あやとりポエム

並んでいる モミジを笑う そのモミジに 並んで 笑われる 秋とは そういう季節 アイスクリームが やりきれなくなる 漫才師のスーツが 冬物になる それから 野球が終わる ことしもバッターにならなかった また、この人は草をはんでいる また、この人は 顔の半面を 太陽に透かしている その人を捨てる ごろごろと転がす あわわあ その人は叫んでいる あわれ ああわれ コンビ コンビ解消 秋の入り口で 陽だまりに隠れる 明るいほうへ 消えていく 歩く方向へ 去っていく 消えないものが この世にあるかい 消えない人が どこかに いるかな 突然現れる人は あざやかで いつも笑っている 笑い声も 風に消える セーターぬくし 叫んだ 海峡で、さかさまに 海が どなっている メリー メリー 謡う和服の美人には のどの奥が 見える 背伸びしてみる にほんの 港町に 秋だけがない 吾も消ゆ ポパイの腕の入れ墨 落ちている 季節ごと ばっさりと 落ちている フルーツの甘味と香りと 細い刃と 青い光 言の葉 読めないほどに ちっちゃな かわいい ミャウミャウ 泣いてる 一枚の コトバ まだ 息している なんだかみんな 五月雨のように泣いているようで 雪が 眼の端を ちらついたり モミジめ 堂々と 赤くなっている 自然はキライだ 四季など えらそうに 巡らなくてもいいのに みんな 五月雨のように 泣いているのに 冬が あいさつもなしで きょうやってきた 金網はうツタも 枯れていく 季節に疲れて 眠るのかな 永遠という言葉を忘れて 刹那に酔った 自分をいさめて 燃えて 落ちて 恥ずかしそうに 冬の中に消えていく 落ち葉の上を チャトラとミケが ゆっくり歩いている メガネもかけず 猫だから 粋を知らない かつおの旬は知っている 言葉の傘 バーバル・アンブレラ 雨の日もさしている 幼児のように すべてを 失った をして 何も失わない 無邪気さで歩いていく あまもり ピンピンピンと カナダライの中へ が浮いている もぐらって もぐるから もぐら かな へんな名前 土獣 でもいいのに グラゴンでも 冬は寝ているのかな あったかそう なにも見なくていいから しあわせだろな でももぐらはかわいそう グレン・グールド を思い出す あたたかい冬に 草は枯れるずに生きている 枯れずに かわいそうに 悔恨を まで埋めて でも ちゃらちゃらしようよ あたたかい冬だから その枯れない草を 鍋にいれて どんちゃん

  ウェルカムページ巻頭の詩を気ままに あやとりみたいに紡いでいきます。