Photoshopの画面構成(その1)

作成:2007/06/23
改訂:2008/02/20
対応Photoshopバージョン:CS3




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ここではPhotoshopCS3の画面構成と作業エリアでの基本的な使用方法について紹介します。

改訂履歴:2007/08/25 「ツールボックスの概要」に基本的な使用方法を追記しました。
改訂履歴:2008/02/20 「ツールボックス」のスクリーンショットに各ツールのイメージを追記しました。


もくじ

Photoshopのワークスペース

Photoshopのワークスペース(作業エリア)とは、パレットやメニューがならんだ、アプリケーションの画面全体のことです。

  1. 全体
    Photoshopを起動します。
    初期状態(インストールしたばかりの状態)から、[ファイル]メニューの[開く...]で2つの画像を開いた場合、画面は図のようになっています。各パートごとに画面の構成をみてみましょう。


  2. メニューバー
    他のいろいろなアプリケーションと同様、Photoshopのコマンドがメニュー形式で並んでいるものです。


  3. ツールボックス
    ツールボックスには、Photoshop上で利用する様々なツールが並んでいます。左上にある「<<」または「>>」()をクリックすると、縦横に展開または折りたたみされます。
    右下に小さな黒色の三角マークがあるものは、サブメニューを持っています。
    現在選択されているツールには■マークがつきます。(後述)。



  4. ドック
    様々な機能を持つパレットを格納しています。展開したり閉じたり、パレットを独立させたりしてカスタマイズできます。
    次から、各パレットの機能概要を紹介します。



  5. ナビゲータ、情報、ヒストグラム
    画像が読み込まれているとき、作業位置(ナビゲータ)、作業地点と画像の色などの情報(情報)、
    階調の分布状態(ヒストグラム)を表示します。
    ナビゲータ 情報 ヒストグラム


  6. カラー、スウォッチ、スタイル
    システムで使用できる色(カラー)、代表的な色のサンプル(スウォッチ)、スタイル機能(スタイル)を表示します。
    カラー スウォッチ スタイル


  7. ヒストリー、アクション
    使用している画像の現在までの作業履歴(ヒストリー)、自動実行できるコマンド(アクション)を表示します。初期はドックの左側に収まっていて、アイコンをクリックすると見えるようになります。
    ヒストリー アクション

  8. ツールプリセット、ブラシプリセット
    使用しているツールの設定を選択または変更するためのパレットです。ツールによっては表示されません。
    ツールプリセット ブラシプリセット


  9. コピーソース
    コピースタンプツールなどのコピーもと情報を管理するパレットです。
    コピーソース



  10. 文字、段落
    文字のフォントや複数行の行間など、文字入力関連のパレットです。
    文字 段落



  11. レイヤーカンプ
    複数のレイヤーを持つ画像のレイヤー構成を何パターンか保存して管理するためのパレットです。
    レイヤーカンプがないときはカラッポです。
    レイヤーカンプ


  12. レイヤー、チャンネル、パス
    画像のレイヤー(レイヤー)、画像チャンネルおよびアルファチャンネル(チャンネル)、ベクトルシェイプやパス機能などによって描かれたパス(パス)を表示します。パスパレットは、パスがない時はカラッポです。
    レイヤー チャンネル パス

  13. オプションバー
    ツールボックスで選択されたツールのオプション設定のためのバーです。メニューのすぐ下に表示されます。
    ツールによって状態は異なります。



ツールボックスの概要
ツールボックスには、以下のツールがあります。
No ツール 含まれるサブツール 機能の概要 基本的な使用方法
1 長方形選択 楕円形選択
一行選択
一列選択
選択範囲を作成します。 範囲をドラッグします。一列選択、一行選択ではクリックのみ。
2 移動 - レイヤーまたは画像の一部を移動します。 レイヤーの上でドラッグします。
3 なげなわ 多角形選択
マグネット選択
複雑な形の選択範囲を作成します。 範囲をドラッグします。多角形選択では、ポイントをクリックします。
4 クイック選択 自動選択 ブラシ設定で、ドラッグされた地点に近い色をもつ範囲を選択します。 画像をクリックまたはドラッグします。
5 切り抜き - 画像を切り抜き(トリミング)します。 範囲をドラッグします。
6 スライス スライス選択 画像を「スライス」と呼ばれる単位に分割します。 範囲をドラッグします。
7 スポット修復ブラシ 修復ブラシ
パッチ
赤目修正
画像の一部をもとにキズや汚れを修復します。 ブラシサイズを調整して範囲をクリックまたはドラッグします。
8 ブラシ 鉛筆
色の置き換え
線を描きます。 ブラシサイズを調整して、範囲をクリックまたはドラッグします。
9 コピースタンプ パターンスタンプ 画像の一部を他の場所にコピーします。 Altキー(Mac:optionキー)を押しながらコピー元を選択して、描画範囲をドラッグします。
10 ヒストリーブラシ アートヒストリー ヒストリー機能で得られた画像をブラシにします。アートヒストリーでは特殊効果が適用されます。 ヒストリーパレットの画像を選択してから、描画範囲をドラッグします。
11 消しゴム 背景消しゴム
マジック消しゴム
画像を消去します。背景レイヤーで使用された場合は背景色で塗りつぶします。 ブラシサイズを調整して範囲をドラッグします。
12 グラデーション 塗りつぶし グラデーションまたは塗りつぶしします。 グラデーションの方向と大きさをドラッグで指定します。
13 ぼかし シャープ
指先
画像の一部をぼかしたりシャープにしたりします。 ブラシサイズを調整して範囲をドラッグします。
14 覆い焼き 焼き込み
スポンジ
画像の一部を暗く(焼き込み)したり明るく(覆い焼き)したりします。スポンジは彩度が変化します。 ブラシサイズを調整して範囲をドラッグします。
15 パスコンポーネント
選択
パス選択 パスで描かれた図を選択します。 パスをクリックして選択します。
16 横書き文字 縦書き文字
横書き文字マスク
縦書き文字マスク
文字または文字マスクを作成します。 入力したい位置をクリックして、キー入力します。
17 ペン フリーフォームペン
アンカーポイント追加
アンカーポイント削除
アンカーポイント切替
パスを描画します。 ドラッグまたはクリックで描画します。
18 長方形 角丸長方形
楕円形
多角形
ライン
カスタムシェイプ
ベクトルシェイプを作成します。 ドラッグで描画します。
19 注釈 音声注釈 画像の任意の場所にメモ情報を作成します。 設定したい位置をクリックして、表示されるボックスに入力します。
20 スポイト カラーサンプラー
ものさし
画像の一部の色を吸い上げたり、ある地点間の距離を測ったり(ものさし)します。 画像の目的位置をクリックします。ものさしでは2点間をクリックします。
21 手のひら - 画像をつかむようにスクロールさせます。 画像の上をドラッグします。
22 ズーム - 画像を拡大表示または縮小表示します。 クリックで拡大、Altキー(Mac:optionキー)を押しながらクリックで縮小します。
23 描画色と背景色 - 描画色(左)背景色(右)を指定します。右上の矢印で描画色と背景色を入れ替え、右上の小さな黒白四角で初期化(描画色:黒、背景色:白)にします。 カラーの上をクリックするとカラーピッカーが開いて、色を選択できます。
24 画像描画モード
クイックマスクモード
- 画像の描画モードを指定します。クイックマスクでは、画像に一時的なマスクができます。 クリックすると切り替わります。
25 スクリーンモード - Photohopの作業エリアの表示状態を切り替えます。 標準/最大/メニューありフル/メニューなしフルを選択します。


ドックとパレットの操作

各パレットの表示は、ユーザーの使い勝手に応じてカスタマイズすることができます。

  1. パレットを独立させる
    複数のパレットがある状態から、パレットのタブ(見出しの部分)を外側にドラッグ&ドロップすると、それが単独のパレットになります。
    もとに戻す場合は、元の位置にタブをドラッグ&ドロップします。



  2. パレットを折り畳む
    パレットウィンドウの右上をクリックすると、パレットはタブを残して折り畳まれます。



  3. ドックの展開とアイコン化
    ドックの上端にある、「<<」のマークをクリックするとドックが展開され、中にあるパレットが表示されます。



    展開された状態から「>>」をクリックするとアイコン化パレットになります(「<<」でもとに戻ります)。




  4. ワークスペースの管理
    [ウィンドウ]→[ワークスペース]→[ワークスペースを保存...]コマンドを利用すると、現在の画面構成を保存することができます。



    保存されたワークスペースは、[ワークスペース]メニューの下に表示されます。
    削除する場合は、[ウィンドウ]→[ワークスペース]→[ワークスペースを削除...]コマンドを選択します。


    ヒント:パレット位置を初期状態に戻すには、[ウィンドウ]→[ワークスペース]→[パレット位置を初期化]コマンドを使用します。

    また、ツールバーの右上にある[ワークスペース]から、[初期設定のワークスペース]を選択すると、インストール時の画面設定に戻ります。

    なお「CS3の新機能」を選択すると、CS3で変更または追加されたコマンドのメニューが青色で強調表示されるようになりますので、差分を学習したい方は試してみてください。


★今回のまとめ★
今回は次の内容を学習しました。





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