選択範囲の操作(その1)

作成:2007/06/30
改訂:YYYY/MM/DD
対応Photoshopバージョン:CS3




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ここでは選択範囲の基本的な操作について実習しながら紹介します。


もくじ

選択範囲とは?
「選択範囲」は文字どおり、画像の一部を選択するものです。Photoshopではフィルタ効果などの適用範囲を指定するときによく利用されます。

基本的な選択ツールの操作

長方形、楕円形、一行、一列の各選択ツールをまずはみてみましょう。

  1. Photoshopを起動し、メニューから[ファイル]→[新規...]を選択します。
    今回は幅:200pixcel、高さ:200pixcel、解像度:72pixcel/inch、RGBカラーを指定します。



  2. ツールボックスから長方形選択ツール()を選択します。


  3. 画像で適当にドラッグして、選択範囲を作成します。蟻の行列みたいな点線があらわれます。これが選択範囲です。
    位置が気に入らない場合は、範囲の内側をドラッグすると移動できます。



  4. メニューから[選択範囲]→[選択範囲を変形]を選びます。
    選択範囲のまわりに枠線と白い小さな四角形(ハンドルと呼びます)があらわれます。


    枠線やハンドルをドラッグすると、選択範囲が変形します。
    変形を確定させるときはEnterキー、確定せずにもとに戻すときはEscキーを押します。


  5. オプションバーで、スタイルを「固定」にし、幅と高さに50×50px(ピクセル)を指定します。



  6. 画像の上をクリックします。「固定」の状態ではクリックだけでその大きさの選択範囲ができます。




  7. 今度はオプションバーで、「縦横比を固定」、幅と高さに1×2を指定します。



  8. 画像の上をドラッグします。大きさは変化しますが、その縦横比は変化しません。



  9. オプションバーで、スタイルを「標準」に戻します。



  10. ツールボックスから、楕円形選択ツール()を選んで使ってみます。このツールは楕円形の選択範囲を作成しますが、基本的に長方形選択ツールと同じ動作をします。



  11. ツールボックスから一行選択ツール()を選んで、画像の任意の位置をクリックします。
    このツールはクリックだけで画像の横方向いっぱいまでの1ピクセルの範囲を選択します(1列選択ツールも縦方向を選ぶ以外は同様です)。



  12. 選択範囲を解除するには、[選択範囲]メニューの[選択を解除]を選ぶか、Ctrlキー(Mac:Cmdキー)を押しながらDキーを押してください。




なげなわ、多角形、マグネット選択ツールの操作

なげなわ(ラッソと言う方もいます)、多角形、マグネット選択の各ツールを使うと、複雑な形の選択範囲を作成できます。

  1. Photoshopを起動し、練習用に適当なファイルを開きます。



  2. ツールボックスから、なげなわツール()を選択します。


  3. 画像で適当にドラッグして、選択範囲を作成します。マウスをドラッグした部分がそのまま選択範囲になります。



  4. ツールボックスから、多角形選択ツール()を選択します。


  5. 画像の上を所々クリックしていき、最後に閉じるようにします(閉じる点では小さな○印が表示されます)。



  6. ツールボックスから、マグネット選択ツール()を選択します。このツールは、多角形選択ツールに似ていますが、画像の変化している部分をみつけてその境界に自動的に吸着しながら選択範囲を作ります。
    画像の一部をマウスでなぞると、ポイントを置きながら選択範囲ができます。クリックすると、そのポイントを強制できます。




クイック選択ツールの操作

ここでは、クイック選択ツールを使って選択範囲を作ってみます。このツールはブラシで色を塗るとの同じ要領で、境界を自動的に判断しながら選択範囲を作成します。

  1. 練習用に適当な画像を開きます。



  2. ツールボックスからクイック選択ツール()を選択します。
    ツールオプションバーで、適当なブラシを選択しておきます。



  3. 画像の上をドラッグ、またはクリックすると選択範囲ができていきます。





自動選択ツールの操作

ここでは、自動選択ツールを使って選択範囲を作ってみます。

  1. 練習用に適当な大きさのファイルを新規作成し、適当にグラデーションを描きます。
    図のような白黒でなくてもかまいません。



  2. ツールボックスから自動選択ツール()を選択します。
    オプションバーで、許容値「32」の状態で、画像の一部をクリックします。自動的に色の似た部分が選択されるのがわかります。



  3. 今度は許容値「16」で同じように実行します。自動選択されますが、範囲が前のときより狭くなっています。許容値オプションを操作すると、選択範囲にするレベルを調整できます。



  4. 練習用にあたらしくファイルを開きます。選択の対象になる、適当な対象物があるとよいでしょう。
    ここでは、この画像の鍵を選択してみたいと思います。形状が複雑なので、なげなわやマグネット選択ツールを使っても、慣れていないとちょっとやっかいです。ただ、背景は単純です。
    こういうときは、背景を自動選択ツールで選んで、最後に選択範囲を反転させると簡単で、うまくいく可能性が高くなります。



  5. 自動選択ツール()で、適当な位置をクリックします。選択範囲ができますが、ところどころ選択されてほしいところがされていません(鍵の持ち手部分など)。



  6. Shiftキーを押しながら、自動選択ツール()で、選択範囲に加えたい部分をクリックします。
    選択ツールは、Shiftキーを押しながら使うと選択範囲を次々と付け足していくことができます。


    繰り返すとこんなふうになりました。


  7. [選択範囲]メニューの[選択範囲を反転]で選択範囲を逆転させます。ほぼ鍵の形状に選択されました。




★今回のまとめ★
選択範囲は画像の一部を指定するのに利用します。
今回は次のような操作を実習しました。






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