我慢、我慢、我慢、

 じっと耐えるのだ、今は

 時が、その時が来るまで・・・、

 耐えるのだ、我慢するのだ、

 今はエネルギーを蓄えておくのだ

 今は蛹だ、蛹の状態なのだ

 時がくれば羽ばたけるのだ、

 悠久の大空を、蒼穹の大空を、

 おもいっきり羽ばたけるのだ

 そして、猖獗するのだ

 そして、猖獗するのだ

 それまで、じっと耐えるのだ

 時は来る

 必ず来る

 必ず・・・

 

 

 

 世の中、影の支配者の思い通りに進んでいく。

 人々は影の支配者の掌の上で踊らされている。

 精神分裂病もそのひとつ。

 精神分裂病患者は作られていくのだ。

 病気は分裂病は妄想は、

 みんな人間のやっている事だ。

 大人になれと人々は言うけれど

 大人の意味は、曲がっている事を、

 理不尽な社会に同調しろと、

 黒を白としなさいと、

 そういうことだ。

 俺は大人なんかにならない。

 黒は黒、白は白、

 そう叫んでやる。

 一人で叫び続けてやる。

 悪は悪。そう叫び続けてやるっ。

 こんなくだらない社会に、

 誰がこんな最低な社会に、

 同調なんかするかっ、

 ならば、死んだほうがましだ。

 俺は世の中に復讐するっ、

 影の支配者に逆らってやる。

 目障りなら俺を殺すことだな。

 殺りたければ殺れ。

 だがな、

 受けた辱めは屈辱は三倍にして

 返してやる。

 三倍返しだっ。

 俺は叫び続けるっ。

 精神分裂病患者の怨嗟の叫びをっ、

 血反吐をまき散らしながらっ、

 叫び続けてやるっ。

 こんな社会、くたばってちまえっ

 精神分裂病患者をナメンナよ。

 

 

 

 大工さんのコンサートで僕の詩の朗読を聴いて

 ある人はこう言った

 打ち寄せる波をまともに受けずに

 ひょいひょいとかわせばいいのにと

 そんな要領がうまくできれば

 そんなに立ち回りがうまくできれば

 しゃあないねぇと言われなくてすむのか

 それができれば病気にはならないよ

 それとね、

 トラブルを要領よく避けることができても

 それは単なる逃げしかないわけで

 トラブルを根本から解決しようとすれば

 それは徹底的にトラブルを切り抜ける事しか

 ない

 要領よくすると言うことは

 長いものに巻かれろと言うことだ

 白を黒と言うことだ

 僕は純粋な人間である

 しゃあないねぇと言う貴方様は

 白を黒と言える人間なのでしょう

 僕の詩をしゃあないねぇでかたずけられるほど

 問題は単純ではない

 しゃあないねぇと言える貴方は大人だ

 世間一般で言う単なる大人

 それ以上でもそれ以下でもない

 ひょいひよいとトラブルをかわせる貴方は

 精神病には絶対ならないだろう

 うらやましいですわ

 

 

 

 静かなる波

 荒れ狂う波

 どんな時でも波は波

 僕らは人生の波を一つ一つ

 受け止めて行かなければならない

 要領のいい人は波を上手に

 避けられるでしょう

 しかし、いつまでも波を避けられる

 訳ではない

 人生は波の連続だ

 高くて大きい避け切れない波が来たら

 その時はどうする

 小手先の技でも切り抜けられない波が

 来たらその時はどうする

 だからこそ、普段から

 小さな波を受け続けて

 心を鍛えなければならない

 どんな波にでも耐えられるよう

 心を慣れさせなければならない

 そして、どんなときでも

 波を受け止めて行きましょう

 トラブルに心の耐性を強化しましょう

 トラブルに慣れて行きましょう

 

 

 

 要領よく生きていく人

 立ち回りのうまい人

 大人になれる人

 そんな種類の自由には興味ない

 また僕はそんな生き方が出来ない

 要領よく出来ない

 うまく立ち回れない

 不器用な生き方しか出来ない

 損な生き方しか出来ない

 器用な生き方には自由が無いっ

 と僕は想う

 歩きやすい道が正しいとは限らない

 歩きにくい道が間違っているとは

 限らない

 出る杭は打たれる

 本物の自由とはそういうものだと

 僕は想う

 飽くまでもそれは僕の考え方なのだが

 痛い目にもたくさん遭った

 そんな僕は

 損な生き方しか出来ない

 自由を求めて不自由な生活

 自由で有るがゆえに不自由である

 それが僕だ

 要領よく生きている人は

 精神病にはならない

 純粋な人ほど精神病になってしまう

 そんな社会が果たして正しいのかどうか

 僕は考え込んでしまうのだ

 

 

 

 

 そう、

 あなたの潤んだ瞳に

 じっと見つめられたとき、

 僕の心臓は早鐘を打った。

 僕の身体に何かしら

 エネルギーが駆け抜けた

 何という磁力

 何という魔蠱

 何という蠱惑

 あなたの潤んだ瞳は

 強烈な武器である

 その強力な潤んだ瞳の

 視線に僕は耐え続ける

 自信はない

 そう、

 それほどのものなのだ

 

 

 

 なんという世の中だ

 なんという理不尽な世の中だ

 石が浮かんで木の葉が沈む

 世の中はプルトニウムで一杯だ

 プルトニウムの好きな輩はそれで

 いいかも知れないが

 僕はプルトニウムが嫌いだ

 僕はその輩と同じ空気は吸えない

 この世の中は僕にとっては

 絶望の一文字だ

 そんな僕には、

 世捨て人になるか、

 ほかの世界へ旅立つか、

 そのような選択しかない

 僕はプルトニウムが嫌いだから

 汚れたくない

 世の中腐っている

 白が黒くて、黒が白い

 人々はみんなマリオネット

 嗚呼、馬鹿らしい

 一抜けた

 もっと面白い事がしたいよ

 希望の世界は夢の中、夢の中しかない

 はかない夢の中にしか存在しない

 寝よう、眠ろう、休息しよう、

 ぐっすり眠ることにしよう

 腐った世の中にさよならだ

 

 

 

 ここは動物園か

 ここは保育園か

 俺の傷口に触れないでくれ

 俺の焼け跡に触れないでくれ

 俺は今まで道化を演じていた

 もう道化にはなりたくない

 もう道化を演じたくない

 俺を振り回すのは止めてくれ

 俺を振り回すのは止してくれ

 しょせん動物園では無理な話

 しょせん保育園では不可能な話

 もう俺は道化にはなりたくない

 もう俺は道化を演じたくない

 なりたくないのだ

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