健常者は僕の苦しみを
妄想と言う
健常者は僕の苦しみを
幻想と言う
そしてそんな僕のことを
精神障害者、キチガイ、
気狂い、分裂病と決める
苦しみが幻想?
苦しみが妄想?
ならばこの苦しみは
存在しないと言うことなのか
ならばこの苦しみは
気のせいだと言うことなのか
と言うことは否定している訳だな
と言うことは俺を否定している
と言うことは精神障害者を否定している
と言うことは分裂病患者を否定している
だが僕は苦しんでいる
だが僕は苦しんでいる
苦痛にさいなまれている
精神病のレッテルを貼られたら、
レッテルを貼られたら、それは、それは、
全てのものを否定される訳だ
人格を否定される、人間であることもだ
だから精神障害者は不幸だ
だから健常者は幸福だ
そして僕は僕の苦しみとその苦しみと共に
忠実に生きることを選ばずにおえなかった
僕の運命は不幸の連続と決まっていた・・・・
嫌われた、嫌われた、嫌われた、
やっぱり俺って気持ち悪いのか
いい年こいた変なオッサンだものな
気持ち悪いよ、確かに
俺は救われないなあ、
俺は救われないなあ、
本当に・・・・
なんで分裂病患者になるように
この世界に生まれてきたのだろう
なんで精神の病を患うように
この世の中に生まれてきたのだろう
キチガイになるんだったら
生まれてきたくなかったな、・・・・
あーあ、キチガイか・・・・
あ、あそこに俺の病気を
笑っている奴らがいる
世の中、こんなものだ
不可能は不可能
求めたって与えられないものは
与えられない
不可能は不可能
狭隘な幸せでも取り上げられる
何も与えられない
精神障害者は求めてはいけないのだね
分裂病患者には何も一切与えるな、
と言う事なのだね
夜更けに救急車の間抜けなサイレンが
鳴り響く
不可能は不可能
求めたって与えられないものは
断固として与えられない
それがこの社会の仕組み
これがこの世界のルール
求めるのが阿呆なんだ
精神障害者の自覚を持つべきなんだな
おもしろくねぇ世の中だな
世間の風は冷たいなあ
春は来ないのかなあ、
不可能は不可能、無理は無理
精神障害者の生きざまを見よ
不憫の一言だ
不可能は不可能、無理は無理だ
と、言うことなんだなあ、・・・
冷たい泥水に首まで浸かり
その濁流に流される
時代と言う濁流に
時間と言う濁流に
社会と言う濁流に
世界と言う濁流に
流れに逆らっても
逆らっても、逆らっても
逆らえ切れず
無駄な努力をして魂を
磨り減らしていく
濁流の強力なことよ
逆らえる力は無い
この世の価値も感じられない
自分の価値も既に無い
嗚呼、魂が漂流していく
嗚呼、魂が彷徨していく
だが、それは限りがある
それが救い
唯一の救い
神様、僕を救ってください
望みません、
分不相応な望みは願いません
だから僕を救済してください
僕の生活に
安らぎを与えてください
平穏を与えてください
僕は煩悶は好きではありません
僕は苦痛も好きではありません
何故、こんな人生なのでしょう
何故、こんな運命なのでしょう
これが僕に与えられた
人生なのでしょうか
運命なのでしょうか
僕は安らぎが優しさが
楽しさが、・・・・、
でも無理でしょうね
僕には祈る事しか出来ませんから
神様、どうもすみません、では
YOUYOUから美術鑑賞に行った
ピカソ「愛とエロチシズム」というもの
砕けた単純な鋭い線の連続の版画
その中に人間の生きとし生けるものの
自然な行動が愛を伴って表現されている
なかにはカリカチュアされたものもあるが
それはそれでなかなかユニークだ
人間の生の欲望、人間の性の欲望
欲望、欲望、欲望、
性欲、性欲、性欲、
男と女、女と男、男性と女性、
やっぱり、コンナモノナノカネェ
世の中は男と女
とにかくピカソは強大な性の
エネルギーの持ち主だった
僕もピカソみたいになりたい
だって男はそのように身体が
できているんだものなー
羨ましいなー
これが僕の正直な感想です
二月十四日、聖バレンタインデー
今日は女性から男性へ愛を告白できる日
愛の告白の一日だ
僕は三十三年生きているが
女性から愛の告白を受けたことはない
義理のチョコレートは二回ほど
もらったことはあるが、それでも
淋しいのは淋しいな・・・・
若いころ、もらえない僕はこの日を
残酷な日、などと想っていたが
僕はそういう星のもとに生まれている
この世には求めても得られないものが
たくさんある
これも僕にとってはそのひとつだろう
二月十四日、この日は僕は
あまり考えないようにしている
なぜって、哀しいからね
なぜって、悲しいからね
わたしは不完全です
人として不完全です
人間として不完全です
男として不完全です
こんなわたしは何者なのでしょう
こんなわたしは何処へ行くでしょう
何処にも行かずに何処にも行けず
不完全な人間
悩む事自体が不完全
人間として不完全なわたし
不完全な苦悩が不完全な
わたしの心に襲いかかる
わたしの存在はいったいいつまで
いつまでその存在を許されるのでしょう
いったい、いつまで、・・・・・、
きらきら光る虹色の玉
これは私の悲しみ
これは私の哀しみ
これは私の憂い
これは私の苦しみ
次から次から生み出される
悲しく光る虹色の玉の数
この中から
この玉の中からいつか、
いつかは喜びの玉が
平穏の玉が見つかればいいな
私は好きで悲しい玉の
蒐集をしている訳じゃない
そして現実は苦しみ
私の希望
私の星
私の月
私の太陽
そんなきらきら光る
虹色の玉を集めたい
生きていてもいいですか?
キチガイでも生きていていいですか?
死にたいと想うときと生きていたいと
想う時があるのです
生きていてもいいですか?
キチガイでも生きていてもいいですか?