変形とサイズの変更(その2)

作成:2007/07/16
改訂:2007/09/14
対応Photoshopバージョン:CS3




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ここではPhotoshopの画像変形やサイズの変更機能について、基本的な機能を実習しながら紹介します。

改訂履歴:2007/09/14 「バニッシングポイント」を追記しました。


もくじ

ゆがみ
[フィルタ]メニューの[ゆがみ...]では、ブラシで画像にゆがみを与えるような効果が可能です。

  1. 適当な画像ファイルを開きます。今回はこのモデルのウエストあたりをシェイプアップしてみたいと思います。



  2. [フィルタ]メニューの[ゆがみ... ]を選択します。
    次のようなダイアログボックスが表示されます。



  3. 左側にあるツールから「縮小ツール」を選択します。このツールは、ブラシの中心部に向かって周辺のピクセルを集めるようにゆがみを加えます。



  4. 右側のツールオプションで、使用するブラシのオプションを指定します。



  5. 必要な部分をクリックまたはドラッグします。



  6. [OK]ボタンで確定し、結果をみてみます。
    変更前

    変更後


    ヒント:ダイアログボックスの右側にある、「再構築」オプションでは適用した効果を適用前の状態に復帰させたり、効果を滑らかにしたりできます。
    また、マスクオプションを利用すると、ダイアログボックス内でクイックマスクを使って
    操作できます。


バニッシングポイント
[フィルタ]メニューの[Vanishing Point...]では、画像に仮想の消失点を設定して、画像に遠近感のある修正を加えることができます。

  1. 適当な画像ファイルを開きます。今回はこの路面に画像を遠近感を反映して貼付けてみます。



  2. [フィルタ]メニューの[VanishingPoint... ]を選択します。
    表示されるダイアログボックスでポイントをクリックして。面を作成します。
    面のグリッドは青色になるようにしてください(黄色や赤では面が正しく設定されません)。
    できたら、いったん[OK]ボタンでVanishingPointを完了します(定義面は残ります)。



    ヒント:面は複数設定することも可能です。


  3. 別の画像ファイルを開き、Ctrl+Aキー(Mac:Cmd+Aキー)を押してから、Ctrl+Cキー(Mac:Cmd+Cキー)を押します。これで画像がクリップボードにコピーされます。



  4. 再び[フィルタ]メニューの[VanishingPoint...]を開き、Ctrl+Vキー(Mac:Cmd+Vキー)を押します。画像が左上のほうにペーストされます。



  5. さきほど定義したグリッドに画像をドラッグします。面に合わせて画像は自動的に変形されます。



  6. ダイアログボックスの上のほうにあるブレンドオプションを「オン」にします。ペーストされた画像はもとの画像となじむようになります。



  7. [OK]ボタンで確定します。



    ヒント:バニッシングポイントの定義面で、コピースタンプツールを使うと、遠近感を反映したコピーが可能です。
    1. 画像にVanishingPointでコピーもとを含めた面を定義します。



    2. ダイアログボックスの左側にあるコピースタンプツールを選択します。



    3. Alt+クリック(Mac:option+クリック)でコピーもとをセットして、コピー先をドラッグします。画像は遠近感を自動的に反映してコピーされていきます。





出力解像度を変更する
Webデザインなど、画面上で画像を扱う場合はそれほど意識する必要はありませんが、いざ、紙に印刷するとなった場合、出力時の解像度をよく考えなければなりません。
  1. 適当な画像ファイルを開きます。
    ここでは素材集、「素材辞典フォトバイブル20000」から、ひとつ素材写真を開いてみました。


  2. [イメージ]→[画像解像度..]を選択します。
    現在、この画像で設定されている、解像度の情報が表示されます。
    この素材ではドキュメントのサイズが「72」(pxel/inch、dpiとほぼ同じ意味)となっていますが、この解像度のまま印刷すると、まず間違いなく、写真はぼやけた印象になります。



  3. ぼやけた印刷を防ぐには、解像度を高くする=解像度の数値を大きくして、印刷時の情報量を増やす、ということになります。
    ここでは、解像度を「150」に設定してみます(実際の商業用印刷物では350程度の値が用いられます)。このとき、「画像の再サンプル」のオプションはチェックを外します

    幅と高さのサイズは自動的に調整されます。解像度を高くした場合は、いわば情報をぎゅっと押し込める感じになるため、小さくなります。実際の印刷ではこれも考慮する必要があります。



  4. [OK]ボタンをクリックして完了です。
    画面上のピクセル数は変更されませんので、見た目ではなんら変化はありません。



    ヒント:市販されている素材集の中には商業用印刷での使用を前提として、あらかじめ350pixel/inch程度の高解像度でデータが作成されているものもあります。
    素材集をお買い求めになるときは、そのデータの使用目的(Web用か印刷用かなど)を考慮してください。


★今回のまとめ★

ここでは、画像の変形やサイズの変更について次のような操作を学習しました。






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