文屋式目★

★歌仙  「木犀の過去」の巻   平成11年10月19日首   11月18日満尾

       LIVE連句日誌         

初折
発句  木犀の過去も甘やか幼年期                 10.19秋        ◆褄黄      
脇      尾花の原でしめる手のひら              10.20秋        ■登貴 
第三  封切の切符の山に月さして                 10.21秋・月      ★魚晋
4       危なと言ひつ宵に眉剃る                 10.25雑        ●大象
5    夏花火溶ける侯爵ソリチュード               10.25夏        ◆褄黄
折端      バイクのそびら蛍ながれて               10.26夏        ■登貴 
折立  海境を荷の泡盛は傾ぎつつ                   10.27夏        ★魚晋
8        婆の色香に惑ふ客人                  10.28恋          ●大象
9    まづ腿を肉ふかく咬むそそけ髪               10.29恋        ■登貴
10      妖しの鼓指とそぐはず                 10.29雑          ◆褄黄
11    サインミス残塁ばかりの草野球                 10.30雑        ●大象
12      金庫にしまふ哄笑の束                 10.30雑          ★魚晋
13   細き月女囚の窓に霜ふらせ                    11.1 冬・月       ■登貴
14      芽衣子の瞳禁煙の文字                 11.1 雑         ◆褄黄
15    軽々と童貞さらばとどの群れ                  11.1 春         ●大象
16      遠足はパンゲアに迷へり                11.2 春         ★魚晋
17    花衣ちぎりて筺に未知の陸                 11.2 春・花       ◆褄黄
折端      壬生の祭りのおみやはなあに              11.2 春           ■登貴

名残
折立  春雷に浪士の歯痛ぶり返し                 11.3 春         ★魚晋 
20      エンタツの髭捨丸の髭                 11.4 雑         ●大象
21    そんな阿呆な人たちばかり九九と              11.5 雑         ◆褄黄 
22      まろきはしらに釘打ちそこね              11.5 雑         ■登貴
23   空蝉の裂け目より見し観覧車                 11.8 夏         ★魚晋
24      全身夕焼素直になれよ                 11.9 夏         ●大象
25   告白は短夜こめて暁のキス                  11.9 夏・恋       ■登貴 
26      言葉の乾く不具合が好き                11.10 恋           ◆褄黄
27   レシピには鸚鵡の舌は湯で戻す                11.11 雑         ●大象
28      逆さ回しか柚子のぼる坂                11.11 秋         ★魚晋
29   月光に廃都の楽は甦へり                   11.12 秋・月       ■登貴
折端      水澄む川に捨てる姓名                 11.12 秋         ◆褄黄
折立   戸籍無き男と生きて菊花展                  11.13 秋         ●大象  
32      産毛に微か静電気帯び                 11.15 雑         ★魚晋
33   山海の珍味激しく走りだす                  11.16 雑         ◆褄黄 
34      饗宴とよむ詩神らの詠                 11.16 雑         ■登貴
35   字に汚れただに眺むる花の壁                 11.17 春・花       ★魚晋
挙句      肩車でぬっと春の闇                  11.18 春         ●大象