

連絡先・登録窓口:宇山進(京都教会:075-231-2598)

         奈良いずみ(洛陽教会:075-231-1276)

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             「神戸から」発刊のお知らせ

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 10月から、1日・17日の月2回隔週刊で、雑誌「神戸から」が発刊される。

 これは、「自立の村の応援団」の吉田久志氏、K&J交流センターの呉相現氏、関西気功協会の津村喬氏が中心になって、設立された株式会社1.17市民通信が被災者の「今」を全国に広め、被災者と支援者をつなぐために創刊された。創刊号の内容は、「特集1・24万円で家が建ちますか?―復興計画のここがおかしい、特集2・緑の神戸ネットワークの出発―自然の復興・心の復興」等。雑誌の創刊に伴って、同社では以下の協力者を募集している。

1)レポーター、編集協力者。イラストや写真。ちゃんとした形での報酬は出ないが活動 費は支給される。

2)販売、普及のスタッフ。直接編集オフィスに来て、十分主旨を理解してもらうように し、何冊か預かってあちこちの団体を回ったり、知り合いに紹介してもらうようにす る。250円で卸し、1冊売れたら100円の活動費になる。

3)問題や事件、アイデア、イベントやミーティングの予定などの情報。ファックスかは がきで知らせる。イベントは、発行日から15日前までに知らせること。

4)他府県での支局。

5)被災地からの手記。手記を寄せてくれた人には、(株)1.17市民通信の株を1株(500 0円相当)もらえて、株主として雑誌「神戸から」を支えることになる。 

 連絡先:〒650 神戸市中央区山本通2丁目3-19 アートポケットビル

        (株)1.17市民通信

     Tel:078-222-6245 Fax:078-222-6156

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     阪神大震災被災精神障害者のグループホーム建設資金にご協力を!

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 兵庫・地域ケアセンター運営委員会は、86年に精神障害者の地域での拠点を作ろうと、精神科医師・精神保健相談員・福祉施設の職員・当事者・家族等で設立され、兵庫区内に社会福祉法人の土地を借りて、2階建てのセンターを建設した。共同作業所や、患者会・断酒会の事務局及び例会場として利用し、マインドin KOBE(精神障害者のお祭)の開催、サマーキャンプ等を行ってきた。この度の震災では、センターも全壊した。やっとそれぞれの職場が一段落した今、センターの再建が課題として浮上してきた。運営委員会としては、住む場所を失った精神障害者のグループホームの建設を含めてセンターのの再建を図ろうと決意した。

 必要資金は3,000万円だが、自己資金として1,500万円用意できた。運営委員会としては、助成金の申請や、バザーなどできるだけの努力をするが、被災地神戸では募金活動が難しい状況にあるため、全国的に協力を募っている。

 問い合わせ先:〒652 神戸市兵庫区荒田町4-13-8 兵庫むつみ会内(仮事務所)

           兵庫・地域ケアセンター運営委員会

            078-511-3472,FAX 078-511-1102

 銀行振込先:さくら銀行湊川支店 3395590 兵庫・地域ケアセンター代表・朝井栄

 郵便振込先:01150-3-66849 兵庫・地域ケアセンター

 

 

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             当方で所持している参考資料

 コピー(1枚10円)・郵送実費で行います。希望される方はYOUYOU館へ返信用の封筒にあて先を明記して申し込んでください。 

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第15回近畿作業療法学会学会誌・テーマ「教えること・学ぶこと」―大震災を通して―

 第15回近畿作業療法学会の発表の報告要旨集。特別講演「作業療法と受容―大震災を通して―」兵庫医科大学リハビリテーション医学教室・藤原誠教授をはじめに、指定演題「震災の中での作業療法―ボランティアの立場(身障:避難所での巡回リハビリテーション活動)から」(協立温泉病院・今井由美子氏)、「地域とのネットワークづくりの重要性〜震災後、地域での活動を展開していった一例〜」(向陽病院・矢野隆史氏)、「早期に仮設住宅の改善に結びついた経験―震災後の巡回リハビリテーションチームの経験から―」藍野医療技術専門学校・高畑進一氏、「阪神・淡路大震災アンケート調査報告〜作業療法士の動きと対象疾患について〜」兵庫県作業療法士会震災調査委員会・永井栄一氏等。

 尚、第15回近畿作業療法学会は、10月29日(日)兵庫医科大学9号館(〒633 西宮市武庫川町1-1、0798-45-6388)で開催される。受付は当日受付のみ。(8:30〜15:00まで。)

参加費は、会員3000円、非会員4000円、関連職種1000円。

 

●読者からのお便りを紹介します。

  今、PTSDと思われる多くの人に生まれて初めて接する中で、私のこの方法でいいのか?PTSDって何だろう?…悩み多い日々をおくっています。芦屋はほぼ6割弱の家屋が全半壊しましたので、その経験は(一人一人の方に訪問して傾聴しております。)想像を絶するものがあります。また、私も神戸に住み、18日から長田・新長田を経て、半壊の建物(中央区)に3月まで勤務し、自分自身がPTSDか?と思われる日々もありました。

 (中略)今後とも、お力添えをいただき、復興の為に全力で取り組んでいきたいと存じますので、よろしくお願い致します。

                          (兵庫県芦屋保健所・Tさん)

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│ 『こころのケア』ボランティア情報・京都の発行も後2回を残すのみとなりまし │

│た。このため、編集部では読者の皆様からのご感想・お便りを広く募集します。 │

│ 締切は、10月末日とさせていただきます。                 │

│                                     │

│     「『こころのケア』ボランティア情報・京都」宛          │

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