診療日記(2010, 12, 12 更新)





この日記は、医院での診療の様子をお伝えするものです。ホームページを見て、受診した患者さんから、日頃の診察の様子や、医者がどんなことを考えているかがわかると、受診する時の参考になるということで、このコーナーを開設しました。



12月X日


京都大学付属病院小児科にボランティアのグループがあって、
それはにこにこトマトというお名前です。
そのグループが、入院中の子どもたちの作品展を
京都ロイヤルホテルで行っているというので、
見に行きました。

子どもたちの書いた文字には本当に味があります。
病気療養中で、一字書いたら、寝込んでしまう人もいるらしいのですが、
何か命のこもっている力を感じました。





12月X日


デイケアで行われている、毎年のデイケア祭。
そこのお楽しみは、ビンゴ大会。
最後の人がビンゴになるまで、続けるというねばり強さが売りです。
賞品は大したものはないのですが、
ともかく上位に食い込むとうれしいもの。
というわけで、毎年参加していますが、
例年は、「まだビンゴになっていない人がいるの?」
と言われています。
今年もそんな感じでした。
ところで、今年はスタッフからもプレゼントがあって、
それはデイケアスタッフ特製のお弁当だったりします。
どういうわけか、受賞したわけでもないのに、私もついでに
お昼ご飯を作ってもらいました。

豪華な料亭の味のお食事。




メニューの描写ができないのが残念です。
聞いたけど忘れてしまったので。
ともかく、ご飯は牡蠣の炊き込みご飯でした。




11月X日



患者さんとの会話。
患者さん「今度、親戚の家のある、北陸に旅行します。」
私「それなら、美味しいお魚とかを食べてくると良いですね。」
患者さん「親戚の家は海のそばではないのです。山の中です。」
私「それじゃあ、山で採れる食べ物が食べられるわけですね。
 どういうものが名物ですか。」
患者さん「えーっと。サザエとかアワビとか。」
私「?????」



10月X日

最近テレビをすっかり見なくなってしまった。
どうも、そういう傾向は一般的らしい

テレビの音がうるさいのと、バラエティ番組の質が低いので、
見る気がしないのだ。
それで、世の中の動きが分からないような、取り残されている気がする。
テレビドラマの話が分からないのもあるけれど、
一番困るのは、ニュースに出てくる言葉の読み方。
新聞やインターネットでは、文字を目で見るだけなので、
発音や読み方がわからないことがしばしば。
自分だけならよいけれど、人と話をするときに困ってしまう。
だいたい、読み間違いもあるし。
やはり、耳から入る情報も大事ですね。



10月X日

府立図書館へ調べものに行きました。
ネットで開館時間を調べてからにしようと思いましたが、
HPが開きません。
おかしいなと思って、過去の記録を調べたら、
午前9時半開館でした。
10時頃に着いてみたら、インターネットの工事のため、
閉館とのこと。
そうだったのかと思いましたが、がっかり。

公園のベンチで、ペットボトルのお茶を飲んでいると、
平安神宮付近から、おかしな音楽が聞こえてきます。
覗いてみると、ベジタリアンのイベントでした。
何やら、参加者はみんな服装がインド人風でした。
本当のインド人もいましたね。
有機農法とか無農薬やさいとか。
ヨガとか、毛皮着用に反対している人とか。
大変な人でした、こんなにベジタリアンがいるのかとびっくり。

そこで聞いたのが、中国嫁日記というブログが面白いという話。
漫画なので、わかりやすいです。



9月X日

前田検事の不正を内部で厳しく批判した女性検事がいたそうだ。
この人がその人だというのだが、本当なのか。




人相だけで言えば、塚部検事に軍配が上がりそう。
「忙しいながらも充実した毎日を送っています。」ということだそうです。
詳しくはここへ。



9月X日


めがねの枠が壊れたので、眼鏡屋に修理に行きました。
「このめがねは古いタイプですので、もう在庫はございません」
「三年ほど前に買ったのですが」
「そうなると、もうありませんね。それに修理するより、新しいものをお買いになるのと費用的にはかわりません」
「では、新しい眼鏡を買いましょう。見せて下さい。あまり雰囲気の変わらないものが良いです」

すると店員さんは、眼鏡を並べて見せました。
A、B、C、Dと、四種類が並べられました。
私はそれぞれに掛けてみて、鏡をのぞき込みました。
「うーん。Dが良いようですね」
すると、店員さんは
「Aもお似合いですよ」と言った。
私はもう一度、4つの眼鏡を掛けてみた。
「うーん。やはりDが良いようです」
店員さんは
「Aもお似合いですよ」と言った。
「そうかなあ。そんなに貴女が勧めるならAにしようかな」
と答えると、
「いえ。お客様のお好みがよろしいですよ」
と言い訳するように言った。
それで、私はもう一度4つの眼鏡を掛けて比べてみた。
「ウーン。やはりDが良いようですね」
店員さんは
「Aもお似合いですよ」と言った。

どうすりゃいいんだ!!



9月X日


世の中には怖いことが沢山ありますが、マスコミのイメージ操作も怖いですね。
今度、大阪地検の前田検事という人が、証拠のFDディスクで遊んでいて、
データを書き換えたと言うことで逮捕されました。
逮捕しないと、自殺するかも知れないからだと言うことです。
そういう事もあるのでしょうか。
それにしても、証拠の品で遊ぶかなあ。
報道された前田検事の写真がこれですね。
自分の髪型の管理もできないのでは、証拠品の管理が出来なくても当然だという印象を与える画像なのでしょうか。

       

この写真を見ると、誰でもFDディスクで遊んでいたのも当然と思うのでしょうか。



8月X日


ともかく暑くて暑くてたまりませんね。
熱中症で亡くなる方が出るもの頷けます。
とても人ごとではありません。
最近も外来の患者さんから、熱中症の被害をお聞きしました。
亡くなったのは、飼っていたペットの犬だとのこと。
喪失感がひどくて大変らしいです。
人間だと、「あつい。苦しい。アタマがぼーっとする」などという訴えがあります。
それに、本人も何とかする方法が多少なりとも存在します。
ところが、ペットは言葉が使えないので、
飼い主が察知しないと手が打てない。
つまり、熱中症で亡くなるのは、すべて飼い主の責任なのです。
これが、喪失感を高めてしまうらしいです。
責任を持って行く場所がない。
何しろ、犬などは毛布をかぶって暮らしているようなものですからね。
おまけに、灼熱のアスファルトなどのすぐ側にいる。

いやあー。気付きませんでしたね。
動物も大変だし、飼い主の皆さんも大変ですね。
たぶん、沢山のペットが熱中症で倒れていることでしょうね。
皆さん、十分お気を付け下さい。



8月X日


診察室の扉をを開けて、入ってきた患者さんが、
開口一番
「明けましておめでとうございます。」と言った。
私も釣られて「本年もよろくお願いします。」と答えた。
その後は、至極真面目な近況報告。

あまり暑いので、お寒いギャグでも言いたかったのか。
それは謎です。



8月X日


今日は、お盆休みなので、恒例の下鴨神社の古本市に行ってきました。
なにやら、雨の降りそうな天気でしたが、心配だけに終わったようです。



古本市につきものの団扇をあおぎながら、歩いていますと、
何やら少年が携帯で写真を撮っています。
近づくと、蝉の羽化でした。



これは夏休みの宿題にもってこいだと、写真に撮りました。
よく考えると、夏休みの宿題などないのにねえ。





それにしてもこんな人通りの激しいところを選ばなくてもねえ。
目立ちたがりなのでしょうか。
おまけに逆立ちなどして。




それにしても、警戒心がない。
うかうかしてたら駄目ですよ。



アブラゼミのようですね。



7月X日


連休を利用して、旅行に出ました。
梅雨明けのためか、暑すぎて熱中症になりそうでした。
橋の上から川を見ると、船を浮かべて魚釣りをしている人がいました。
それを見ている人から、声が出ました。
「おっさん、そこには魚はおらんぞ。上から丸見えじゃ。おらん、おらん。」
一生懸命竿を動かしているのに、余計なお世話のような気がしましたが。




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