台風一過、絶好のコンディションであったが、台風18号は山口ほか各地に被害をもたらした。山口宇部空港が高潮で壊滅したのが有名だが、競技会場の近くも防潮堤が壊れて田畑が海水を被る被害があった。集合場所の山口県セミナーパークの植樹も多数倒れ、周囲の水田も稲が倒れ水に浸かっていた。このような状況だから、選手や役員にも被害があり急遽欠席せざるを得なかった役員も多かったようだ。
過去の山口県支部大会の集合場所が山口県セミナーパークだった際に海岸まで移動したので、今回はどこが会場になるかと期待していたが、支部長がここの職員であると聞いてスタートとフィニッシュがここだろうと納得。
競技範囲は東西が広い部分で1.7km、南北が2.6km。南北の谷間で南半分が広がっている。北に位置するセミナーパークの集合場所がスタートで、南500ｍがフィニッシュ。ＴＸ１が南770ｍ、ＴＸ２が南南東1,700ｍ、ＴＸ３が南1,750ｍ、ＴＸ４が南南東1,350ｍ、ＴＸ５が南南西1,900ｍの位置。
標準探査順は１→４→２→３→５または、この逆。配置は一辺1,100ｍの正三角形の頂点と辺の中間点で、道がこの三角形に沿って存在し、全てが平地部に設置されていたので、３分の２を超える選手が規定のＴＸ全てを探査し、１時間を切る選手も多くなった。
スタートラインは北西方向で、セミナーパーク周囲のクロスカントリー（ジョギング）コースを走らせるようになっていたが、競技範囲の北３分の１は全て750ｍ圏内なので、ジグザグのクロスカントリーコースを走るのは無駄と判断。受信開始地点を越えたら直にスタートへ引き返し、セミナーパークの外に出てまっすぐな車道に沿って南下。なお、私が引き返したので受信開始地点の役員が驚いた顔をしており、この後、逆行禁止の指示がなされたそうだ。
これが正解で７分後にＴＸ１をゲット、さらに数分後にはＴＸ２を。やや遠回りをしたが比較的容易にＴＸ３をゲット。これなら１時間以内にフィニッシュ確実と気を良くして最後のＴＸ４へ向かったのだった。
ところが、フィニッシュ近くの西の山中にあると思っていたのだが見つからず、逆の東方向から強く入感。東の山に入っても見つからず、細い谷道を降りて山を出た所でやっと発見。なんと、ＴＸ１からＴＸ２へ向かう道から僅かそれた所ではないか。往復で通って一瞬「もしや？」と思っていた場所だけに、全部見つけたが時間を無駄に費やした結果となりちょっと悔しい大会だった。
ＴＸの配置については最適探査順にＴＸを結んだ直線に沿って道が存在したことで、走力が優位になったので各ＴＸをもう少し分散させた方が良かったのではなかろうか。特にＴＸ１はＴＸ２・３・４方向からフィニッシュに向かう際に遠くからポストが見えてしまったので、もっと道から離れた位置の設置が好ましかったと思う。
［競技メモ］
競技用地図は行政地図のモノクロ普通紙コピー
成績表を選手全員に配布
記念品は山口銘菓の外郎（ういろう）