古書画彩色修復(補彩)について

彩色修復(以後「補彩」という)は生計をたてるための主な仕事でして、大学卒業から文化財修復を主にしている京表具「岡墨光堂」で修業して覚えた仕事です。週3日のペースでしたが約10年間勤め、独立して現在に至っています。

古書画とは、ここでは江戸時代末期以前の掛け軸・襖・屏風・衝立・板戸などに描かれた書及び水墨画・日本画(和紙・絹・板に岩絵の具などで描かれた)をいいます。

保存状態が悪く亀裂が入ったり、絵の具が剥落したり、シミが着いたりで本紙本来の状態が損なわれた場合、修理に出されます。まず、表具店が本紙の古い裏紙(肌裏紙など)を捲り、新しく紙を打ち直します。そこで表から見える肌裏紙に本紙の色調・雰囲気を壊さないように絵の具を施し、絵の具の剥落した部分も同じように施し、本紙本来の美しさ、雰囲気を蘇らすのが補彩の仕事です。

仏画(部分)
紙本・墨画
修復前
仏画(部分)
修復後
仏画(部分)
絹本・着彩
修復前
仏画(部分)
修復後
板戸絵(部分)
杉板着彩
修復前
板戸絵(部分)
修復後
 美人画(部分) 
紙本着彩 修復前
修復後