車種別自動車保有台数
自動車保有台数の推移(二輪車を除く)
自動車保有台数の推移は昭和30年末には約150万台であったが、38年度末には約594万台と約4倍となっている。
最近の傾向として、乗用車は軽自動車が増加傾向にある。一方、2000cc以下の小型乗用車が漸減しており、2000cc以上の乗用車も増加傾向はあるものの頭打ちとなっている。
トラックは2000cc以下の小型トラックが少々減っているのに対して、2000cc以上の普通トラックは僅かながら増加している。大型バス、マイクロバスの台数はあまり変わらない。バスに関しては、単位が×100倍になっているので注意!
軽四輪車は主に昭和30年代は商工自営業者の間で普及し、昭和40年代にはマイカー時代の入門車として普及した。しかし、その後の軽免許の廃止(昭和40年)、車検制度の導入、排出ガス規制の開始、国民所得の向上による上級思考などにより軽自動車は冬の時代を迎えた。ところが、昭和50年代半ば以降、女性の社会進出と相まってセカンドカーとして急速に普及した。現在では省エネルギーで運転のしやすいクルマとして、地方においては女性、 高齢者の貴重な生活の足として、中小企業、商店、農家などの事業活動にも大いに活用されている。
全体の傾向では乗用車毎年増加しているが、平成元年になってからトラックの台数が伸び悩んでいる。
軽自動車は昭和24年7月に初めて法律上の規格ができ、昭和30年4月に 360cc時代の軽四輪車規格が定められた。そして排出ガス規制への対応や安全性向上のため昭和51年1月には550ccへ、平成2年1月には660ccへ規格が改定された。平成10年10月には衝突安全基準への対応のためサイズを大きくした規格に改定された。
軽四輪車の保有構造は貨物車の普及が先行した。 セカンドカーの普及期には貨物車に分類されるボンネットバンが普及したため貨物車主導型の保有増加傾向に拍車をかけた。しかし平成元年4月の消費税導入により、新車販売においてボンネットバンから乗用車へ需要が移行したのに伴い、保有台数の伸びは貨物車主導型から乗用車主導型に変化した。この結果、漸減傾向にあった乗用車保有台数が増加し、増加を続けていた貨物車保有台数は減少に転じた。