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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2003

ライブレポートなどといえるものではなく、ただの日記です。
セットリストは全部ではありません。覚えているもののみです。
曲名、演奏順は間違いを含む可能性大です。
どうぞ御了承ください。


8月15日(金)

会場に着いたらもう20時前。
駐車券と間違えてイベント自体の券を見せてしまい
車に置いてきてしまった。
大ショック。
気付かない私達も悪いが、係員さんのチェックも甘すぎるんじゃないだろうか。
遠い駐車場まで友達に取りに行ってもらっている間に
会場外テントに荷物を運ぶ。
これがまたなかなか遠いが、もちろんテントを使わせてもらえるだけでとってもありがた
い。
SUN STAGE 前で一度合流した後、
スカパラを振り切ってゴーイングの晴れ姿(?)を見に行った。

GOING UNDER GROUND

いつものようにいちばんに出て来てタオルを掲げる洋一さんをみて
またまた泣きそうになる。
熱いぜー。

"センチメントエクスプレス"
"Diary"

「やっと来られたよ、ライジングサン!
  ほんと嬉しいよ」
  いやねえ、食いもんが安くてうまい!」
「さっきメロン食ったよね」(←ナカザ)
「炭水化物大好き、ゴーイングアンダーグラウンド松本素生です」

近くにいた男の子が「ゴーイングが大好きだぁー!」と叫んでいた。
他のバンドだと引いてしまうかもしれないが
ゴーイングだとほほえましく感じるのは本当に不思議。
つづいて新曲。
よくきこえなかったが、いっさんが初めてコーラスをします、と言っていたような…。
違ったらすみません。それから

「ライジングサンでやっちゃうよー?!」

ってことで、ナカザの

"ショートバケーション"

「ここにはテントあるけど、なんにもなければ俺の声がもっとみんなに届くのに!」
とギャグなしで言うナカザに
「ボーカルは俺だぜ?」とソウくん。
次にもう一曲新曲。
前にBIG CATでも聴いた曲。

「また来年も来ます!
  まだ誰にも何にも言われてないけど
  先にこう、言ってしまったほうがいいかなと思って」

あっという間に最後の曲。
ギターの調整をしている間のトーク。

「あそこにスケボーパークあるじゃないですか。
  俺、最近スケボーやってるんだよね。
  すでに2回板折ったけど」
「それは、体重で?」
「俺さあ、そんなに、…ぽっちゃりくらいじゃない?
  ギターの機嫌もなおったところで、あんまり最後にやったことない曲なんですが
  今日にぴったりだと思うので」

といって始まったのはやはり

"タッシ"

「ステージに上がって一緒にうたってくれませんか?」
の誘いに殺到するお客さんたち。
最後には、ソウくんとナカザ以外のメンバーが見えなくなるくらい
ステージ上がお客さんでいっぱいになった。
ダンボールに「歌わせて」「タッシ」と書いて持っている人もいた。
ここでこれができるのは君たちくらいだよきっと。
とすがすがしい気分になっていたら、携帯を落としたことに気付く。
次のモッズを聴きにかけつけている素敵なおにいさん方にも探してもらった。
その間、セッティング中のステージの上でちょっとした動きがあるたびに
「モッズ!モッズ!」のコール。
携帯も無事見つかって、ずっとここに居続けたい気持ちをおさえながら
ZAZEN BOYSを一目見たくて、いったん RED STAR FIELDS へ走る。

ZAZEN BOYS

人があふれかえっていたので、中には入らずに横できいた。
結局1曲しか聴けなかったけれど、それがかなり好みな感じ。
またまた相当後ろ髪を引かれたが、
改めてライブにいこうと心に誓って EARTH TENT に戻った。

THE MODS

またまたすごいモッズコール。
思わず前の方にも行ってみた。
フェスって楽しいー!
といちばん思った瞬間。
氣志團の人もきていたらしいが、例によって私は気付かなかった。
後ろの方にいた若者たちも大いに踊っていた。
足ぱんぱんになりながら一日目終了。


8月16日(土)

折角なので観光もしようということで北大へ向かった。
広すぎてナビで検索するのもたいへん。
クラーク像や獣医学部のカラスなどの写真を撮って
二条市場へ。
今回こそはうに丼を食べるのだ。
市場の中にあるどんぶり屋というお店には行列ができていた。
しかし回転が早くてすぐ順番がまわってきた。
まず二色丼(うにいくら丼)1580円と、鉄砲汁(かに入り)380円を頼む。
ごはんが少なめだったので、ひょっとするともう一杯食べられるんじゃないかという気が
してきた。
友達が食べていた三色丼のサーモンがおいしそうだったので
うに・サーモン丼はないかときいたら、あーないですねーと軽く断られてしまった。
ということでうに丼を注文。
ごはん減らさなくていいですか?と聞かれたが、大丈夫ですと断った。
そしたらやってきたうに丼は明らかにさっきよりごはんが多かった。
ちょっと後悔。
でもなんとか食べ切った。
そこから何故かワンダーなんかを聴きながら会場へ向かう。
第一駐車場が満車で、第二駐車場へ。
結構時間がぎりぎりになった。
まさやんが気になりながらも、途中で移動することも考えつつ
まずは GREEN OASIS のはじめにきよしに行ってみる。

はじめにきよし

椅子があってくつろぎモード。

は(はじめ)「山崎まさよしさんみにいかなくていいんですか?」

煽りではなく、本当に疑問な様子。

"spring spring"

は「ほんま、よう集まってくれましたねぇ。
    いいんですか?ずうっとこんな感じですよ?」

今までにぼくらのこと見たことある人いますか?の問いに、4分の1くらいが挙手。

は「へえー。見たことある人がいるとはね〜。
   あっ!はじきよTシャツ着てくれてる人がいる。
   どこで買ったんですか?大阪で。通販で。
   …なんてアットホームなんでしょう。
   あ、タイガースTシャツの人もいますよ」

"ポットでお茶を"

途中で出て行く人を黙って目で追うさみしそうなはじめさん。
「いつか SUN STAGE に出てやる〜!」とはじめさん。
でもその人も実は後ろで最後まできいていたらしい。

"Shadow"

曲の合間にまさやんの声が聴こえて来る。

は「あっここでも聴こえますね。ぼくら静かにしときましょうか。
    すごいですねえ、ひとりでやってるとは思えない。
    僕ら、ふたりでやってるとしか、思えないですからね。
    ま、言い方ですけどね。
    画期的ですよね。ここで何にもしないっていうのも」
き(きよし)「はい。ぼくも聴きにいきたい」
は「みんなで一緒に行きましょうか」
客  拍手
は「そこで拍手せんといてくださいよ」
き「切なくなりますね」
客「なんで長袖なのー?」
き「北海道は寒いってきいてたんですよ。
    僕、北海道自体に来るのが初めてなんですよ」

その他いろいろトーク。
はじめさんは「君たち、あったかすぎますよ。ぼくらに」
と何度も言っていた。

き「しゃべりに来たんじゃないですからね」
は「演奏しましょうよ。
    きよしさん、次ピアノですよ。早く移動してくださいよ。
    あんた待ちですがな」

のそのそ動くきよしさん。
はじめさんはノコギリに持ち替え。

「まだめちゃめちゃ昼間ですけど、ここを星でいっぱいにしますから。
  目つむって聴いといてください」

"満天の星を見上げながら"

は「こう見えても僕ら、もう3枚CD出してるんですよ。
    こないだ3枚目が出まして、その中の曲をやるんですが
    知らない人にとっては何枚目でもおんなじですよね。
    それはもう初めてなんやから。
    でもこの曲はまだ大阪でもやってないかな?」
き「世界初ですね」
は「そうですよ。その×××という曲と
    いつもやってる"新しい生活"という曲を続けてやります。
    きよしさん、ピアニカ持ってくださいよ」
き「あ」

曲が始まっていきなりきよしさんが止まる。
はじめさんはワンフレーズ弾いてから止まる。

は「なんでですかっ?」
き「コードが違った」
音合わせ。
は「大丈夫。合ってます」
き「世界初はこういうもんですから」

みんなで手拍子。
3段階くらいテンポが速くなる。

「もうちょっと速くやりましょう。ワン、ツー、スリー、フォー」

さらにテンポアップ。ヒートアップ。
立ち上がってノリノリのはじめさん。
そしてきよしさんも立ち上がる。

は「きよしさん、立ちましたね。ほんのちょっとだけ立ちましたね」
き「立ちました」

き「………」
は「きよしさん、まだ楽屋にいるんじゃないんですからね。
    なんかしゃべってくださいよ」
き「暑いですね」
は「そういう話は最初にするんですよ。
    もうあと一曲で終わるっていうときに」

"青空"

そして

"はじめにきよしのテーマ"

「僕らのテーマソングみたいなのがあるんで、一応やっときます」

右、左、正面と、ていねいにおじぎして去っていった。
はじめさんは最初はける方向を本気でまちがえたようだった。
おいしいね〜。
終わって外に出たらまさやんはまだやっていたので
ほんのちょっとだけ聴けた。
荷物を置きにテントまで走り、さらに EARTH TENT まで走る。
ぎりぎり間に合った。

the pillows

"この世の果てまで"

「KEMURI みにいかなくていいんですかぁ?」
「オリジナルラブみにいかなくていいんですかぁ?」
と、返事はわかってるくせに叫ぶさわおさん。

"WAITING AT THE BUSSTOP"

一気に押される。
2曲目でいきなりピークがきた感じ。
ダイブする人が上を通って行った。

「寒い寒いってきいてたけど、暑いじゃないか」

"ターミナル・ヘヴンズ・ロック"
"バビロン天使の詩"
"Ride on shooting star"

「EARTH TENT を選んでくれたかわいい君たちに
  いいうたをうたってやるぜ」

で、何をうたってくれたんだっけ?忘れてしまった…。
そして「Can you feel?」の絶叫とともに

"ハイブリッドレインボウ"

聴けてよかった。
今回最ももみくしゃになったのはこのピロウズだった。
髪はくしゃくしゃ、Tシャツはボロボロ。
それでこその満足。

南佳孝

時間はあまりないが少しでも聴きたくて佳孝さんの元へ。
しかし RED STAR FIELDS は押していて、なかなか始まらない。
草の上にすわって待つのもいいものだけれども。
やっと始まったが2曲目あたりで時間が心配になる。
走る気力がなくなってきていたので、早めに EARTH TENT に移動した。

斉藤和義

ステージを見ると、弾き語りらしいセッティング。

"透明の翼"
"アゲハ"

「どもー。
  去年の夏のイベント以来なんで、こうしてたくさんの人に来てもらえると
  あっ俺やってたんだなぁーって思いました」

やってるよー。やってくれよー。

"幸福な朝食、退屈な夕食"

大好きだー。

"彼女は言った"

せっちゃんの本領発揮?!のエロさ。
ひゅーひゅーの合いの手しきり。

「あ、からだのこと心配してくれてる人いるかもしれませんが
  もうすっかり大丈夫ですんで。ええ。ありがとうございます。
  たばこもやめましたし。
  オナニーは毎日やってますけどね」

とトークもエロく。

"歌うたいのバラッド"

最初の「あー♪」の声を聴いたところで、ため息のような歓声があがった。
最後は

"やわらかな日"

こんな日が自分にもくるだろうか?なんてことをやわらかめに考えながら
極めてやわらかく終わる。

少し時間に余裕ができたので、ごはんを食べにいく。
タイラーメンのようなのを食べた。500円。
いろんな人の色紙が飾られていて、ゴーイングの誰かのもあった。
めがねかけてたからたぶんソウくんなんだろうけどあんまり似ていなかった。
味はなかなかおいしかった。辛くはなかったが。

それから缶バッジのガチャガチャをやりに行く。
狙いは民生の侍だったけれど、結局一度も目にすることさえできなかった。
2000円分もやってしまった。
交換希望の人の手に乗っているのはだんだん同じものばかりになってくる。
最初から入っている数が違うんだろうなー。
しかし意外なものが意外に人気なかった。
ファンのひとたちは別のところにいたのだろう。
せっちゃんの愛猫ストラップも購入。

友達が携帯の充電をしている間に
ホクレンのフルーツを見に行った。
メロンもすいかも200円。
すいかは8分の1くらいの大きさで、半分でも十分満足。
冷えているしとっても甘い。

スピッツ

音が聴こえるあたりに到達すると、ちょうど

"ロビンソン"

が始まるところだった。
中には入らないながらも若干近付く。
やっぱり素敵。マサムネくん。

"虹を越えて"
"トンガリ'95"

などをやっていた、と思う。それから

"8823"

野外にぴったり。
なんともいえず切ない。
最後は曲名がわからなかったが、渋く終わった。

麗蘭

次の影響か、かなり混雑していた。
初生チャボ。
かっこいいー!
予想以上にうっとりする。
うっとりな雰囲気をかもしだすMC。
そして彼も「また来年も来るぜー!」と何度も叫んでいた。

SAMURAI III

麗蘭が終わっても、下がって来る人が4人くらいしかいなかった。
びっくり。
ほとんど人の動きがないまま、次の侍を待つ。
中にいたので周りの状況がよくわからなかったが、かなり人が集まっていた様子で、
スタッフから注意があった。
押さないように。周りの人のことを考えるように。
しばらくしてWESSからも同様の注意があった。
見えない人も多いと思いますが、音でも楽しめるので。
注意の効果もあって、メンバーが登場してもまったく押されることはなかった。
民生はときどき見えた。他は見えず。
最初は、居酒屋で作ったという"SAMURAI IIIのテーマ"。
「珍しい、三拍子の手拍子を!」といって手本を示すChar。
「何故三拍子かと言うと、ほっかいどう♪ほっかいどう♪ほっかいどう…」
北海道に合わせたらしい。
かえるのうた風でもあった。
あとはビートルズやスティング(あまり自信なし)のカバーなどをやっていた。
有名な曲ばかりだったが、はずかしながら曲名がわからない。

"Come Together"

はやってたかな。日本の曲は

"上を向いて歩こう"

そりゃもうどれも期待どおりのかっこよさ。
聴きごたえ満点。
3人ともしゃべりは侍言葉風で
民生は「拙者は出番がこれしかないでござる。暇でござった」と言っていた。

現地に来ていない友達から、スペシャワブースで生放送をやっていて
スカパラメンバーが出演中という情報を得るが
ブースがどこだかよくわからない。
とりあえずホクレンで冷やしトマト(100円)を食べる。
まるごと1個ずつ。これまた甘かった。
そのうちブースの場所が判明したので、慌てて走る。
すでに人がたかっていた。

寒くなってきたので上着を取りにテントに行こうとしたら
Air-G' ブースにゲストがいて、近くのスクリーンに映っていた。
最初は何故かギターウルフかと思ったが、手前の眼鏡かけてる人が明らかに違う。
誰?
関西弁?
ニューシングル?
かなり長いこと考えて、声をきいて、ようやくそれがくるりだと気付いた。
眼鏡の人は佐藤くんやん。
なんですぐわからなかったんだろうとちょっと落ち込む。
終わりかけていたが、しゃがみこんで最後まで聴かせてもらった。
おかげで体温が少し上がった。

テントでぶ厚い靴下やらセーターやらいろいろ着込んでいると
花火の音がきこえてきた。
しかし外に飛び出て行く気力もなく、音だけきいた。
結局気温は去年ほど下がらなかったような気がする。
マフラーも手袋もカイロもいらなかった。

ROCK'N'ROLL GYPSIES

聴いてみたかったジプシーズへ。
しかしこのとき眠気のピークがきてしまった。
身体は揺らしていたが、意識は遠くへ飛んでいた。
たくさん夢をみた。
ほとんど喋りはなく、たたみかけるように演奏を続けて
嵐のように去っていった。

くるり

続いてくるり。
思ったより前まで行けた。

"虹"

「眠たいなんていうてるやつはおらんやろね?」

"ワンダーフォーゲル"
"トレイン・ロック・フェステバル"

期待通りやってくれました。ロックフェスティバルだけに。

"GO BACK TO CHINA"

「前に出させてもらったとき、少し長くやったんですよね。
  それは僕等にとってもお客さんにとってもしあわせなハプニングだったわけですが
  怒られちゃいました。
  なので今日はちゃんと終わります」

と素直に謝っていた。へえー。
それからくいっと手招きして
「くるりの世界へ!」

"ARMY"

深夜にぴったり。

"HOW TO GO"

そして

"ばらの花"

涙が出そうになった。
実を言うと、この曲を聴くと反射的にもっくんを思い出してしまう。
もっくん以外のドラムでばらの花を聴くのはこれが初めてだった。
もしかしたらこれを聴くためにここへ来たんじゃないか?
なーんて思い詰めてしまうほど、身体にしみた。
しばらく離れていたけれど、またくるりも聴きにいこうかなと思った。
そんな風に、切なくも、しみじみと、これからを思わせながら
ずっしりと私のフェスを終わらせてくれた。
夜明け前に。
岸田くんが空を指さした。

テントを片付けている間に夜が明けて
明るくなった中、トータスの声を聴きながら帰路についた。



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