ここではPhotoshopのレイヤー機能の基本操作を実習しながら紹介します。

• レイヤーマスク
• クリッピングマスク（クリッピンググループ）

レイヤーマスク

レイヤーマスクは、レイヤーの画像にマスクを適用するものです。
マスクを利用すれば元の画像を変更することなく合成するなどの操作が可能です。

1. 次のような画像があるとします（ここではPhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています）。「背景」は水面、「レイヤー１」にアヒルがある状態です。
   
   
   
   
2. 「レイヤ−１」がアクティブな状態で［レイヤー］メニューの［レイヤーマスク］から［すべての領域を表示］を選択します。
   
   
   
   
3. レイヤーパレットの「レイヤー１」に白いマスクのアイコンが表示されます。
   「」で囲まれたようになっているのは、編集モードであることを示しています。
   
   
   （注）PhotoshopCS以前では、編集モードのとき、マスクアイコンが現れます。
   
   
   
4. 描画色を黒、背景色を白色の状態にします。
   
   
   
   
5. ブラシツール（）で、適当なサイズのブラシを使い、アヒルの周りをドラッグします。
   周りの画像が消えて、「背景」の部分が見えてきます。
   同時に、レイヤーパレットのアイコンに黒い部分（マスク＝その部分が隠されていることを示す）が表示されます。
   
   
   
   
6. ［レイヤー］メニューの［レイヤーマスク］から［削除］を選択すると、マスクがなくなって、画像はもとの状態に戻ります。
   
   
   

   ヒント：同様のはたらきをする機能に、「ベクトルマスク」があります（［レイヤー］メニューの［ベクトルマスク］）。 ベクトルマスクでは、シェイプツールやペンツールでマスクを操作できます。

   ベクトルマスクのある画像（楕円形にマスクされている）

   
   

クリッピングマスク（クリッピンググループ）

クリッピングマスク（7.0以下ではクリッピンググループ）は、上側のレイヤー画像を下側のレイヤーの透明部分でマスクするものです。

1. 次のようなレイヤー構成の画像があるとします（ここではPhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています）。「背景」は白色、その上に文字レイヤー、さらにその上に写真レイヤーがあります。
   
   
   見た目は「写真」レイヤーが見えています。
   
   
   
2. ［レイヤー］メニューの［クリッピングマスクを作成］（7.0以前では［下のレイヤーとグループ化］）を選択します。
   レイヤーパレットでは、下向きの矢印が表示されます。
   
   
   「写真」レイヤーが文字で切り抜かれた状態になります。
   

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• クリッピングマスク（クリッピンググループ）