シェイプツールの基本操作

作成:05.05.2004
改訂:07.28.2006
対応Photoshopバージョン:7.0以上




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ここではPhotoshopのシェイプツールの基本操作を実習しながら紹介します。


もくじ

シェイプとは?
長方形や楕円形などの図形描画ツールは、総称して「ベクトルシェイプツール」または「シェイプツール」と呼ばれています。シェイプは、シェイプツールで作成された図形で、Illustratorでいうところの「パス」で作成された図形です。


シェイプの作成

  1. Photoshopを起動します(ここでは、PhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています)。


  2. 今回は400×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。



  3. レイヤーパレットを表示します。画面上にみあたらない場合は、[ウィンドウ]→[レイヤーを表示]を選択してみてください。
    現在は「背景」のレイヤーだけが存在しているはずです。



  4. ツールボックスから角丸長方形ツール()を選択します。
    メニューバーのすぐ下にある、オプションバーに注目してみましょう。
    シェイプツールでは、下図の三角マークをクリックすることで選択したシェイプに応じた「幾何学オプション」が設定できます。
    ここでは、「制約なし」と角丸の半径に「8」を指定してください。



  5. 画像の任意の位置をドラッグして、角丸長方形を描きます。



  6. レイヤーパレットを観察します。
    レイヤーパレットには、「シェイプ1」が作成されています。これは実際には、シェイプによってレイヤーがマスクされた状態になっています。



    ヒント:マスクの部分(ベクトルマスク)だけを、レイヤーパレット下部のゴミ箱にドラッグ&ドロップすると、シェイプはなくなりますが、描画色で塗りつぶされたレイヤーだけは残ります。



    ベクトルマスクの消去



  7. 続けて、今度はラインツール()を選択します。
    オプションバーで、線の太さ「2」、幾何学オプションで、「終了点」にチェック、幅「500」、長さ「1000」を入力します。



  8. 画像の任意の位置をドラッグします。ドラッグを開始したところから終了したところに向かって、矢印が出てきます。



シェイプの変形

シェイプを変形するときは、「パスの変形」という操作となります。

  1. 先の実習からの続きです。
    何らかのシェイプツールが選択されている状態から、[編集]メニューを開きます。
    通常の変形コマンドが使えず、かわりに[パスを変形]コマンドが有効になっているはずです。



  2. [編集]メニューの[パスを変形]から[拡大・縮小]コマンドを選択します。
    図形を囲むように「ハンドル」と呼ばれる小さな四角形が現れます。任意のハンドルを操作して、変形させてみます(Enterキーで確定)。



  3. 今度は、ツールボックスからパス選択ツール()を選択し、最初に描いた角丸長方形の、任意の辺をクリックします。小さな四角マークが、角に出てくるはずです。
    これは「アンカーポイント」と呼ばれるもので、シェイプを形づくるために必要な点です。



  4. アンカーポイントをドラッグすると、図形が変形することを確認してください。



カスタムシェイプの利用と作成

シェイプには、複雑な形状をしたものがあります。
これらは「カスタムシェイプ」と呼ばれ、Photoshopのインストール時から利用できるものがあるほか、自身で定義することもできます。

  1. ここまでの練習とは別のファイルを400×200pixcel、72pixcel/inchで新規に作成します。


  2. ツールボックスでカスタムシェイプ()を選択します。
    カスタムシェイプは、ツールオプションバーの「シェイプ」リストから選択することができます。



  3. 画像の任意の位置をドラッグします。他のシェイプツール同様に図が描かれます。



  4. カスタムシェイプを作成する練習のため、別のファイルを開きます。
    適当な絵や写真画像があると最適です。ここでは、デジカメ画像から適当に切り抜いた花の画像を選択しました。



  5. 今回は選択範囲をパスに変換して、さらにカスタムシェイプを作成します。なげなわ選択ツールなどで選択してもよいのですが、少し面倒な形状なので、色域指定選択から選択範囲を作成してみます。


  6. [イメージ]メニューの[色調補正]から[2階調化...]を選択して、そのままのオプションで実行します。


    白黒の画像に変化します。


  7. [選択範囲]メニューの[色域指定...]を選択して、「シャドウ」を指定して実行します。



  8. パスパレットを表示します。画面上にみあたらない場合は、[ウィンドウ]→[パスを表示]を選択してみてください。



  9. パスパレットのメニュー(右上の三角マーク)から、「作業用パスを作成...」を選択します。


    許容値(変換時の精度です)を入力するダイアログボックスが表示されます。「0.5」を入力します。


  10. パスパレットに作業用パスができます。



  11. [編集]メニューの[カスタムシェイプを定義...]を選択し、「テストシェイプ」の名前で保存します。



  12. カスタムシェイプツールのいちばん最後に、「テストシェイプ」が追加されたことを確認します。



ヒント:カスタムシェイプはシェイプリストのメニュー(三角マークをクリック)から、「シェイプを保存...」コマンドで拡張子.cshのファイルとして保存できます。
保存したシェイプファイルは、他のPhotoshopユーザーと交換できます。



★今回のまとめ★
シェイプは簡単な操作で、図形を作成できるものです。今回は次のような基本操作を実習しました。





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