文屋式目★

★歌仙  「マイルスの指」の巻   平成11年12月8日首   翌12年2月25日満尾

       LIVE連句日誌         

初折
発句    五番街マイルスの指もがり笛      冬     12/ 8      素茶
         マスクはづして乾く唇     冬     12/10     虚蝉
第三    三毛のひる乳皿の乳なほ澄みて          12/11     褄黄
4          いまだ悟れず我輩無聊     雑     12/13     素茶
5      臥して待つ転寝の床のぼる月      月     12/16     虚蝉
折端          御法度法被に菊紋ちらり    秋     12/17     褄黄
折立    両の頬ビルに挟まれ大文字       秋     12/23     素茶
8          直立不動くづさないでね    雑     12/28     虚蝉 
9      互い起ち潮騒あつく交感す            12/29     褄黄
10          ゆるゆるゆるり禁色の淵    恋     1/7       素茶 
11      底澱むいきれにむせる曇天の      雑     1/11       虚蝉
12          ラムネの玉は唄をうたへり   夏       1/11       褄黄
13      赤々と下手より登場夏の月       夏・月     1/15       素茶
14         にたり笑ふて厚化粧はげ     雑     1/20       虚蝉
15      美少女のほくろがひとつ恥じてゐる   雑     1/20       褄黄   
16         徒なすものにも神降る里で    雑     1/21       素茶
17      あおのいて枝垂桜の散り掛かる     春・花   1/24       虚蝉
折端         悩める空き地鳥交りをり     春     1/25       褄黄

名残
折立    野遊のノートに描く出刃包丁      春     1/25       褄黄
20         ゆらぐ陽炎断ち切りて去る    春     1/27       虚蝉  
21      物のふを観てDNA転生す        雑     1/31       素茶
22         固まる豆腐もはや呼吸せず    雑     2/1       褄黄
23      猪鍋の怒りぶつぶつ煮えたぎり       冬     2/3       虚蝉
24         冬眠埋けし壁崩れたる      冬     2/8       素茶
25     隊員不明アムンゼンからメールあり    雑     2/8       褄黄
26           唇寄せて語り掛けたし      恋     2/11       虚蝉 
27     地に転ぶアダムとアダム固きまま     恋     2/14       素茶 
28         花札ぱちん坊主に坊主      雑     2/14       褄黄
29     野分研ぐ三日月の鎌なほ細く       秋・月   2/15       虚蝉  
折端         鉄腕アトム案山子となりて    秋     2/16      素茶
折立     鹿にのる少年孤絶あおぞら激し      秋       2/17       褄黄
32         カストラートの裏声かすれ    雑       2/18       虚蝉
33       羽干して天使ら薄目で一服す       雑       2/22       素茶
34           蒲公英楽団疾風黙して      春     2/22       褄黄
35     生え初める幼子の爪さくら咲く      春・花   2/24       虚蝉
36         夢の世映す雛の盃        春     2/25       素茶