Photoshopの画面構成

作成:12.20.2003
改訂:02.26.2008
対応Photoshopバージョン:7.0以上




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ここではPhotoshopの画面構成と作業エリアでの基本的な使用方法について紹介します。


もくじ

Photoshopの画面
Photoshopの画面構成は、バージョンによって多少異なっています。ここでは、PhotoshopCS2を基準として紹介します。

Photoshop作業エリア

Photoshopの作業エリアとは、パレットやメニューがならんだ、アプリケーションの画面全体のことです。

  1. 全体
    Photoshopを起動します。初期状態(インストールしたばかりの状態)では、画面は図のようになっています。



  2. メニューバー
    これは、他のいろいろなアプリケーションと同様、Photoshopのコマンドがメニュー形式で並んでいるものです。



  3. ツールボックス
    ツールボックスは、Photoshop上で利用する様々なツールが並んでいます。
    右下に小さな黒色の三角マークがあるものは、サブメニューを持っています(後述)。



  4. ナビゲータ、情報
    画像が読み込まれているとき、作業位置(ナビゲータ)、作業地点(マウスポインタの位置)の画像の色などの情報(情報)を表示します。CS以上では、階調情報の分布を示すヒストグラムパレットも表示されます。
    ナビゲータパレット 情報パレット ヒストグラムパレット
    (CS以上)


  5. カラー、スウォッチ(色見本)、スタイル
    システムで使用できる色(カラー)、代表的な色のサンプル(スウォッチ(色見本))、スタイル機能(スタイル)を表示します。
    カラーパレット スウォッチ
    (7.0以前は色見本)パレット
    スタイルパレット


  6. ヒストリー、アクション
    使用している画像の現在までの作業履歴(ヒストリー)、自動実行できるコマンド群(アクション)を表示します。
    ヒストリーパレット アクションパレット


  7. レイヤー、チャンネル、パス
    画像のレイヤー(レイヤー)、画像チャンネルおよびアルファチャンネル(チャンネル)、ベクトルシェイプやパス機能などによって描かれたパス(パス)を表示します。
    パスパレットは、パスがない時はカラッポです。
    レイヤーパレット チャンネルパレット パスパレット


  8. ツールオプションバー
    ツールボックスで選択されたツールのオプション設定のためのバーです。単にオプションバーということもあります。



  9. パレット格納エリア
    オプションバーの右側(つまり、画面の右上端)に常に配置されていて、比較的大きなパレットが隠れています。
    ブラシプリセット。ブラシの細かな設定を行います。


    ツールプリセット。使用しているツールの初期値設定を格納します。7.0以前では、標準でヒストリーとアクションのパレットに存在します。

    レイヤーカンプ。レイヤーの構成パターンを複数格納できます。


ツールボックスの概要
ツールボックスには、以下のツールがあります。
No ツール 含まれるサブツール 機能の概要
1 Adobe Onlineを表示 - インターネットを通じてAdobeの専用サイトに接続し、最新の情報を取得します(バージョンによってツールの図柄が異なります)。
2 長方形選択 楕円形選択
一行選択
一列選択
選択範囲を作成します。
3 移動 - レイヤーまたは画像の一部を移動します。
4 なげなわ 多角形選択
マグネット選択
複雑な形の選択範囲を作成します。
5 自動選択 - クリックされた地点に近い色をもつ範囲を選択します。
6 切り抜き - 画像を切り抜きます。
7 スライス スライス選択 画像を「スライス」と呼ばれる単位に分割します。
8 修復ブラシ パッチ
色の置き換え(CS)
スポット修復ブラシ(CS2)
赤目修正(CS2)
画像の一部をもとにキズや汚れを修復します。
9 ブラシ 鉛筆
色の置き換え(CS2)
線を描きます。
10 コピースタンプ パターンスタンプ 画像の一部を他の場所にコピーします。
11 ヒストリーブラシ アートヒストリー ヒストリー機能で得られた画像をブラシにします。
12 消しゴム 背景消しゴム
マジック消しゴム
画像を消去します。背景レイヤーで使用された場合は背景色で塗りつぶします。
13 グラデーション 塗りつぶし グラデーションまたは塗りつぶしします。
14 ぼかし シャープ
指先
画像の一部をぼかしたりシャープにしたりします。
15 覆い焼き 焼き込み
スポンジ
画像の一部を暗くしたり明るくしたりします。
16 パスコンポーネント
選択
パス選択 パスで描かれた図を選択します。
17 横書き文字 縦書き文字
横書き文字マスク
縦書き文字マスク
文字または文字マスクを作成します。
18 ペン フリーフォームペン
アンカーポイント追加
アンカーポイント削除
アンカーポイント切替
パスを描画します。
19 長方形 角丸長方形
楕円形
多角形
ライン
カスタムシェイプ
ベクトルシェイプを作成します。
20 注釈 音声注釈 画像の任意の場所にメモ情報を作成します。
21 スポイト カラーサンプラー
ものさし
画像の一部の色を吸い上げたり、ある地点間の距離を測ったり(ものさし)します。
22 手のひら - 画像をつかむようにスクロールさせます。
23 ズーム - 画像を拡大表示または縮小表示します。
24 描画色と背景色 - 描画色(左)背景色(右)を指定します。右上の矢印で描画色と背景色を入れ替え、左下の黒白四角で初期化(描画色:黒、背景色:白)にします。
25 画像描画モード
クイックマスクモード
- 画像の描画モードを指定します。クイックマスクでは、画像に一時的なマスクができます。
26 スクリーンモード - Photohopの作業エリアの表示状態を切り替えます。
27 ImageReadyを起動 - 他のアプリケーション(ImageReady)を起動します。


パレットの操作

各パレットの表示は、ユーザーの使い勝手に応じてカスタマイズすることができます。

  1. パレットを独立させる
    複数のパレットがある状態から、パレットのタブ(見出しの部分)を外側にドラッグ&ドロップすると、それが単独のパレットになります。
    もとに戻す場合は、元の位置にタブをドラッグ&ドロップします。



  2. パレット格納エリアを使用する
    ツールオプションバーの右端のエリアに、パレットのタブをドラッグ&ドロップすると、次回からはそこからクリックで呼び出せるようになります。



  3. パレットを折り畳む
    パレットウィンドウのバーをダブルクリックすると、パレットはタブを残して折り畳まれます。



  4. 最小化ボタンで大きさを調整
    パレットウィンドウの最小化ボタン(Windowsの場合は「_」)を何度かクリックすると、パレットの表示状態にあわせてウィンドウの大きさが調整されます。
    調整前
    (スクロールバーがある)
    調整後

    ヒント:パレット位置を初期状態に戻すには、[ウィンドウ]→[ワークスペース]→[パレット位置を初期化]コマンドを使用します。



ドキュメントウィンドウの操作

Photoshopで画像ファイルを開いたときの画像ウィンドウは「ドキュメントウィンドウ」と呼ばれます。
このウィンドウでは、様々なファイル情報の表示ができます。

  1. Photoshopで任意の画像を開きます。



  2. ドキュメントウィンドウの下部にある、三角マークをクリックします。「ステータス表示」を選ぶと次のようなメニューが現れます。
    任意のものを選択し、表示が切り替わるのを確認してください。
    CS以前では、三角マークをクリックしたとき、(「ステータス表示」なしで)メニューが表示されます。


    ヒント:表示は以下のように切り替わります。
    ・「ファイルサイズ」=画像の印刷時のサイズ(左側)と画像のファイルサイズ(右側)。
    ・「ドキュメントのプロファイル」=その画像に設定されているカラー情報。
    ・「ドキュメントのサイズ」=画像の大きさ。
    ・「仮想記憶サイズ」=メモリの使用量(左側)と利用できる メモリの容量(右側)
    ・「効率」=実メモリを使用している割合。100%を下回っていると、そのぶんはディスクの仮想メモリが使用されていることになります。
    ・「時間」=直前に実行したコマンドなどに要した時間。
    ・「現在のツール」=現在使用中のツールの名前。

    ・「VersionCue」(CS2以上)=AdobeのCSシリーズで利用されるバージョン管理機能、VersionCueを利用しているときに情報が表示されます。
    ・「32bit露光量」(CS2以上)= 32 bit/チャンネルのHDR(HighDynamicRange)画像を扱うとき、モニタ上でのプレビューを調整します。


数値設定の方法

Photoshopでは、ツールやパレットなどで数値設定を行う部分があります。
数値設定には、いくつもの方法がありますので、ご自身が便利な方法で使用してください。

  1. ここでは例として、レイヤーパレットを使います。
    任意の画像を開き、レイヤーを追加、または選択します。


  2. レイヤーパレットの不透明度のところでは、次の方法で数値設定が可能です。
    1. 数値を直接入力する
    2. 数値の横の三角マークをクリックしてスライダを操作する
    3. 「不透明度」の文字のあたりにマウスポインタを移動させてスクラブスライダを表示させ、これを左右にドラッグする(CS以上)



★今回のまとめ★
今回は次の内容を学習しました。






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