ブラシの基本操作

作成:06.12.2006
改訂:--.--.----
対応Photoshopバージョン:7.0以上
使用Photoshopバージョン:CS2




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ここではPhotoshopでのブラシツールについて、実習を交えて紹介します。


もくじ

ブラシの操作方法

  1. Photoshopを起動します(ここでは、PhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています)。


  2. 新規ファイルを作成します。ここでは、200×200ピクセル、72dpiのファイルを作成しました。



  3. ツールボックスから、ブラシツール()を選択します。


  4. 画面の右上にあるブラシパレットを開きます(表示されない場合は、[ウィンドウ]メニューから[ブラシ]を選択します。



  5. 「ブラシプリセット」のリストから、適当なものを選択して、画面上をドラッグします。



    画面に線が現れます。


  6. ブラシのオプションを操作してみましょう。
    ブラシパレットで「先端のシェイプ」を選択します。「間隔」のオプションに「150」をセットして描画してみます。一定間隔の空白をおいて、線が引かれます(今回は点線のようになりました)。





    ヒント:ブラシのオプションは数多くあります。以下の項目を参考にいろいろ試してみてください。筆圧感知機能を持つタブレットをお使いの場合、これらのオプションをフルに活用できます。

    ・ブラシ先端のシェイプ
    ブラシの直径や真円率を変更できます。

    ・シェイプ
    ブラシの形状を変化させます。ジッターを操作すると、そのブラシの形状内で大きさなどがランダムに変化します。

    ・散布
    ブラシを利用したとき、そのシェイプが描画範囲にばらまかれるようになります。

    ・テクスチャ
    ブラシにテクスチャパターンを適用し、模様ができます。

    ・デュアルブラシ
    指定するとブラシを同時に2本使ったイメージになります。

    ・カラー
    ジッターを指定すると、描画したときにカラーが変化するようになります。

    ・その他
    ツールバーでの指定内で、不透明度などを変化させます。

    ・ノイズ
    描画時、少しランダムな描画になります。

    ・ウェットエッジ
    にじんだような効果がでます。

    ・エアブラシ
    エアブラシのような効果を与えます。

    ・滑らかさ
    カーブが滑らかになります。

    ・テクスチャの保護
    テクスチャが適用されたブラシに、同じテクスチャパターンを適用するときに使います。





ブラシの追加

Photoshopにはオプションで、様々な形状のブラシがあらかじめセットとして用意されています。
これらを読み込んで、効果として利用してみます。

  1. Photoshopを起動します(ここでは、PhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています)。


  2. 任意の既存のファイルを開きます。ここでは、別途Photoshopで作成しておいた画像を用意しました(練習なので、新規ファイルを作成してもかまいません)。



  3. ブラシツールを選択し、ブラシパレットのタブの部分にある、小さな三角マークをクリックして、メニューを表示させます。



  4. メニューのリストから、「カスタムブラシ」を選択し、[追加]ボタンをクリックします。





  5. ブラシパレットの「ブラシプリセット」のリストから、「星のきらめき(小)」ブラシを選択します。



  6. 描画色を白色にしてから、画像の適当な位置でクリックします。



    ヒント:ブラシパレットのメニューで[初期設定に戻す...]を選択すると、設定はインストール時の状態に戻ります。

    (注意)ブラシのオプションを変更している場合は、「現在の設定を保存しますか」のメッセージにはいで答えて、バックアップしておかれることをお勧めします。



カスタムブラシの定義

ブラシは適当な画像から簡単な操作で、ユーザー独自のものを作ることができます。

  1. Photoshopを起動します(ここでは、PhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています)。


  2. 適当な画像を描きます。カラーでもかまいません(あとで自動的にグレースケールになります)が、ここでは白黒で作成しました(白色の部分はブラシになったとき、ヌケになります)。



  3. 選択ツールで画像の範囲を指定し、[編集]メニューの[ブラシの定義...]を選択します。


    ここでは名前を「テストブラシ」としておきます。


  4. 新規にファイルを作成するか、既存のファイルを練習用に開いて、ブラシツールを選択します。
    ブラシのプリセットに追加された「テストブラシ」が存在するはずです。



  5. 適当な描画色を選んで、ブラシを使ってみます。



  6. 定義されたブラシを含めて、現在の設定を保存しておくには、ブラシパレット(ブラシパレットのタブ部分の三角マークをクリック)のメニューから[ブラシを保存...]を選択します。ブラシは拡張子「.abr」のファイルとして保存できます。ここでは「ブラシ練習.abr」という名前で保存します。



    ヒント:保存されたブラシファイルは、ブラシパレットのメニューから「ブラシファイルを読み込む...」で他のPhotoshopユーザーともやりとりできます。



ブラシのプリセット

まとめとして新規のブラシを定義して、ブラシのプリセットを設定する操作を実行してみます。

  1. Photoshopを起動します。


  2. ブラシにするために適当な画像を描きます。ここでは、カスタムシェイプツール()で、「自然」シェイプを追加して、その中から葉っぱのイメージを選んで描画しました。



  3. [編集]メニューの[ブラシの定義...]を選択します。ここでは名前を「かえで」としました。




  4. ブラシツール()を選択して、「ブラシ先端のシェイプ」で、間隔に「120」を指定します。



  5. 「シェイプ」のサイズのジッターに「50」を指定します。



  6. 「散布」の散布に「130」を指定します。



  7. 「カラー」で描画色・背景色のジッターに「25」、「フェード」、色相のジッターに「20」、彩度のジッターに「40」、明るさのジッターに「40」を指定します。



  8. ブラシパレットの右下にある、「新規ブラシを作成」ボタンをクリックして、名前をつけて保存します。ここでは「かえで2」としました(この操作でここまでの設定がプリセットとして記録されます)。





  9. 新しく練習用の画像を用意し、適当な描画色を選んで、定義されたブラシで描画してみます(ここでは赤色を選択しました)。
    ランダムにサイズや色が変化するのがわかります。



ヒストリーブラシの使用

ブラシツールに似たツールに「ヒストリーブラシ」と「アートヒストリーブラシ」があります。
どちらもある時点のヒストリーをもとに画像を描画できます。

  1. Photoshopを起動します(ここでは、PhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています)。


  2. 練習用に適当な画像を描きます。写真画像のほうが効果がわかりやすいと思います。



  3. [イメージ]メニューの[モード]で、[グレースケール]を選択し、画像を白黒にします。
    「カラー情報を破棄しますか?」のメッセージが表示された場合は、[OK]で続行します。






  4. [イメージ]メニューの[モード]から、[RGBカラー]を選択します。
    ただし、いったん破棄したカラー情報はこの操作では取り戻されません。



  5. ヒストリーパレットを開き、「開く」(ファイルを開いた時点)でパレット左端の□をクリックして、ヒストリーブラシのマークを入れます。



  6. ツールパレットでヒストリーブラシ()を選択し、画像の上をドラッグしてみます。
    ファイルを開いた時点の色がブラシの操作に応じて出てきます。



    ヒント:アートヒストリーブラシ()は、使い方はヒストリーブラシと同じですが、ストロークにスタイルを適用して独特のタッチが演出できます。

    アートヒストリーブラシのスタイルオプション

    アートヒストリーブラシを適用した例(部分拡大)



★今回のまとめ★
Photoshopには、ブラシツールに強力なオプションが用意されています。
今回は次の内容を学習しました。





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