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競技結果

長野ARDFクラブ2001競技大会 報告

平成13年1月7日(日)
長野県東筑摩郡四賀村穴沢「穴沢温泉松茸山荘」周辺
競技時間140分 スタート10:15〜10:30 天候:くもり
144MHz帯 A2

 新年を迎えて初の競技会、つまり21世紀初の競技会となったこの大会。1ヶ月前に開催が決まりe−MAILや葉書による開催通知だけであるとともに、季節がら雪なら中止との条件付の催しでありながら、各地からARDF初体験2名を含む22名が参加したにぎやかな競技会となった。私にとっては国内初の144MHzA2型式波の競技会でもある。

 参加するのに雪も心配であるが、私にとっての難関は前夜開催の自治会役員会。4月から自治会の役員を1年間務めるのだが、会長などの役割分担を決めるとのことで、終わるのが遅くなれば出発を見合わせることにしていた。聞くと昨年は日付が変わるまで会議がもめたそうで、競技会参加は絶望的かと思えたが、懲りた現会長が適切なアドバイスを行って比較的スムーズに分担が決められた。スムーズと言っても開催通知文では21時までとなっていたが、終わったのは22時を過ぎていた。

 自治会の運動会の日程によっては、今年の全日本大会には参加できないかと心配しつつ長野へ出発。せめて長野県内に入りたかったのだが、出発が遅れて眠くなったので、中央自動車道に入って最初のパーキングエリアで仮眠。目覚めたら、やや寝過ごし気味。外気温が氷点下9度と霜で白く輝いている道路を猛スピードで走って受付セーフ。集合場所の施設名は松茸山荘とぜいたくな名前だが、これは当地が松茸の産地であることによるもので、松茸山に自由に出入りできるのはこの季節だけであろう。

 長野ARDFクラブからのお年玉ということか、参加費は無料と嬉しい。無料でありながら寒いだろうと軍手と使い捨てカイロが配られ、おみやげもたくさん用意されている。おみやげも嬉しいが、選手にとって一番ありがたいのは心のこもった運営。少ないスタッフではあるが、何度かの現地での調査はもとより、アンテナの事前点検を行なって腐食やハンダの不良による接触不良部を修理するなど選手ならではの準備が行なわれていた。

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 競技範囲は北から南南東に伸びる約2.5kmの谷間の集落。途中に東方向に分岐する大きな沢が2つある、複雑な反射となりそうで、実際、私は最後までTX3がフィニッシュ付近だと判断を誤っていた。スタートは北西の端の集落入口の神社で、各TX位置はTX1:南南東2,280m、TX2:南東930m、TX3:1,960m、TX4:東南東1,580m、TX5:南東1,310m、フィニッシュ:南南東870m集合場所の松茸山荘。

 探索はTX4が東方向から強く聞こえるので、まず北東部の山に入る。山頂近くの細い路を進んでもTX4を発見できない。ここで失敗に気付く、今日の設置はJE0QBK岡田さん一人で行っているから山奥に置くことはないだろうことを。そのまま進んで集落の幹線道路に出たら、山に入った地点から300mほど離れた場所でしかなく、40分も無駄に使ってしまった。

 その先の小さな沢の奥からTX4が聞こえる。今度こそ間違いないと沢に入り、300mほど進んでポストを発見したが、それはTX2。納得いかないままパンチ。ここで惑ったのは私だけでなく、山頂の高圧線が影響しているようだ。

 次こそ本物のTX4だが、道路から少し逸れた林の中というオーソドックスな設定であったが道路を行き過ぎ更に戻り過ぎと手間取ってしまう。最初に入った山のTX4推定位置はスタートからの角度は正しかったが、距離が約半分と大きくずれていた。

 残りはTX1とTX3であるが、時間が残り少ないのでTX3を捨てて安定した測向ができているTX1に絞ったのだが、これが遠い。走っても走っても発信源は遠い。やっと南端の林でゲットして、フィニッシュへ一目散。制限時間ギリギリでフィニッシュし、年始のタイムオーバーは避けることができた。

 閉会式ではARDF初体験の新人や入賞者に記念品が贈られ、全員にクラブ員提供の林檎と乳製品が配られ、私は遠来賞を戴いた。

 雪が降りそうとのことで多くが足早に帰途についたが、急ぐ必要のない私は解散後に松茸山荘で行われた長野ARDFクラブの新年会に参加し、その後、温泉に入浴。入浴前に雪がちらつき始めたが入浴後には5cmほどの積雪となっていた。4WD+4Wスタッドレスタイヤで快適に走行。中央道伊北〜中津川がチェーン規制との表示があり、夜なので無理せずに、長野道みどり湖PAで休むことに。

みどり湖PAで雪に埋もれる愛車 JR0QMV片桐さんによると、伊那インターで渋滞、駒ヶ根インターも渋滞。駒ヶ根では、出口2kmから出るまでに約1時間もかかってしまい、高速をあきらめて一般道を通り22時に帰宅したとのことで、急がない身は途中で休むのが正解か。朝、目覚めたら15cmほどの積雪。中央道のチェーン規制表示は残っていたが路面が濡れているだけで走行に支障は無く、無事帰宅。ただし、車体は融雪剤と泥で全面ざらざら。

 思えば、絶妙の降雪タイミング。競技が終わってから雪になるのも幸運であるが、前々日、金曜日の夜には名神高速道が降雪で融雪剤散布のために通行止め、通行止め解除後も渋滞が続いていたので、どちらにしても降雪が1日ずれれば競技会に参加できないか、中止になっていたはず。今年はARDFに天運があるのか、今後に期待したい新世紀最初の競技会であった。

 ところで、この競技会のもう一つの初めてが韓国製新型受信機トップガン2の日本の競技会での初使用。12月に購入したものを練習なしでのいきなりの実戦使用であったが比較的使い易い感触を得た。音Sはスイッチで入切可能で、A2波では遠くからは音S切で測向し、近くでのアプローチには音S使用が適当と思われる。新年会で披露したところ、「完成度が高い」とクラブ員から高評価。F2波でどんな働きをしてくれるか、次の競技会が楽しみである。

競技結果


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