明るさとコントラストの調整

作成:2007/07/13
改訂:2007/08/04
対応Photoshopバージョン:CS3




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ここではPhotoshopの画像補正の機能のうち、明るさやコントラストを補正する機能について、実習しながら紹介します。

改訂履歴: 2007/08/04 「シャドウ・ハイライト」を追記しました。


もくじ

トーンカーブ
[イメージ]→[色調補正]→[トーンカーブ...]は、一見、わけのわからないグラフのようですが、コントラストや明るさ、あるいは色みの補正ができる便利なものです。

  1. 適当な画像ファイルを(RGBモードで)開きます。
    写真は、「箱根彫刻の森美術館」(ロケ地:箱根)にある「弓をひくヘラクレス」です。


  2. [イメージ]→[色調補正]→[トーンカーブ...]を選択します。
    表示されるグラフのまんなかあたりを上方向にドラッグして、上側にゆるいカーブを描くようにしてみます。


    画像は全体的に明るくなります。

  3. 今度は逆に、グラフのまんなかあたりを下方向にドラッグしてみます。


    画像は暗くなります。

  4. このトーンカーブ、チャンネルごとにも適用できます。今回はRGBモードでの画像なので、レッド、グリーン、ブルーの3つのチャンネルそれぞれで操作できることになります。
    試しにレッドチャンネルのトーンカーブを、図のように、下げるよう操作してみます。


    レッド=赤色の成分を引っ込めた、という状態になるため、グリーンとブルーが相対的に多くなり、画像は青みがかります。

    つまり、逆にレッドのチャンネルでグラフを上げると、青みが抑制されることになります。

    いろいろと試してみてください。


    トーンカーブは、以上のように、明るさや色みについて細かな操作が可能です。
    ここではグラフ上にポイントをひとつだけ作って操作しましたが、実際には複数の点を追加(削除はDeleteキー)して、コントラストを調整することも可能です。

  5. 別の適当な練習用画像を開きます。
    写真は、鎌倉の長谷寺にある大黒様です。


  6. [イメージ]メニューの[色調補正]から[トーンカーブ...]を選択します。
    グラフの下部分で下方向へ、上で上方向にドラッグして、ゆるいS字を描きます。



  7. 暗いところはさらに暗く、明るいところはさらに明るくなるため、コントラストが強くなります。




    ヒント:ダイアログボックス内の「プリセット」を利用すると、あらかじめ用意された、コントラスト調整用などのトーンカーブ設定を選択するだけで適用できます。







露光量調整レイヤー
「露光量」調整レイヤーは、カメラの露光量を操作するように、画像の明るさや暗さを調整できる調整レイヤーです。

  1. 適当な画像ファイルを(RGBモードで)開きます。



  2. レイヤーパレットの下部にある[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタンをクリックして、「露光量...」を選択します。



  3. 次のようなダイアログボックスが表示されます。



  4. 「露光量」では画像のもっとも明るい部分、「オフセット」は暗い部分、「ガンマ」は中間の部分をそれぞれ操作できます。



    ヒント:このコマンドは、32ビットのHDR(ハイダイナミックレンジ)の画像補正用に設計されているため、通常のデジカメなどで利用される8ビットのカラーでは少しの数値でも変化が大きくでます。



シャドウ・ハイライト
[イメージ]メニューの[色調補正]にある[シャドウ・ハイライト...]コマンドでは、逆光で撮影され、対象物が影になってしまったような画像を補正できます。
  1. 適当な画像ファイルを開きます。逆光になっているため、ネコが影になっています。



  2. [イメージ]メニューの[色調補正]から「シャドウ・ハイライト...」を選択します。
    次のようなダイアログボックスが表示されます。



  3. 「シャドウ」の量を大きくすると、暗い部分が明るく、「ハイライト」の量を大きくすると明るい部分が暗くなります。今回はシャドウの量に「80」、ハイライトの量に「10」を指定してみました。



  4. 影になっていた部分がだいぶ明るくなりました。



    ヒント:[シャドウ・ハイライト...]のダイアログボックスの下にある「詳細オプションを表示」を使うと、効果を適用する明るさの範囲を細かく指定できます。



★今回のまとめ★
Photoshopには明るさとコントラストを調整するために、様々な機能が備わっています。今回は次のような機能を学習しました。





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