恋人が欲しい

 彼女が欲しい

 それは寂しがり屋の

 僕だから

 いつまで孤独なんだろ

 年もくっているしな

 可能性はどんどん

 狭隘になっていく

 惨めだよね、

 悲惨だよね、

 馬鹿だよね、

 阿呆だよね、

 哀れだよね、

 キチガイだよね

 キチガイは精神障害者は、

 求めてはいけないのだろう

 幸せを求めてはいけないのだろう

 世間がそれを許さない

 断固として

 社会が許さない

 キチガイは惨めに生きていくことしか

 許されていない

 こんな世界に存在する僕は哀れだ

 しかしいつかは白骨になる

 苦境を舐めさされ享楽は与えられない

 そんな社会に存在する不幸を背負う

 精神障害者の背中は傷だらけ

 ああ、寂しい、淋しいなあ・・・・

 恋人、・・・欲しい・・・

 

 

 

 光の使者、

 光の女神よ、

 僕を救っておくれ

 苦しみばかりの世の中で

 精神障害者のレッテルを

 貼られてほそぼそとと

 無意味な毎日を過ごしている

 幸せを求めれば邪魔をされる

 それも陰でコソコソ企てている

 僕にだって本物と偽物の

 区別ぐらい判断できる

 気ずいていないのはそいつら自身

 まったく嫌気がさすよ

 僕には幸せは縁がないのか

 世の中には邪魔ばかりされている

 世の中の偽善者どもよ、

 せいぜい俺の邪魔をしろ

 そいつらには偽善者の

 自覚はない、これっぽちもない

 救われないね

 光の使者、

 光の女神よ、

 僕は救われたいんだ

 嗚呼、光の化身よ、・・・、

 

 

 

 漆黒の闇の中

 邪悪な空気が蔓延している

 邪鬼の群れの目が赤光を放っている

 その闇の中毅然と立っている

 存在があった

 輝いている

 光

 光の巨人

 光の巨人が闇の中で輝いている

 強烈に輝いている

 光は闇の中でこそ顕現する

 光

 僕も光が欲しい

 光よ

 僕を照らしておくれ

 僕の周りを明るくしておくれ

 光の巨人よ

 僕はあなたに助けを求める

 救済しておくれ

 欲しい

 光が欲しい

 聖なる光の束よ

 僕を照らしておくれ

 僕を救っておくれ

 

 

 

 東の果ての国、日本

 極東の国、日本

 まがい物の民主主義の国、日本

 官僚政治の国、日本

 管理社会の国、日本

 黒が白、白が黒、

 それが当然のように通る国、日本

 精神障害者のいる国、日本

 精神分裂病患者のいる国、日本

 得する奴が得する国、日本

 損する奴が損する国、日本

 金持ちが得する国、日本

 理不尽な国、それが日本

 

 

 

 まただめになった

 当然のように

 毎度のごとく

 僕の恋路は邪魔されてばかり

 僕の恋路は妨害されてばかり

 そんなに僕は悪いのかね

 そんなに僕は酷いのかね

 僕だって幸せを感じたい

 僕だって心を潤したい

 それが許されないのが

 精神障害者の現実

 分裂病患者の境遇

 不幸な現実

 不幸な境遇

 これが現実

 これが精神障害者

 これが分裂病患者

 そうなんだね、

 求めてはいけないんだ

 幸せを求めてはいけないんだ

 それが精神障害者の立場

 失恋の連続

 失恋の無限大

 そして僕を圧迫している社会の

 理不尽な現実

 僕には不幸しか与えられない

 それが分裂病患者の哀しい現実

 

 

 

 僕の歩いている道程は

 泥の道

 砂漠の道

 石ころだらけの道

 そして

 落とし穴があったり

 血の川が遮っていたり

 魔物に邪魔をされたり

 道行く人に笑われたり

 気持ち悪がられたり

 空からは切りの無い驟雨が

 礫を交えながら降りそそぐ

 僕が何をしたと言うのだ

 なぜ僕は迫害されなければ

 いけないのだ

 白衣の人々は妄想と決めつける

 白衣の人々は世界のすべてを

 知っているのか?

 ならば貴方型は神様だ

 神様だけが人を判断できるから

 そんな社会なんだな

 楽しみは剥ぎ取られ

 苦境を強いられる

 そしてみんなが笑っている

 そしてみんなが笑っている

 それでも歩くか、この道を

 目茶苦茶狭隘な道を・・・・

 

 

 

 精神障害者が幸福を求めることは

 健常者にとってはそれ自体が

 精神障害者の罪悪になる

 世の中、健常者の思いのまま

 偽善の仮面を被った健常者の群れ

 精神障害者は健常者の

 操り人形

 狂ったマリオネット

 精神障害者は健常者に都合のいいように

 楽々と操られる、今日も、明日も、

 あさっても、好きなように操られる

 精神障害者に自由は無い

 精神障害者に自由は与えられない

 精神障害者の自由は所詮、夢夢、

 夢物語

 

 

 

 風の冷たい午前中

 神社に参拝に行った

 祈りの内容はあやふや

 祈願しても願いは叶わない

 それがこの世の仕組み

 ただ無言で内容の無い

 願いを祈願する

 参道で強い風に

 背中を押された

 神様に言いたかった

 なぜ、精神障害者なのだと

 なぜ、幸福に縁がないのだと

 なぜ、この世に僕はいるのだと

 なぜ、次から次へと

 苦しむ事柄が出てくるのだと

 僕はそんなに罰を受ける

 人間なのか、そうなのか

 神様は答えてくれない

 御神籤を引くと大凶だった

 帰り道見知らぬ人にすれ違いざま

 笑われた

 僕のどこが可笑しかったのだろう

 見知らぬ人に嘲笑される僕

 精神障害者って見ればわかるんだね

 帰り道も風が強かった

 僕の人生は惨めな嘲笑される人生

 そうなんだね、ね、神様

 

 

 

 僕を囲繞する悪いことは

 持続しているのに

 僕にとっての良いことは

 持続しない

 続かない

 あっと言う間に過ぎ去っていく

 これは何かの罰なのか

 前世か輪廻転生なのか

 神様、僕に長続きする良いことを

 与えてください、僕は疲れているのです

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