ここではPhotoshopの画像変形やサイズの変更機能について、基本的な機能を実習しながら紹介します。

改訂履歴：2007/09/14　誤字脱字を修正しました。

• カンバスサイズの変更
  
• 画像の変形
  
• 画像のワープ

カンバスサイズの変更

カンバスは、Photoshopの画像領域のことです。解像度をそのままで、画像領域を広げたり縮小したりすることが可能です。縮小の場合、画像の一部が削除されることに注意してください。

1. Photoshopを起動し、任意の画像ファイルを開きます。
   
   
   
   
2. ［イメージ］メニューの［カンバスサイズ...］を選択します。次のようなダイアログボックスが表示されます。
   
   
   
   
3. ここでは、右側に５０ピクセルぶん拡張してみたいと思います。幅に「50」pixel、「相対」のチェックをオン、基準位置を左に指定して実行します。
   
   
   
   
4. 余白部分ができました。
   
   
   
   
5. 今度は縮小してみます。［イメージ］メニューの［カンバスサイズ...］を選択し、「相対」のチェックを外し、幅と高さに現在のサイズよりも小さな値（ここでは150）を入れて実行します。
   
   
   
   
6. 次のような警告が表示されますので、［続行］ボタンでそのまま続行します。
   
   
   画像の一部が削除されました。
   
   

画像の変形

［編集］メニューの［変形］にある各種のコマンドを利用すると、画像の変形が可能です。

1. 適当な画像ファイルを開きます。
   
   
   
   
2. 練習用に、Ctrl+Jキー（Mac:Cmd+Jキー）を押して、背景をコピーした「レイヤー１」を作成してください。また、「背景」レイヤーは、目玉マークをクリックして非表示にしておきます。
   
   
   
   
3. ［編集］メニューの［変形］から［拡大・縮小］を選択します。辺と角の部分にハンドル（□マーク）が表示されるので、これをドラッグします。画像が拡大または縮小されます。
   角のハンドルは、Shiftキーを押しながらドラッグすると、縦横の比率を保持した状態で操作できます。
   Enterキーで確定、Escキーでキャンセルできます。
   
   
   
   
4. 次に［編集］メニューの［変形］から［遠近法］を選んでみます。この場合、ハンドルを操作すると、台形または平行四辺形状に変形されます。
   
   
   
   
5. 次に、［編集］メニューの［変形］から［回転］を選んでみます。この場合は、ドラッグ操作で画像が回転します。
   
   
   
   
6. ハンドルが表示されている状態のまま、ツールオプションバーで「基準点の位置」を左端下にしてみます。この状態で回転させると、領域の左端下を基準に回転が行われるのがわかります。
   
   
   
   
   

   ヒント：基準点の位置は、画像の上の「」をドラッグ操作することで任意の位置に設定することも可能です。

   
   
   
7. ［編集］メニューの［自由変形］を選択します。ハンドルが表示されるので操作してみると、基本的には拡大・縮小と同じ動作になるのがわかります。
   ただし、ハンドルの外側でドラッグすると「回転」、Ctrlキー（Mac:Cmdキー）を押しながらドラッグすると、自在に変形できます。
   
   
   

   ヒント：変形にはこの他にも、時計回りまたは反時計回りの９０度回転、１８０度回転、水平垂直方向へ反転、ゆがみ（斜めに変形させる）、自由な形に（角のハンドルを自由な位置に動かせる）などがあります。 （１）［編集］→［変形］→［９０度回転（時計回り）］。アクティブなレイヤーにのみ、回転が実行されます。 また、画像ファイル全体を回転させる場合は、［イメージ］メニューにある［カンバスの回転］の各コマンドが利用できます。 （２）［イメージ］→［カンバスの回転］→［９０度回転（時計回り）］。ファイルの画像すべてが回転します。

   
   
   

1. 適当な画像ファイルを開き、画像の一部を選択します。
   
   
   
   
2. ［編集］メニューの［変形］から［ワープ］を選択します。
   ハンドルとは少し異なる、メッシュが表示されます。
   
   
   
   
3. 角の部分を操作してみます。画像がめくれあがるような変形が行われると同時に、方向線が出てきます。
   
   
   
   
4. 方向線を操作すると、変形部分のカーブの度合いを調整できます。
   Enterキーで確定、Escキーでキャンセルできます。
   
   
   

   ヒント：各種の変形コマンドを使用中に、ツールオプションバーの「自由変形モードとワープモードの切り換え」をクリックすると、ワープを実行することができます。

   
   

ここでは、画像の変形やサイズの変更について次のような操作を学習しました。

• カンバスサイズの変更
  
• 画像の変形
  
• 画像のワープ