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北野天満宮(天神さん)の中門
京都


天神さんとは・・・言わずとしれた「北野天満宮」のこと。
当エステイト信の氏神さま。そして、我が大内裏仙人の親友である
菅原道真公をまつっています。
ちなみに、ずいき祭のお御輿はうちの前の下立売通も通ります!

東風吹かば匂いおこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ

このうたを詠んだ菅原道真は、太宰府で903年2月25日没したが、その後、京都で天災が続いた。
御所の清涼殿に雷が落ち、その場にいた大納言藤原清貫らは「震死」したという。
この雷は道真の怨霊の仕業とされ、そのとき居合わせた時平は太刀を抜き「そなたは生前わたしの次位におられた。
たとえ雷神になられてもわたしに一目お置きなさるべきである」と言って睨みつけたところ雷鳴は鎮まったという。
しかし、その後も道真左遷の関係者死が続き、ついには中心人物の藤原時平も37歳の若さで病死。
人々は雷や病魔となって復讐する道真の怨霊をおそれ、その霊をなだめて鎮めるために神としてまつった。
こうして北野天満宮が創建されたのである。

「天満宮」と言えば、学問の神様として思い浮かべる人が多いであろうが、
そもそも「天満宮」とは本来農耕の神様(雷だったとも)であり、学問とは無縁のものであったとか。
菅原道真との関係で学問の神様としてまつられることになったものである。
現在では、受験シーズンともなると多くの受験生で賑わい、社内の梅園もこれまた有名であるが、
その梅園の奥の方に豊臣秀吉がつくった御土居跡があることを御存知だろうか・・・。
秀吉は京の「魔界」パワーを封じ込め、区画整理のため御土居を作ったのだが、
現在ではここを含めた数カ所しかその跡は残っていない。
北野天満宮を訪れたらば、ぜひ見て行って欲しい。また、秀吉は、
表参道の松林で1587(天正15年)10月1日、1000余名を集めて北野大茶会を催している。

菅原道真公プロフィール
承輪12(845)年、上京区烏丸通下立売下る(?)。代々、学者の家に生まれる。
十代から秀才の誉れ高く、三十歳頃には若手官僚として活躍、清和・陽成・光孝・宇多の四帝に仕えた。
特に宇多帝の信任は厚く、皇太子の教育係に任ぜられたほどである。
地位もどんどん上がり、宇多帝が譲位されて皇太子が醍醐天皇となると、宇多帝は新天皇に強く推薦して道真を右大臣に昇進させた。
しかし、いつの世も出る杭は打たれる、人の出世に対する嫉妬心は変わらない。
当時は藤原氏の全盛時代。左大臣・藤原時平(関白藤原基経の子)は藤原氏以外の者が大臣の地位に着くことを好まなかった。
しかも、書の達人であり、文学者でもあった道真は、若い時平にとっては妬みと憎しみの対象となった。
そのため時平の陰謀にはまって太宰府の権帥(ごんのそち)として左遷された。
京を離れるとき自宅の庭の梅を見て詠んだのが、前述の和歌「東風ふかば・・・」である。
この時代、すでに太宰府は朝鮮半島との軍事・外交上の重要性を失っており、
道真はそこへ、しかも長官としてでなく権師という低い身分で飛ばされたのである。
太宰府では軟禁生活の中、無念を抱いたまま、延喜3(903)年、死去した。

その後のいきさつは、この頁の最初に記したとおりである。嗚呼・・・
平成14年千百年大萬燈祭
御祭神・菅原道真公が亡くなってから、50年毎に行われている式年大祭である。
 最も重要な祭儀であり、御神慮をなぐさめ、御神徳の発揚を祈念すると共に、
本殿の屋根葺替・境内整備などの記念営繕事業をおこってきた。
現在、御本殿改修工事、参道整備事業が終了し、境内50社の摂末社改修工事がなされている。

仮遷宮・仮殿遷座祭(平成8年10月31日)/正遷宮・遷座祭(平成13年春)/大萬燈祭・千百年大祭(平成14年3月25日)

当店の前の通り(下立売通)を通る天神さんのお御輿〔2001年4月15日撮影〕

当店の前の通り(下立売通)を通る天神さんのずいき御輿〔2002年10月4日撮影〕
天神さんの鳥居 ≪アクセス≫市バス「北野天満宮前」すぐ。京福北野線「北野白梅町」から徒歩数分。
        駐車場あり(無料・毎月25日の天神さんの日は不可)。

≪公開≫8:30〜17:30/2月初旬〜3月中旬の梅苑は10:00〜16:00
      境内自由/宝物殿300円(25日のみ)
      梅苑:中学生以上500円・子ども250円(梅茶・菓子付)

≪ホームページアドレス≫ http://www.kitanotenmangu.or.jp/

≪住所・п602-8386 京都市上京区馬喰町 TEL.075-461-0005

国 宝 本殿/石の間/拝殿/東西楽の間/紙本着色北野天神縁起8巻(付紙本墨画同縁起下絵・梅樹蒔絵箱)

重要文化財 中門(付左右袖塀2棟)/回廊/後門/透塀(付棟札6枚)/東門/絹本着色舞楽図2帖/紙本着色北野天神縁起9巻/
紙本墨画雲竜図/太刀・刀5口/紙本墨書日本書紀28冊/紫紙金字金光明最勝王経第一(後宇多天皇)/板絵金地着色昌俊弁慶相騎図

道真公が亡くなられたのが丑の年・丑の日・丑の刻ということから「牛は天神さんのおつかい」といわれている。この牛の頭をなでるとかしこくなるとか、自分の身体の悪い部分をなでるとよくなるといわれているところから、多くの人の手でなでられ、ピカピカに光っている。
つるつるぴかぴかの牛
北野天満宮というと、毎月25日(菅公さんの月命日)の「天神さん」と「ずいき祭」があまりにも有名であるが、その他にもいろいろお祭りはとり行われている。いくつか、主なものを挙げておこう。
新春 初詣1月1〜3日)・筆始祭・天満書1月2〜4日)・初天神1月25日)・
節分祭
2月立春前日
 春 梅花祭2月25日)・祈願絵馬焼納式4月19日
 夏 雷除大祭6月1日)・御誕辰祭・大茅の輪くぐり6月25日)・
御手洗祭・七夕祭
7月7日)・例大祭8月4日
 秋 ずいき祭10月1〜5日)・余香祭10月29日)・御茶壷奉献祭口切祭11月26日
 冬 献茶祭12月1日)・終い天神12月25日)・大晦日12月31日

ちょっと、いい話 その1 天神さんで平安騎馬隊に会えます!
        毎週火、毎月第1・3・(5)水曜日(午後2時から午後4時まで)
     <雨の日や他にイベントがある時は、会えないことがありますので、ご見学の前に、
    平安騎馬隊(電話075−451−9111内線3601)まで、お問い合わせください>)


その2 ご近所の粟餅所澤屋(あわもちところざわや)の粟餅は、おいしいです!
     今出川通をはさんで北野天満宮の真向かい。売り切れると閉店するのでお早めに!
     名物の粟餅はきな粉やこしあんがGOODです(粟餅1皿5個 510円・抹茶付700円)。
     テイクアウト可。(9:00〜17:00・売切次第閉店・定休日:木曜・26日)