★歌仙  「詩かなかな」の巻   平成10年9月4日首  同12月24日満尾        ●感想・反省の弁

       LIVE連句日誌         

初折
発句                    夢遊人つどいてひらく詩かなかな            ●褄黄
脇                      蛇も惑いて鐘を焼く秋                ◆鬼楽 
第三                     名月や般若菩薩のズビズバダ                ■素茶   
4                       宇宙ホタルにみとれし時に               ★桜湖 
5                         反感は紙の翼となりて飛べ               ▲荒磯
6                         凍河燦々甘露のゼリイ                
7                       人喰いに飽きて小鬼の枯野乞い               
8                        もつれあう骨ふるえる杏               
9                       かさぶたのある足の甲ゆらりゆら            
10                      見送りもせず夜更けのココア             
11                      潮の香に異国を感じ喫茶する             ●
12                       転がる喉の動きいとしき              ◆
13                      睡蓮は大あくびして月を呑む             
14                       熱砂に埋める懐の剣                
15                     汗ぬぐう臀部まぶしき部室にて             
16                      プラスチックが捻れて匂う              
17                     ほころびてわずか近づく花の雲              
18                      世の旅終えて蛙飛び込む               

名残
19                       約束は決して懐かぬ蝶のよう             
20                       猜疑心まで勃起するとき                
21                       噴水を胸に満たすや大アマゾン              ●
22                      ミズオオトカゲミシシッピワニ               ◆
23                        身じろがぬ風鈴残し宵宮へ             
24                       夏の果てまで気持ち這う蔓              
25                      VAN・JUNと 死角留めし写真展            
26                       平凡パンチの寂しい飛沫               
27                       幻燈の君を見ながら猫といて              
28                        そっと捧げる天の褌                
29                       自転車のベル振り返り空に月                 
30                      星よとべとべ五右衛門風呂に                
31                      トルネコの肩に粉雪世紀待つ             ●
32                       北風かゆしと笑いてゆかん             ◆
33                      掌の勇者よいそげ釈迦の鼻くそ            
34                        ああ春風は破片のかたち              
35                        愛咬の痕消えし夜の花筏              
挙句                       舟いっそう遊びて朧