「文屋カフェ」

文屋式目★



★歌仙  「赤まんまの巻」   平成12年11月4日首 (於/京二条鴨川畔「赤垣屋」)

       LIVE連句日誌         

初折
発句   赤まんまもたれて黙す垣根かな             秋・場         褄黄 11.4
          いろなき風に染まるまちかど          秋・自        頼髪 11.4
第三   居待月猫と並んで出るを待ち                秋月・自      綾女 11.4
4           椀もおしゃべり虫鳴く広く           秋・場      ら印 11.4
5    湯気の立つおでんに誘われ縄のれん           冬・自        麻湖 11.4
折端        大地の吐息吸いて疾走             雑・他       登貴 11.4
折立   尾根の道足をぐねってうずくまり            春・自        実生 11.4
8        裁判所にて黒衣のひひな           春・他        茶目 11.4
9    うららかに窓には子らの傘乾き            春・他         頼髪 11.4
10        昼飯のあと雀は昼寝              雑恋・他       褄黄 11.4
11    ケチャップで個人塗るのは彩色美            雑・自       ら印 11.4
12        着物の柄に君を探して             雑恋・他       綾女11.4
13     歯をあわす隠し砦の新床は              雑恋・自       登貴11.4
14      『恋する惑星』夜更かしをする         雑・自       麻湖11.6
15     寒月の映えて鴨川古本屋               冬月・場       茶目11.7
16      べっこう飴もおたやんもあり          雑・場       実生11.8
17      花ひらき別のかなしみ紅薄く            春花・他      褄黄11.8
折端      鞦韆揺るる中有の接吻             春・恋        綾女11.14

名残
折立   セラフィムの喇叭黄砂吹き高鳴る          春・場       登貴11.15
20       緊急発進敵機撃墜               雑・場         頼髪11.16
21    帰り際硬貨がうすい日も暮れた           雑・自       ら印11.16
22      涙包んで二階の机               雑・自       茶目11.19
23    いつの間に金魚倍なる水たまり           夏・場       麻湖11.21
24      マムシ一の字に道をふさいで          夏・場       実生11.22
25     火事の声ひそひそひそと常にある          冬・他        ら印11.25
26      初潮の少女を攫いし男             恋・他       綾女12.1
27     薄明かりシーツの波に手探りす            恋・自       麻湖12.4
28      玄海灘に黒龍躍る               雑・場       褄黄12.4
29      卒中の月眼底に萩こぼれ              秋月・自      登貴12.4
折端      殴り損ねた笑顔冷ややか            雑・自他半      頼髪12.4
折立     こなごなに時が壊れて旧石器            雑・場       茶目12.8
32      おなかすかせてかあさんを待つ         雑・他       実生12.9
33      オオカミは子ヤギだけでは物足らず          雑場        綾女12.12
34      王冠光る聖木曜日               春他        ら印12.13
35      花衣夜明け間近の夢の中              春花自      頼髪12.16
挙句     柳泣く声小箱に納め              春自        褄黄12.20