レーズンスコーン 


さいきん,ベーキングパウダーに含まれる焼ミョウバン (アルミニウムの化合物) が問題になっています。 アルミニウムの多量摂取はからだによくないので,ベーキングパウダーは焼ミョウバンを含まないアルミフリーのものを使うようにしてください。 (2013年6月追記)

材料(10個分)

小麦粉(薄力粉)       250g
ベーキングパウダー      小さじ 2.5(6〜7g)
塩              ひとつまみ(小さじ 0.5)
バター            30g
砂糖(グラニュー糖)     小さじ 2
レーズン           40g
牛乳             180ml

レシピ

  1. 小麦粉にベーキングパウダーと塩を加えてよく混ぜる(または篩にかける)。

  2. バターをナイフで削って小麦粉の上に落とし,指で rub in (注1) する。

  3. 砂糖とレーズンを加えてよく混ぜる。

  4. 牛乳を加え,ゴムへらでざっとこねる。 牛乳の量は,粉の状態の小麦粉がちょうど溶けて残らないていど。

  5. 小麦粉をまぶした台の上で生地を数回 knead (注2) する。

  6. 生地を 2cm ほどの厚さに延ばし, 直径 5cm ほどの大きさに切ってベーキングシートの上に形を整えて並べ (注3), 暖めておいたオーブン(200℃)で表面が淡い狐色になるまで15分ほど焼く。 膨れ上がって側面に割れ目が現れたらできあがり。

  7. オーブンから出して冷ます。
    上下に割って,バター・マーガリン・ ブルーベリージャム・チーズスプレッドなどを塗って食べるとおいしい。 紅茶(ミルクティー)によく合う。 冷たくなったものは,オーブントースターで暖めるとよい。 外がサクッとして中はふっくらとした,焼き立てのスコーンのようになる。

注1
rub in は直訳すれば「揉み込む」? バター片を小麦粉ごとグイとつかみ,指先で勢いよく揉んで砕いていくという感じ。 バター片がなくなって,全体が細かいパン粉のような状態になったらOK。 この間,ほんの数分。 時間をかけすぎるとバターが溶けて,牛乳を加えたときベトベトになる。

注2
knead は「こねる」という意味だが,手で雑にこねるだけ。 小麦粉をまぶした台の上に生地を乗せ, 小麦粉をつけた手でグイと押し延ばしては折りたたむ。 この動作を数回繰り返す。 生地が手や台につくときは,軽く小麦粉をまぶす。 すばやくするのがこつで,時間をかけてていねいにやると膨れなくなる。

注3
密着するように並べると,側面が硬くならないのでよく膨れる。 焼く前に,つや出しのために刷毛で上面に牛乳を塗ってもよい。
[写真]
プレーンスコーン(レーズンを切らしていたので…)


文献

・ 林 望 「イギリスはおいしい」 文春文庫 (1995)
たいへんくわしい


T. Fujiwara's page
Last update: 1997/2/25
T. Fujiwara <fujiwara AT kcua.ac.jp>