OS8.6上のVirtual PC3.0でウインドウズ用USB機器を使いたい
「Virtual PC 3.0」上のウインドウズ環境からMacに物理的に接続されたUSB機器をウインドウズ用USB周辺機器として認識/使用するためには「Apple USB Manager 1.3またはそれ以降」が必須となります。
OS9ではその条件を満たしますが標準状態のOS8.6では「1.2.1」となりその機能は利用できません。
なおApple USB ManagerのバージョンはAppleシステム・プロフィールでは以下の箇所に表示されます。
OS8.6では「Mac OS USB DDK」を組込み1.3以降にすることでUSB機器を使用できるようになります。
私が動作確認したのは1.3.5f8です。1.3以降であれば1.3.5f8より若いVer.でもOKらしいです。
組込み方法は「Mac OS USB DDK」付属の「Mac OS USB DDK Readme」を読めばわかると思います。
...ではあまりにあっさりしているので「1.3.5f8」と「v1.4f1」の具体的組込み方法を下記します。(...どこまでだいじょうぶなのやら)
以下のファイル
v1.3.5f8 |
v1.4f1 |
USB Support |
USB Support |
上記の書類すべてがどの環境でもインストールされているとは限りません。
なお私の環境(Yikes/400)には以下の書類がインストールされていました。
SerialShimLib
USB Mass Storage Extension
USB Mass Storage Support
USBAppleMonitorModule
USBHIDUniversalModule
USBPrintDriver
とりあえず純正システムの用意する「USBなんとか」といった書類全部と「SerialShimLib」「HID Library」を外せばOKのようです。(おいおい)
プリンタ、スキャナ、メディアリーダー等で使われる非標準USBドライバ類は識別/隔離しやすいよう「ラベル」で色分けしておくと作業しやすいと思います。
次に「DDK」セット内にある「Extensions-AppleBuilt」フォルダ内の書類(フォルダをも含む場合あり)
v1.3.5f8 |
v1.4f1 |
HID Library |
HID Library |
modify the file "USB Support" to include a new resource 'usbx' (Resource ID = 1984).とゆうことなので新規リソース「usbx」 (リソースID = 1984)を作成します。
「USB Support」を「ResEdit 2.1.3」で開き
メニュー「Resource」で出てくる一番上の「Create New Resource」を選択します。
以下の窓が現れます。
選択肢に「usbx」はありませんので入力ボックスに「usbx」とタイプします。
その後すぐに
「Get Resource Info」を選択し、
ID:に「1984」とタイプします。(IDボックスには数字が入っています、最初から空白では無いです)
最後にファイル保存すれば作業は完了です。
開いている窓を閉じようとすると保存するかどうか聞いてきますので「Yes」を選択して保存します。
OSが持つオリジナルのUSBドライバは「Mac OS ROM」の中に配置されています。
起動中「USB Device Extension」はそれとすり替えるようにシステムに組込みます。
どの時点で組込まれるかは起動動作中マウスを動かし続けることで確認できます。
マウスからの入力を一時的に受け付けなくなる合間に組込んでいるようです。「Mac OS USB DDK」組込み後の注意点
エラー等でMacが異常停止したのちUSBマウス&キーボードからの入力操作を受け付けなくなることがあります。
そうなるとMac本体の再起動スイッチを押し強制再起動するしかないのですが「Mac OS USB DDK」組込み後は再起動後もUSBマウス&キーボードの入力操作を受け付けない場合がまま起きます。(正確には起動途中からです)
そうなった場合「C」ボタンを押してCD-ROMから起動し、HD上のシステムから「DDK」セットをゴミ箱に移し、そのHDでいったん起動させUSBマウスなどが正常に機能することを確認した後、 ゴミ箱に待避させた「DDK」を再配置して起動すればOK(なよう)です。