スタイルの基本操作

作成:12.20.2003
改訂:07.28.2006
対応Photoshopバージョン:7.0以上




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ここではPhotoshopのスタイルの使用方法について、基本的な操作を実習を交えて解説します。


もくじ

スタイルとは?
スタイルは、レイヤースタイルの組み合わせを記録して保存しておく機能です。
アクションがフィルタや色調補正など、ほぼすべてのPhotoshopの操作を記録できるのに対し、スタイルは原則的にレイヤーに対する効果しか保持できません。ただし、そのぶん、簡単に扱うことができます。

初期設定で用意されているものに加え、独自でスタイルを作成することができ、ファイルに書き出して他のPhotoshopユーザーと共有することができます。

スタイルの適用

  1. Photoshopを起動します(ここでは、PhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています)。


  2. 今回は200×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。



  3. レイヤーパレットの下のほうにある「新規レイヤーを作成」ボタンをクリックして、新規のレイヤーを追加します。


    レイヤーパレットには自動的に「レイヤー1」が作成されて、アクティブになります。



  4. 「レイヤー1」に適当な図形を描くか、文字ツールで文字を入力します。ここでは、文字ツールを使用しました(フォント:Impact体、72ポイント)。



  5. スタイルパレットを表示します。
    画面上に見当たらない場合は、[ウィンドウ]→[スタイル]を選択してみてください。



    ヒント:スタイルパレットの各ボタンは初期状態では次のようになっています。




  6. パレット上で任意のスタイルのアイコンをクリックしてみます。
    クリックに応じて画像が変化するのがわかります。

    「カラーターゲット」をクリック

    「ブランケット」をクリック


  7. スタイルアイコンの「」をクリックします。設定されていたスタイルが解除され、画像はもとの状態に戻ります。




  8. 再び、任意のスタイルアイコンをクリックしてみます。
    このとき、レイヤーパレットに注目してみると、クリックごとにレイヤーに対する効果(fマークのある部分が効果、クリックで表示を開閉します)が切り替わっていくのが観察できるはずです。



オリジナルスタイルの作成と配布

  1. Photoshopを起動し、200×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。



  2. ベクトルシェイプツールで適当な図を描きます。今回は角丸四角形()を使用しました(この操作で、背景レイヤーの上に、ベクトルシェイプレイヤーができます)。



  3. [レイヤー]→[レイヤースタイル]→[パターンオーバーレイ...]を選択します。
    各設定は規定値のままにしておきます。



  4. 続けて、レイヤースタイルのダイアログボックスの左側のリストで、「べベルとエンボス」を選択します。
    ここでは、テクニックに「シゼルハード」、深さ「120」、サイズに「10」を指定しました。



  5. [OK]ボタンをクリックして、ここまでの効果を適用します。



  6. これをスタイルとして記録します。
    スタイルパレットの下部にある「新規スタイルの作成」をクリックします。



  7. 新規スタイルの名称を入力します。ここでは「テストスタイル1」としました。



    ヒント:「描画オプションを含める」をオンにすると、レイヤーの不透明度設定もスタイルとして記録されます。



  8. [OK]をクリックすると、スタイルパレットに「テストスタイル1」が追加されます。



    ヒント:既存のスタイルを一度適用し、表示されたレイヤースタイルを編集することで、新しいレイヤースタイルを作成することもできます。


  9. スタイルパレットのメニュー(パレット右上の三角マーク)から、[スタイルの保存...]を選択します。



  10. ファイル名を指定するダイアログボックスが表示されます。
    ここでは「test.asl」という名前で保存します(スタイルの拡張子は.aslです)。



  11. 保存されたファイルは、他のPhotoshopユーザーと交換することができます。


ヒント:スタイルは単体ではなく、保存実行時にスタイルパレットにあるものがひとまとめになって、「.asl」ファイルに格納されます。

初期状態に戻すときはスタイルパレットのメニューの[スタイルの初期化...]、
追加するときは同じく[スタイルの読み込み...]コマンドを使用します。


★今回のまとめ★
スタイル機能を利用すれば、レイヤースタイルの組み合わせを保存し、簡単に再利用と配布ができます。
今回は次のような基本操作を実習しました。





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