智 仁 勇

    子曰、智者不惑、仁者不憂、勇者不懼
『論語』巻第五・ク黨第九 

  先生が言われた。
    「智の人は惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れない。」

【三 徳 】

 智者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れずとして、智仁勇は大なる徳であって、行い難いように人は皆思うけれども、決してそうではない。いかなる職業の人であっても、多くの人に接する役目の人であれば、その職務の中で間違ったことや曲がったことを改め、幼児や老人や孤独の人、気の毒な人に親切にし、狂暴な者をこらしめるのが、智仁勇の表現である。だからこの三徳は、日常自分の側にあって行いやすいものであるから、先ず自分から努力してこれを実行しなければならない。これを常に心掛けて行うならば、ひいては偉大な行いもすることができるようになるであろう。

 第2代院長(勇)は、第3代院長(智)の名まえを付けるにあたり、『論語』にある言葉“智仁勇”を参考にしたようです。
安宅の関

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